「Microsoft 365を使ってみたいけれど、全社導入するとコストがかさんでしまう」

「機能は最低限でいいから低価格で使いたい」

そのような場合におすすめなのが「Microsoft 365 Apps for business」です。

本記事では、Microsoft 365 Apps for businessの価格が抑えられている理由と、どのような方に向けたプランであるかを解説していきます。

ビジネス向けMicrosoft 365で価格の安いプランはどれ？

これまで買い切り型のOfficeを利用してきた場合、月額や年額で課金されるMicrosoft 365は割高に感じてしまうかもしれません。

Microsoft 365は、用途やユーザー規模によって豊富なプランが用意されているので、実は月額1,000円前後から利用できるプランもあります。

ユーザー数300人以下の一般法人向けのプランの種類・価格を見てみましょう。

※Microsoft公式サイト料金の2023年5月時点での情報です

下記2つのプランはMicrosoft 365の法人向けプランの中でもっとも価格が安く、サブスクの利用が初めての方にも利用しやすいプランになっています。

• Microsoft 365 Apps for business
• Microsoft 365 Business Basic

Microsoft 365の場合、契約更新のタイミングで他のプランに乗り換えることもできますので、まずは価格の安いプランから入って使い勝手を試してみるのも良いでしょう。

「Apps for business」と「Business Basic」を比較。低価格な理由とは

Microsoft 365は、マイクロソフトの様々なアプリやサービスが定額使い放題のサービスです。

ただし、どのプランでもすべての機能が同じように使い放題というわけではありません。

「Microsoft 365 Apps for business」「Microsoft 365 Business Basic」の2つは、使える機能が限られているため、他のプランに比べ安い価格で提供されているのです。

とはいえ、自社でOfficeを導入する目的や用途と合致してさえいれば、非常にお得なプランとなります。

両プランの違いを比較したものが下表です。

Microsoft 365 Apps for businessの特徴

• Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Access、Publisherなどのデスクトップアプリを使える
• パソコン5台、モバイルデバイス5台、タブレット5台にアプリをインストールできる
• インストールしたデバイスのうち、5台で同時に利用できる

Microsoft 365 Apps for businessは、Officeのデスクトップアプリを安価で使えるプランです。

利用できるデバイスの種類や台数は上位のプランと変わりません。

また、個人で利用できる1TBのクラウドストレージも付いています。

ただし、TeamsやSharePoint、Yammerなど、チームコラボレーション向きのツールを使うことができません。

Officeアプリの利用が主な目的で、他の機能は必要ない場合にはこのプランが最適といえます。

Microsoft 365 Business Basicの特徴

• OfficeはWeb版のみ使える
• メールサーバー・1人あたり50GBの大容量メールボックスで社用メールを運用できる
• Teams、SharePoint、Yammerも利用可

Microsoft 365 Business Basicではデスクトップアプリが使えないため、パソコンにアプリをインストールすることはできません。

OfficeアプリはWebブラウザ上で利用でき、保存先として1TBのOneDriveを使えるため、簡単な文書作成・閲覧・修正などの作業がメインの場合は、Business Basicの機能のみでも十分です。

一方、Microsoft 365 Apps for businessにはないTeamsやSharePointなどコミュニケーションツール・ファイル共有サービスが含まれています。

すでにOfficeアプリがインストールされているパソコンを所有している場合に、テレワーク環境の構築のためにBusiness Basicを導入するという選択肢もあります。

「Microsoft 365 Apps for business」はこんな方におすすめ

Office2019のメインストリームサポートは2023年10月に終了します。

このタイミングでMicrosoft 365への切り替えを考えている方も多いのではないでしょうか。

Microsoft 365 Apps for businessで使えるアプリは、

Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Access、Publisher

（※Access、PublisherはWindows PCのみ）

と、Office 2019の上位プランである「Office Professional 2019」と同じラインナップです。

これまでOffice2019を使っていたユーザーにとっては過不足のないプランであると言えますね。

まずはMicrosoft 365への移行としてMicrosoft 365 Apps for businessを導入し、Teamsなどのツールを使いたくなった際には単体プランで追加したり、上位のプランへ切り替えたりすることも可能です。

• Office2019サポート終了後に使う製品を検討している
• Microsoft 365をまずは安い価格で試してみたい
• 全社導入の前に互換性の検証を行いたい
• 一時的な増員のためOfficeのライセンスを追加したい

このような場合には、Microsoft 365 Apps for businessが有力候補となります。

法人向けプランですがユーザー数1名からも契約することができ、個人向け「Microsoft 365 Personal」よりも安いので、個人事業主の方の利用にもおすすめです。

大企業向け「Microsoft 365 Apps for Enterprise」

Microsoft 365 Apps for businessは、ユーザー数が300人以下の中堅企業向けプランです。

それ以上の人数で利用する場合には、Microsoft 365 Apps for enterpriseプランをご契約ください。

含まれるアプリはMicrosoft 365 Apps for businessと同じですが、大企業向けにセキュリティが重視されています。

人数制限がないため、300人以下の企業で「Enterprise」を選択することももちろん可能です。

※Microsoft公式サイト料金の2023年5月時点での情報です

記事まとめ

• 「Microsoft 365 Apps for business」は、Officeアプリ利用に絞ったお得なプラン
• 価格が抑えられているのは、Teamsなどのツールが含まれていないため
• 買い切り版Officeライセンスからの移行に最適

Office2019から移行する場合には、「Microsoft 365 Apps for business」を選んでおけば、使えるアプリの種類はそのまま、スムーズにサブスクに移行することができます。

さらに、Microsoft 365ではOfficeアプリを常に最新版で使うことができるため、今後は定期的な買い替えやサポート期限を気にする必要がなく、管理者様の負担も大幅に軽減されることでしょう。

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