Microsoft 365を導入する際は、期限切れが起きないよう支払い方法等を定期的に確認することが大切です。
この記事では、Microsoft 365のライセンスが期限切れとなった場合のデータの取り扱いと、期限切れのライセンスを再度使えるようにするための操作方法を解説します。
Microsoft 365のライセンスを新規購入する場合のポイントもまとめているので、合わせて参考にしてみてください。
Microsoft 365が期限切れになったらデータはどうなる?
Microsoft 365のサブスクリプションは、有効・期限切れ・無効・削除済みの4つの段階に分かれており、段階が進むと以下のように使える範囲や権限が縮小される仕組みとなっています。
有効 | 期限切れ (30日間) |
無効 (90日間) |
削除済み | |
---|---|---|---|---|
アプリを使えるユーザーの種類 | すべてのユーザーが使える | すべてのユーザーが使える | 管理者のみが使える | -(データ削除済み) |
一般ユーザーの権限 | Microsoft 365・ファイル・アプリケーションに通常通りアクセスできる | Microsoft 365・ファイル・アプリケーションに通常通りアクセスできる | Microsoft 365・ファイル・アプリケーションにアクセスできない | Microsoft 365・ファイル・アプリケーションにアクセスできない |
管理者の権限 | Microsoft 365・ファイル・アプリケーションに通常通りアクセスできる | 管理センターにアクセスできる | 管理センターにアクセスできる(ユーザーにライセンスを割り当てることはできない) | 管理センターにアクセスし、他のサブスクリプションの購入および管理ができる |
グローバル管理者・課金管理者の権限 | Microsoft 365・ファイル・アプリケーションに通常通りアクセスできる | 管理センターでサブスクリプションを再アクティブ化できる | 管理センターでサブスクリプションを再アクティブ化できる | 管理センターにアクセスし、他のサブスクリプションの購入および管理ができる |
期限切れのアカウントを再度使えるようにするための手順
続いて、期限切れのMicrosoft 365アカウントを再度使えるようにするための手順を見ていきましょう。
継続請求がオンになっている場合
Microsoft 365のサブスクリプションをクレジットカードまたは銀行口座で支払う設定になっている場合、デフォルトでは継続請求がオンの状態になります。
継続請求がオンになっている場合は、サブスクリプションの更新時期に合わせて自動的に課金が行われるため、特に更新の操作を行う必要はありません。
継続請求がオフになっている場合の更新方法
サブスクリプションの継続請求がオフになっている場合は、アカウントの有効期間中に期限日を知らせる通知が届くため、期限切れになる前に継続請求を有効化しておきましょう。
- 管理センターにアクセス
- 「課金」をクリック
- 「お使いの製品」をクリック
- 該当のサブスクリプションサービスをクリック
- 詳細情報ページにある「Subscription and payment settings」(サブスクリプションと支払い設定)を選択
- 「Edit recurring billing」(継続請求の編集)をクリック
- 「オン」または「オン、ただし一度更新」を選択
- 「保存」をクリック
サブスクリプションの有効期限が切れた場合の更新方法
Microsoft 365のサブスクリプションが期限切れとなった場合でも、その後90日間はグローバル管理者または課金管理者による操作で再度使えるようにすることができます。
再アクティブ化による更新方法は以下の通りです。
- 管理センターにアクセス
- 「課金」をクリック
- 「お使いの製品」をクリック
- 再アクティブ化が必要なサブスクリプションサービスにカーソルを合わせる
- 「…(その他の操作)」を選択
- 「このサブスクリプションを再アクティブ化する」をクリック
- ドロップダウンリストから支払い方法を選択または追加
- 「保存」をクリック
サブスクリプションをキャンセルした場合の再アクティブ方法
期限切れによるものではなく、意図的にサブスクリプションをキャンセルした場合、サブスクリプションは期限切れのステージをスキップして直接無効ステージに遷移します。
その後最大180日以内にすべてのデータが削除されるため、必要なデータがある場合は早めにアクセスしてバックアップを済ませておきましょう。(管理者以上の権限が必要)
また期限切れおよびキャンセル(無効状態)から再度使えるようにするための操作が行われずに90日が経過した場合、サブスクリプションは削除され、管理者であってもデータにアクセスできなくなります。
なおグローバル管理者または課金管理者は、引き続き管理センターにアクセスして、他のサブスクリプションを管理したり、新しいサブスクリプションを契約したりすることができます。
Microsoft 365なら常に最新版のサービスを使える
Microsoft 365はサブスクリプションサービスのため期限切れに注意が必要ですが、有効期限内であれば常に最新の機能・サービスを使える便利な仕組みです。
ここからは、Microsoft 365を導入するメリットと、新規ライセンスを購入する場合のポイントについて詳しく見ていきましょう。
従来の永続版ライセンスと比較した場合のメリット
従来の永続版(パッケージ版)ライセンスと比較した場合のMicrosoft 365の強みは以下の通りです。
- 常に最新バージョンの機能・サービスを使える
- ファイル管理や共有機能をクラウド上でも使える
- セキュリティ対策やサポートも充実
Microsoft 365のサブスクリプションが有効である間は、常に最新版のOfficeアプリを使えるのが特徴です。
またMicrosoft 365ならSharePoint OnlineやExchange Onlineも使えるため、テレワーク等を行う際にも役立つでしょう。
Microsoft 365のライセンス購入はNECネッツエスアイまで
Microsoft 365のサブスクリプションはマイクロソフトの公式サイトだけでなく、国内の販売代理店からも契約できます。
マイクロソフトでは提供されていない独自のサービスや支援を受けられるケースも多いため、期限切れ等で新しく契約する際は、代理店経由での購入も検討してみましょう。
Microsoft 365の販売店として法人向けライセンスを販売するNECネッツエスアイでは、以下のような関連ソリューション・サービスの導入支援も実施しています。
Canario(AIによる電話取次ぎ) | オフィスにかかってくる電話をAIが指定の電話番号やチャット・Emailに自動転送します。電話を取るためだけの出社をなくすことがでます。 |
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DocuSign(電子契約サービス) | 契約締結までのコスト・リソース・タイムロス等を削減し、バックオフィスの業務軽減を実現するサービスです。テレワーク化の実現に役立ちます。 |
eeasy(ビジネス用日程調整ツール) | Outlook予定表やGoogleカレンダーと連携し、空き日程の自動判定や日程調整を自動化するツールです。社内外の予定を一括で管理することができます。 |
Neat(リモート会議専用デバイス) | モニター・スピーカー・マイクが一体となっており、会議室等のスペースで高品質なWeb会議を行うことができます。 |
Slido(セミナー・イベント活性化) | 投票・アンケート機能を持つプラットフォームです。Teamsとの連携によりWeb会議上でQ&Aや投票機能を使えるようになります。 |
各ツールの導入をはじめ、Microsoft 365との連携や効果的な運用方法も支援可能ですので、業務のデジタル化をお考えの企業様はぜひ一度ご相談ください。
まとめ
- Microsoft 365のサブスクリプションは有効・期限切れ・無効・削除済みの4つの段階に分かれている
- 期限切れ・無効状態になっている場合は、手動での更新や再アクティブ化によってサービスを使えるようになる
- Microsoft 365の有効期限内であれば、プランに含まれるOfficeアプリで常に最新版の機能を使える
期限切れのサブスクリプションを再度使えるようにするには、再アクティブ化や手動更新等の操作が必要です。
こうした操作が煩わしいと感じる場合は、定期的に支払い方法や継続設定を確認し、期限切れが起こらないよう注意しましょう。
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