現代のデジタル社会において、ファイルやデータを安全かつ効率的に保存し、共有する方法として、オンラインストレージの需要が高まっています。
その中で「無料で大容量のオンラインストレージサービスはあるのか」という点は多くの方にとって気になるポイントではないでしょうか。
本記事では、無料のオンラインストレージサービスの可能性と、そのメリット・デメリットを分かりやすく解説していきます。
無料で使えるオンラインストレージサービス4つを比較
最初に、利用期限なし・完全無料で利用できる主要なオンラインストレージサービス4つを紹介します。
Google Drive | Dropbox | OneDrive | セキュアSAMBA | |
---|---|---|---|---|
無料プランの容量 | 15GB | 2GB | 5GB | 5GB |
対象 | 個人 | 個人・法人 | 個人 | 法人 |
Google Drive
Google社が提供するGoogle Driveでは、個人向けプランとして無料で15GBのストレージを提供しています。
Googleアカウントを作成すれば誰でも無料で利用でき、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム等、Googleサービスとの連携に優れています。
なお、容量が足りない場合は有料プラン「Google One」に切り替えることで、100GBから容量を追加できます。
Dropbox
Dropboxは、アメリカのDropbox, Inc.が提供するオンラインストレージサービスで、無料プラン「Basic」では2GBのストレージが提供されています。
パソコン版ではDropbox専用フォルダに保存したファイルが自動的にクラウド同期されるため、エクスプローラー上の操作で完結する使いやすさが評価されています。
OneDrive
OneDriveはMicrosoftが提供するオンラインストレージで、Microsoft 365のプランにも含まれています。
無料版は個人向けのみで、Microsoftアカウントを持つユーザーに5GBの無料ストレージが提供されます。
容量を追加するには、有料のMicrosoft 365ライセンスを購入する必要があります。
セキュアSAMBA
セキュアSAMBAは、Chatworkストレージテクノロジーズ株式会社が提供するオンラインストレージサービスです。
他の製品と異なるのは、国産サービスでありセキュリティやサポート面が充実していることと、全てのプランが法人向けであることです。
フリープランにて無料で5GBのストレージが使用できます。
大容量のサービスはある?無料オンラインストレージの実態
完全無料で提供されるオンラインストレージサービスは存在するものの、「容量は十分であるか?」「ビジネスで使えるか?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
実際には使っていくと無料プランではビジネスでの利用には限界があるものがほとんどです。
データ容量に上限がある
無料プランの多くは、2GB~5GB程度の無料ストレージを提供しています。
Google Driveの15GBが、無料サービスの中では比較的容量の大きいものと言えるでしょう。
しかし、ビデオや高解像度の画像といった大容量ファイルを頻繁に扱う場合、すぐに容量が一杯になる可能性があります。
特にビジネスシーンでは、プロジェクトのドキュメントやプレゼンテーション資料など、膨大な量のデータを管理する必要があるため、結果的に容量を追加せざるを得なくなることもあるでしょう。
個人向けのサービスが多い
無料で利用できるオンラインストレージサービスの多くは個人向けとなっており、個人用のアカウントに紐づけて使用します。
例えば、組織でアカウントを管理したり、アクセス権を設定したりする場合には、無料サービスでは対応できないことも多くあります。
セキュリティ面の弱さ
個人向けの無料オンラインストレージでは、セキュリティ対策が必要最低限となっている場合も多いです。
法人で利用する場合は、アクセス制限、ファイル暗号化、バックアップ機能など、高度なセキュリティやデータ保護が必須となりますので、個人利用が前提のサービスでは不十分と言えます。
有料版導入を考えるポイント
オンラインストレージ導入にあたり、「できるだけコストを抑えたい」「まずは無料版から」とお考えの方も多いかもしれません。
しかし、利用方法によっては、最初から有料版を選択した方が良い場合もあります。
無料サービスの限界とは?
無料オンラインストレージサービスでは、利用可能なストレージ容量の他、ファイルのアップロードサイズに制限があったり、セキュリティ機能が限定的だったりすることがあります。
無料プランを導入する場合は、このような制限やデメリットについてよく理解した上で利用しなければなりません。
有料プランでは、より大容量のストレージと高度なセキュリティ対策、さらにはサポート体制が充実しているため、スムーズかつ安全にオンラインストレージを運用することが可能です。
コスト以外のメリットも考慮しよう
ストレージ容量が少ないオンラインストレージを利用すると、容量が一杯になって新たなファイルが保存できなくなったり、頻繁にファイルを整理しなければならなくなったりすることがあり、利用者のストレスも大きくなります。
また、コストを節約して無料版を選択した結果、データ漏えいなどのセキュリティリスクを抱えることになっては企業としての信頼にも影響してしまいますね。
ビジネスで利用する場合には、価格だけではなく、ユーザーの利便性や安心面も考慮してサービスを選定する必要があります。
法人向けおすすめ大容量オンラインストレージサービス
有料サービスとなりますが、法人・企業向けには、セキュリティ機能や管理機能が強化された大容量オンラインストレージサービスが提供されています。
1TB以上の大容量が提供されるサービスの人気プランを比較しました。
サービス名 | Box | Google Workspace | Dropbox | OneDrive for Business |
---|---|---|---|---|
プラン名 | Business Plus | Business Standard | Business Plus | Plan1 |
料金体系 | ユーザー当たり | ユーザー当たり | ユーザー当たり | ユーザー当たり |
公式価格 | 3,135円/月 | 1,360円/月 | 3,000円/月 | 630円/月 |
ストレージ容量 | 無制限 | 2TB(1ユーザー) | 15TB~(チーム全体) | 1TB(1ユーザー) |
ユーザー数上限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
特徴 | ほとんどのファイル形式に対応 | Googleサービスとの親和性が高い | エクスプローラー表示で使いやすい | Officeアプリとの連携 |
どれも世界的に信頼されている大手プロバイダーのサービスですが、中でも大容量を重視されるお客様におすすめなのがBoxです。
Boxでは追加料金なしでストレージが使い放題だから、容量圧迫を気にする必要がありません。
他者とのファイル共有においては、閲覧・共同編集の2種類の共有機能を使い分けることが可能。
さらに、7段階のアクセス権限や7年間のアクティビティログ保管など、エンタープライズレベルのセキュリティで大切なデータを守ります。
まとめ
無料のオンラインストレージは存在しますが、無料サービスでは容量や機能に制限があるのも事実。
個人利用であれば無料プランで十分な場合も多いですが、ビジネス利用ではセキュリティやサポート、必要なストレージ容量を考慮して、有料プランも検討することが重要です。
また、法人での導入には、サポート体制が充実した正規販売店の利用がおすすめです。
本記事を監修しているNECネッツエスアイもBoxの正規販売店として、プラン選びのお手伝いを行っております。
30日間の無料トライアルや、Boxの自社導入作業をサポートする「導入支援パック」もご用意しておりますので、初めてオンラインストレージを導入されるお客様も安心です。
容量無制限のオンラインストレージBoxの詳細は次の記事でも紹介しておりますので、あわせてお読みください。