Microsoft 365は、月契約または年契約で課金されるOfficeのサブスクリプションです。
契約中は継続的に料金が発生するため、「いきなりサブスク契約するのは不安」「使いたい機能がなかったらどうしよう」と、導入を躊躇している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、法人の場合は自社のシステムとの互換性を事前に確認しておきたいところですね。
本記事では、Microsoft 365の本契約前に無料で試せる「トライアル」の利用条件や申し込み方法を解説します。
Microsoft 365には試用版がある
サブスク契約に不安がある方もご安心ください。Microsoft 365の多くのプランには、無料で体験できるトライアル期間が設けられています。
30日間、製品を実際に使って試してみることができますので、気になるプランがある場合、まずはトライアルから利用してみるのが良いでしょう。
トライアルに対応しているプラン
マイクロソフトの直販サイトからトライアルの申し込みができるプランは次の通りです。
※情報は2023年1月時点のものです。プランは予告なく変更になる場合があります。
プラン名 | 対象ユーザー・特徴 | 利用人数 | デスクトップアプリ | トライアル |
---|---|---|---|---|
Microsoft 365 Personal |
個人向け | 1人 | 〇 | 〇 |
Microsoft 365 Family |
家族向け | 1~6人 | 〇 | – |
Microsoft 365 Apps for business |
中堅企業向け・Officeアプリ利用 | 300人以下 | 〇 | 〇 |
Microsoft 365 Business Basic |
中堅企業向け・Webアプリ利用 | 300人以下 | – | 〇 |
Microsoft 365 Business Standard |
中堅企業向け・スタンダード | 300人以下 | 〇 | 〇 |
Microsoft 365 Business Premium |
中堅企業向け・高セキュリティ | 300人以下 | 〇 | 〇 |
Microsoft 365 Apps for enterprise |
大企業向け・Officeアプリ利用 | 無制限 | 〇 | 〇 |
Office 365 E1 |
大企業向け・Webアプリ利用 | 無制限 | – | 〇 |
Office 365 E3 |
大企業向け・スタンダード(旧) | 無制限 | 〇 | 〇 |
Office 365 E5 |
大企業向け・プレミアムプラン(旧) | 無制限 | 〇 | 〇 |
Microsoft 365 E3 |
大企業向け・スタンダード | 無制限 | 〇 | – |
Microsoft 365 E5 |
大企業向け・高セキュリティ | 無制限 | 〇 | – |
Microsoft 365 F1 |
現場担当者向け・エントリープラン | 無制限 | – | – |
Office 365 F3 |
現場担当者向け・スタンダードプラン | 無制限 | – | 〇 |
Microsoft 365 F3 |
現場担当者向け・高セキュリティ | 無制限 | – | – |
なお、直販サイト以外からの申し込み(販売代理店経由など)では、トライアル可能なプランが異なる場合がありますので、販売店に直接ご確認ください。
Microsoft 365トライアル利用の条件
Microsoft 365のトライアルを申し込む前に、期間中の利用条件・制限・注意事項を確認しておきましょう。
製品版と同じ機能が使える
Microsoft 365のトライアルでは機能の制限はなく、製品版と同じ機能が利用できます。
使ってみたいツールや機能がある場合は、対応しているプランのトライアルを申し込みましょう。
例えばTeamsを試してみたい場合、「Microsoft 365 Apps for business」「Microsoft 365 Apps for enterprise」には含まれていませんのでご注意ください。
登録ユーザー数に制限がある
トライアルでは、組織の全員分のユーザーを作成できるとは限りません。
法人向けプランのトライアルは、ユーザー数が最大25名までに制限されていますので、社員の数がそれより多い場合はIT部門のメンバーや一部のユーザーに限定して試用することになります。
30日のトライアル終了時に有料契約に移行する
トライアル期間は30日間で、自動解約されません。手動で契約を停止しないと、30日経過後に自動的に有料契約に移行し、料金が発生します。
トライアルだけで利用を終了する場合は、忘れずに利用停止を行っておきましょう。
トライアルで解約した場合、データが削除される
トライアルのみで利用を終了する場合、Microsoft 365のクラウドに保存されたデータやパソコンにインストールしたOfficeアプリは利用できなくなります。
OneDriveに保存したデータやTeamsで共有したファイルなどは、トライアル終了時にダウンロードして退避しておきましょう。
なお、そのまま本番環境へ移行する場合、データは保持されます。
Microsoft 365製品サイトでのトライアル登録手順
Microsoft 365製品サイトに「無料で試す」が表示されているプランは、直接トライアルの申し込みができます。
個人向けプランと法人向けプランでは手順が異なりますので、トライアルを希望するプランの登録方法をご確認ください。
個人向けプラン
個人向け「Microsoft 365 Personal」を試用する場合は、Microsoftアカウントが必要です。
- Microsoft 365の製品サイトで、Microsoft 365 Personalの「無料で試す」をクリックします。
- Microsoftアカウントのメールアドレス、パスワードを入力してサインインします。アカウントを持っていない場合は「作成」をクリックして新規作成しましょう。
- 支払方法(クレジットカード)を登録し、「保存」をクリックします。
- プラン内容を確認し、「申し込む」をクリックすると完了です。
法人向けプラン
- Microsoft 365の製品サイトで、トライアルを希望するプランの「無料で試す」をクリックします。
- メールアドレスを入力し「次へ」をクリックします。
- 名前や電話番号を入力します。
- 本人確認のため、電話へコードを送信して認証します。
- ドメイン名を設定します。トライアルでは「xxx.onmicrosoft.com」の「xxx」の部分に希望のドメインを入力してください。
- 管理者アカウントのユーザーID・パスワードを入力し、「サインアップ」をクリックします。
- トライアルで使うユーザー数を設定し、「次へ」をクリックします。
- 支払方法(クレジットカード)を登録します。
設定した管理者アカウントでサインインすると、アプリの一覧に「管理」が表示されます。
ユーザーの追加が必要な場合は、「管理」→「ユーザー」の順にクリックし、ユーザーを作成してください。
法人の場合は販売代理店経由の申し込みがおすすめ
Microsoft 365のトライアルは、マイクロソフトのサイトからオンラインでトライアルの申し込みや解約ができます。
けれども、企業でMicrosoft 365を利用する場合には、Microsoft 365の販売代理店からトライアルを申し込む方法をおすすめします。
その理由は、代理店ではお客様の希望をうかがいながらプランの選定や導入支援などのサポートを行うことができるから。
マイクロソフトと直接契約をするよりも、個々の企業様のニーズに合わせた最適な運用の実現が可能です。
例えば、販売代理店経由でMicrosoft 365を導入した場合には、次のようなメリットがあります。
- 支払方法が選べる(口座振替や銀行振込など)
- 代理店側で契約処理するため、トライアル期間のみで終了する場合、解約忘れによる課金を防げる
- 試用環境から本番環境への移行サポートが受けられる
特に、導入前提でトライアルを利用される場合には、本番環境への移行をスムーズに行えるかどうかが課題となりますね。
NECネッツエスアイでは、サービス導入時のデータ移行や運用をサポートするソリューションをご用意しております。
Microsoft 365の導入や既存システムからの移行をご検討の場合は、ぜひ当社へお問い合わせください。
記事まとめ
Microsoft 365のプランの多くは、無料で30日のトライアルを利用できます。
有料版と同じ機能が使えますので、検討しているプランがありましたらまずはトライアルで試してみましょう。
企業で利用する場合、Microsoft 365の導入にはクラウド環境へのデータ移行作業が伴います。
スムーズな移行と快適な環境構築を実現するために、ぜひNECネッツエスアイのMicrosoft 365導入ソリューションをご利用ください。
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