【ファイル共有】無料オンラインストレージの落とし穴とは?対策も解説

ビジネスで無料オンラインストレージを利用する前に知っておくべきこととは

注意事項
・本コンテンツは一般的な情報の提供を目的としているため、弊社が関与していない取組みを含みます。
・記事内に使用されている写真・画像はイメージです。実際のプロダクトやサービスで提供される内容とは異なる場合があります。
・本ブログの内容については、記事掲載時点での情報に基づく記載となります。そのため製品に関する内容については、バージョンアップなどにより画像や操作手順等が現行のものと異なる場合がございます。

オンラインストレージには無料のサービスも多く存在し、誰でも気軽にデータを共有できるようになりました。

しかし、無料サービスでは機能に限界があり、特にビジネス用途には適さないこともあります。

本記事では、無料オンラインストレージの基本機能と問題点、共有時のリスクを詳しく解説します。

無料版か有料版かで迷っている方は、ぜひ本記事をサービス選択の参考になさってください。

無料で使えるオンラインストレージとは?


無料のオンラインストレージとは、一体どのようなサービスなのでしょうか。

この章では、無料オンラインストレージの特徴やファイル保存・共有におけるメリット・デメリットについて詳しく解説します。

オンラインストレージの無料プランはどんなサービス?

オンラインストレージは、クラウドサービスの一つ。

インターネット上にデータを保存することで、どこからでもアクセスできるようになり、他の人に共有することも可能です。

オンラインストレージには有料サービスもありますが、無料版ではユーザーに数GB~数十GBのストレージ容量と、ファイルのアップロードや共有などの基本機能を提供しています。

無料プランはコスト不要でオンラインストレージの利便性を体験することができるため、個人ユーザーを中心に利用が広がっています。

無料プランのメリット

無料プランの最大のメリットは、導入のハードルが低いこと。

個人的なデータ管理や一時的なファイル共有であれば、コストをかけずに行えます。

無料プランは、機能を絞っている分、シンプルで使いやすいので、技術的な知識がなくても簡単に利用できるのがメリットです。

無料プランのデメリット

無料プランでは提供されるストレージ容量が限られているため、大量のデータを保存し続けることはできません。

セキュリティ機能も基本的なもののみで、重要なデータの保存や共有には向かないというデメリットがあります。

コストがかからない分、利用は自己責任となる点に注意が必要です。

利用シーン

無料オンラインストレージは、友人や家族との写真やビデオの共有、簡単なドキュメントの保存など、プライベート利用を想定したサービスです。

一方で長期的な保存や機密データの共有には向いておらず、商業利用においては利用規約違反となるリスクもあるため、ビジネス用途での利用は慎重に検討する必要があります。

無料オンラインストレージの主要なサービス比較


代表的なオンラインストレージサービスであるBox 、Google Drive、Dropbox、Microsoft OneDriveでは、有料プランの他に無料プランも提供されています。

それぞれのストレージ容量や機能の特徴を見ていきましょう。

Boxの無料プラン


Boxは、容量無制限のストレージプランや豊富なコラボレーション機能、高度なセキュリティ対策で知られるオンラインストレージ。

個人ユーザー向けには、10GBのストレージを無料で利用できるプランがあります。

ただし、無料プランは企業向けのセキュリティ対策やログ監査などには対応していないため、ビジネス用途には不向きと言わざるをえません。

特に、大量データの保存や機密情報の取り扱いには、有料プランを検討する必要があります。

Google Driveの無料プラン

Google Driveの無料プランでは、個人利用向けに15GBの無料ストレージを提供しています。

Googleアカウントを持っているすべてのユーザーが利用でき、Google Docs、Sheets、Slidesとのシームレスな連携が特徴です。

あくまで個人向けサービスのため、ビジネス向けプランと比較するとセキュリティ機能やサポートが限定的になりますのでご注意ください。

Dropboxの無料プラン


Dropboxは、使いやすいインターフェースのデスクトップアプリとシンプルなファイル共有機能が特徴のオンラインストレージです。

個人向け無料プランでは、2GBのストレージが利用可能。

容量が少ないため、個人データの保存・共有には十分でも、ビジネス利用には足りないこともあります。

追加機能やセキュリティオプションが必要な場合は、有料プランの契約が必要です。

Microsoft OneDriveの無料プラン


Microsoft OneDriveの無料プランは、Microsoft 365の個人向け無料プランの一部として提供されています。

Microsoftアカウントを持っていれば誰でも利用でき、ストレージ容量は5GBです。

OneDriveはOfficeアプリケーションとの統合が特徴で、Word、Excel、PowerPointなどのファイルを直接編集・共有できます。

しかし、無料プランではセキュリティ機能が限定的というデメリットも。

法人向けの有料プランである「OneDrive for Business」は、ビジネス向けに機能やセキュリティが強化されていますので、法人利用ではこちらを選ぶのが良いでしょう。

無料オンラインストレージの問題点と限界


無料オンラインストレージには手軽に利用できる反面、実は制約が多く、ビジネス利用には限界があります。

この章では、無料プランの問題点と活用の限界を詳しく説明します。

セキュリティリスク

無料プランには個人で利用するために必要最低限のセキュリティ機能しか搭載されていない場合も多く、機密データの保存や共有にはリスクがあります。

企業にとって情報漏えいは信用失墜や顧客離れ、場合によっては法的問題にもつながりますので、サービスはセキュリティ対策に重点を置いて選ぶに越したことはありません。

ストレージ容量の制限

無料プランで提供されるストレージ容量は、多いものでも数十GB。

容量制限に達すると、新しいファイルをアップロードできなくなり、ビジネスの運営に支障をきたす可能性もあります。

企業が管理する大量のデータを長期的に保存するには、無料プランの容量では不十分と言えるでしょう。

作業効率への影響

無料プランでは、アップロードできるファイルサイズやアップロード・ダウンロード速度が制限されていることもあります。

スピードが求められるビジネス環境では、このような制限のために業務の進行に影響が出てしまうこともあるでしょう。

高速なデータ処理が可能な有料プランで業務効率を維持した方が、無料プランを利用するよりもコスト効果が高くなる場合もあります。

サポートが限定的

無料オンラインストレージサービスでは、サポートの対応時間や連絡手段が限られています。

無料プランのユーザーは必然的に優先度が低くなるため、問題解決に時間がかかることもあるでしょう。

ビジネス利用で迅速なトラブル解決ができない場合、業務に重大な影響を及ぼす可能性があります。

商用利用での規約違反リスク

無料オンラインストレージサービスでは、個人利用のみを許可し、商用利用を禁止している場合もあります。

企業が無料プランを業務に利用する場合は、利用規約を十分に確認し、商用利用が許可されているかを必ず確認しましょう。

規約違反を避けるためにも、商用利用には有料プランの利用が推奨されます。

企業が有料プランを利用すべき理由


無料オンラインストレージには制約が多く、ビジネス利用には限界があります。

一方、ビジネス向けの有料プランでは無料プランの問題点がカバーされ、ストレスなく利用できる設計になっています。

この章では、企業や団体でのファイル共有には有料プランを利用すべき理由について詳しく説明します。

高度なセキュリティ機能

ビジネス向けの有料プランでは、企業が直面するリスクに対応する高度なセキュリティ機能が提供され、データの安全性が確保されているのが特徴です。

データ暗号化、アクセス権限設定、多要素認証などがプランに含まれており、データ流出や不正アクセスのリスクを大幅に減らすことができます。

特に、機密情報や個人情報を扱う場合には、有料プランのセキュリティ機能が不可欠と言えるでしょう。

大容量ストレージ

ビジネス向けの有料プランでは、無料プランや個人プランに比べ、ストレージ容量が大幅に拡張されています。

中には、「Box」のようにビジネス向けに容量無制限のプランを提供するサービスも。

容量制限を気にする必要がなくなることで、業務の中断を防ぎ、ストレスフリーな運営が可能となります。

高いパフォーマンス

オンラインストレージの有料プランでは、大容量ファイルのアップロードに対応できるものが多くあります。

また、無料プランに比べ、データのアップロードやダウンロード速度が高速化される場合も。

迅速な処理能力が求められるビジネス環境において、パフォーマンスの向上は重要な要素です。

有料プランの高いパフォーマンス能力は、企業の業務効率化や生産性向上に直結します。

迅速なトラブル対応

有料プランのユーザー向けには、優先的に対応してもらえるサポート窓口が用意されています。

企業にとって、トラブル発生による業務中断は重大な損失となりかねません。

有料プランでは電話やチャットによるリアルタイムの問い合わせ対応や、24時間体制のカスタマーサポートで迅速なサポートが受けられるため、トラブル発生時の損失を最小限に抑えることが可能です。

コンプライアンス対策

有料の大企業向けプランでは、企業が各種法規制に対応するためのコンプライアンス対策がなされているものも多くあります。

法規制の厳しい業界で確実に法的要件を遵守するためには、国際規格や業界規制に準拠したサービスを選ぶことが重要です。

高い信頼度を誇るBoxで安全にファイル共有


Boxのビジネス向けプランは、商用利用を前提に最適化されたオンラインストレージ。

強固なセキュリティ対策やコンプライアンス要件への対応、サービスの安定性が評価され、多くのグローバル企業や大企業、政府機関で導入されています。

Boxの有料プランの特徴は次の通り。

    高度なセキュリティ機能:データの暗号化、7年間のログ保管、端末制御や二段階認証などのセキュリティ機能で、重要な情報を安全に保護します。
  • 容量無制限のストレージ:容量を気にせず大量のデータを保存でき、大容量データのアップロードもスムーズです。
  • 法規制対応とコンプライアンス機能:金融業界や医療業界など、厳格な規制が求められる分野でも安心して利用できます。
  • 多彩な連携機能:1,500以上の業務アプリケーションと統合が可能。業務の効率化をサポートします。
  • 信頼性とサービス安定性:複数のデータセンターに分散してシステムを冗長化し、99.9%のSLAを達成しています。

Boxのビジネス向け有料プランを使えば、セキュアな環境で効率的なデータ共有が実現します。

Boxの詳細はこちらの記事で紹介しておりますので、ビジネス向けのオンラインストレージをご検討中の方はぜひあわせてお読みください。

ビジネスに最適!ファイルストレージBoxの機能・プラン・使い方を詳細解説

※記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

symphonict

SymphonictとはNECネッツエスアイが提供する、「共創でお客様のビジネスに新たな価値を提供する」をコンセプトに先端技術やサービスを繋ぎ・束ねることでIT・デジタル変革技術やツール・システムを皆様にお届けするデジタルトランスフォーメーション(DX)サービス。→Symphonictに関してはこちら

※免責事項

本コンテンツは一般的な情報の提供を目的としており、法律的、税務的その他の具体的なアドバイスをするものではありません。個別具体的事案については、必ず弁護士、税理士等の専門家にご相談ください。

本コンテンツの情報は、その情報またはリンク先の情報の正確性、有効性、安全性、合目的性等を
補償したものではありません。

また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

閉じる