見える化だけで終わらせない、
デジタルツインが生み出す本当の価値
サイバー空間内に現実空間をそっくり再現する…
それはデジタルツインと呼ばれます。
デジタルツインの実現によって、
あらゆる事象のモニタリングや
シミュレーションが容易になります。
人手不足やグローバル化が進展する昨今、
管理を効率化するツールとして使えるということです。
ただ、NECネッツエスアイが考えるデジタルツインは、
複数の拠点の情報を把握し、問題を瞬時に見える化して
解決するためのコミュニケーションツールなのです。
サイバー空間内に現実空間を
そっくり再現する…
それはデジタルツインと呼ばれます。
デジタルツインの実現によって、
あらゆる事象のモニタリングや
シミュレーションが容易になります。
人手不足やグローバル化が進展する昨今、
管理を効率化するツールとして
使えるということです。
ただ、NECネッツエスアイが
考えるデジタルツインは、
複数の拠点の情報を把握し、
問題を瞬時に見える化して
解決するための
コミュニケーションツールなのです。
問題が現場で起きた場合、関係者や遠隔地にいるサポートメンバーに伝達し、Zoomなどを駆使しながら即座に問題解決に向けたコミュニケーションが取れるようになっています。
本社や支社、工場、店舗など、複数の拠点の情報を俯瞰して見ることや、リアルタイムで現状を把握することができます。
工場や店舗がある自動車会社を例にしましょう。
店舗に訪れたお客様の情報(属性、店員との会話)は、店舗内で閉じた情報です。一方、工場で発生したトラブルなどの情報も、同じく工場内で消化されます。
各現場のリアルな情報をデジタルツイン上のプラットフォームに集約することで、そのデータをもとに、新たな議論や分析、改善、さらには変革を行うことができるようになります。
当社ではデジタルツインの技術的検証を独自に行うとともに、同じテーマをお客様とも共創しながら推進すべく、さまざまな実証実験をオフィス内で実施しています。現在のテーマは、「工場」「働き方改革」「BCP(Business Continuity Plan:緊急事態時における事業継続計画)」の3つです。
日本橋オフィス内の一画に、工場での活用を想定した実験エリアを設けました。
「定められた位置」(定位置)に、「定められたモノ」(定品)を「定められた量」(定量)だけ置く「3定」と、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの「5S」。
これらを映像系のAIを用いてデジタルツイン上で管理・運用ができるかを実験しています。
当社は長年、働き方改革に取り組んできており、このデジタルツインの技術は、オフィスワーカーの生産性ならびに快適性の向上、コミュニケーションの活性化にも活用できると考えています。
ハイブリッドワークが進む中、オフィスへ出社して働くことの意味や価値が大きく変貌しています。
今後は映像系のAIを活用し、社員同士のコミュニケーションの可視化を想定しています。
出社状況ならびに、コミュニケーションの中身―どの社員が中心を担っているのか、各上司がオフィス内を歩き部下とコミュニケーションを図る頻度はどのくらいか―といったことを映像から可視化しようと考えています。さらには、コミュニケーションの活性度合いと当該社員の業績、あるいはイノベーションとの間に相関関係が成立するのか、といった問題にもアプローチしていきます。
2023年2月、NECネッツエスアイは東京・芝浦へ、本社を移転しました。
そこで実証実験をしている1つが、「デジタルHQ(Head Quarters=本社)」です。当社社長の牛島祐之による「有事の際に自分が必ず本社にいるとは限らない」という発想から、誰がどこにいても、あらゆる情報を参照しながら、必要な議論をすることができるようになっています。
まずは、大規模災害が起こった際の社員の安全性の確保。そして、ビル設備の稼働状況や被災状況をすばやく把握し、迅速な情報収集と必要な対策がすぐに打てるようになっています。本社以外の各拠点の状況もデジタルツイン上で把握し、さらには、周辺情報なども取り込むことで、安全確保に向けた迅速かつ的確な判断を取ることができます。