専用線と閉域網の違いとは?一般インターネットやVPNとの比較も紹介!

専用線・閉域網の違いは?それぞれのメリット・デメリットなども詳しく解説

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コンプライアンスの重要性が叫ばれる世の中、近年は企業の情報漏洩などが問題となっています。

そんななか、専用線や閉域網といったセキュリティ面に強みを持つネットワークが注目されていることをご存じでしょうか。

こちらでは、注目を集めている専用線や閉域網について、またそれらの違いなどを分かりやすく解説していきます。

閉域網と専用線とは?どのような特徴がある?

閉域網と専用線の特徴

閉域網とは、ある特定の拠点間をクラウド上に構築されたプライベートネットワークで接続するサービスのことを言います。

こちらは、通信業者がクラウド上に敷設した閉じられたネットワークを利用する通信回線で、セキュリティ性などに優れています。

メリットとしては、セキュリティ性の高さや導入の容易さ、複数拠点間の接続が可能といった点が挙げられるでしょう。

デメリットとしては、セキュリティ性に少々の不安がある点や通信の安定感への不安などが挙げられるでしょう。

専用線とは、ある特定の拠点間を物理的に構築されたプライベートネットワークで接続するサービスのことを言います。

こちらのネットワークは、上記の閉域網とは違い、物理的な接続であるため機密情報を取り扱う政府機関や、金融機関、証券会社などに利用されてきました。

専用線のメリットとしてあげられるのは、セキュリティ性の高さや通信の安定性などでしょう。

反対に、導入時の煩雑さやコストなどはデメリットとして挙げられます。

以下から、閉域網と専用線の違いについて見ていきましょう。

閉域網と専用線の違いを比較

閉域網と専用線の違いのイメージ

こちらでは専用線と閉域網 (VPN接続) を比較して、違いを見ていきましょう。

専用線と閉域網の違いを簡潔に説明すると、専用線は物理的に接続されたプライベートネットワーク、閉域網 (VPN接続) は仮想空間に接続されたプライベートネットワークという、物理的か仮想空間かという違いがあります。

またその他の専用線と閉域網 (VPN接続) の違いは、セキュリティ性とコストであると言えるでしょう。

予算が十分に用意されており通信の安全性をより確実にしたい場合は、専用線を導入、バランスを求めるのであれば閉域網 (VPN接続) といったようにご自身の予算や利用するシーンを鑑みて導入を検討することが大切であると言えます。

以下の表から、専用線と閉域網 (VPN接続)の違いについて見ていきましょう。

専用線 閉域網 (VPN接続)
ネットワーク 物理的な接続 クラウド上の接続
セキュリティ性 ◎ (非常に高い) ×~〇 (低い~高い)
通信品質 ◎ (非常に高い) ×~〇 (低い~高い)
安定性 〇 (高い) ×~〇 (低い~高い)
コスト × (非常に高額) △~〇 (安価~高価)
導入方法 × (時間がかかる) 〇 (容易)
拠点間接続 × (不可能) 〇 (可能)

併せて知っておきたいVPN

VPNとは、Virtual Private Network (バーチャルプライベイトネットワーク) の略称のことで、仮想通信閉域網と呼ばれます。

VPNは主に4種類に分けられ、以下のようにそれぞれ違いがあります。

インターネットVPN エントリーVPN IP-VPN 広域イーサネット
使用回線 インターネット 閉域網 閉域網 閉域網
セキュリティ 普通 やや高い 高い とても高い
コスト 安い やや安い やや高い 高い
通信速度 不安定 不安定 安定 安定

上記の表からわかるように、VPNによって特徴には大きく違いが生じます。

そのため、閉域網の導入を考えている方は、これらの違いとそれぞれのメリット・デメリットについてしっかりと理解しておくことが大切と言えるでしょう。

一般インターネット、専用線、閉域網 (VPN)の3者比較、違い

一般インターネット、専用線、閉域網 (VPN)の3者比較のイメージ

ではここから、一般インターネット、専用線、閉域網 (VPN)の3つを比較し、違いについて見ていきましょう。

専用線 閉域網 (VPN) 一般インターネット
セキュリティ 極めて高い 高い 弱い
コスト 高価 安価~高価 安価
通信品質 安定 VPNによる 不安定
複数拠点間の接続 不可 可能 可能

セキュリティ性の高さには、1番違いがあります。

物理的に接続されたプライベートなネットワークである専用線が最もセキュリティ性が高いと言え、閉域網はVPNにもよりますが、一般インターネットと比較すると高いと言えるでしょう。

コストにも違いがあり、専用線が1番高価となっており、一般インターネットが安価なオプションであると言えます。

通信品質については、専用線が最も安定していますが、一般インターネットは通信状況によって不安定になります。閉域網 (VPN)は、VPNによって大きく違いが生じますが、一般インターネットと比較すると、通信品質は安定していると言えるでしょう。

複数拠点間の接続に関しては、専用線は不可、閉域網 (VPN)と一般インターネットは可能という違いがあります。

近年注目されているMVNO回線を利用した閉域SIMサービスとは?

simサービスのイメージ

ここまで専用線と閉域網 (VPN)の違い、また一般インターネットとの違いについても解説してきました。

専用線とは違い、コストが安価かつ、閉域網のセキュリティの堅固さや通信の安定性については理解したけれど、どの閉域網サービスが良いかわからないと感じていませんか。

上記のように、閉域網サービス (VPN)には様々な種類がありますが、近年注目を集めているものがMVNO (Mobile Virtual Network Operator : 仮想移動体通信事業者) と呼ばれる、通信業者からモバイルネットワーク回線を借り受けて限られた領域で通信を行う業者の閉域SIMサービスです。

MVNOの閉域SIMサービスは、光回線などと比べコストが低く抑えられている上に、完全閉域網で利用することができるため安心して通信を行うことができるという特長があり、注目を集めています。

NECネッツエスアイの「ネッツワイヤレス」をご紹介

NECネッツエスアイの「ネッツワイヤレス」は、インターネットを経由することなくデータ通信を行うことができる法人向けの閉域SIMサービスです。

ドコモ回線を使用したサービスとなっており、全国に設置されているセンサーや機器のデータ通信を行うことができます。

ネッツワイヤレスの主な特長として、主に以下が挙げられます。

  • 完全閉域網での利用が可能なため、社内LANと同じ感覚で安全かつ高品質な閉域SIMサービスを利用できる
  • 法人利用に適したトラフィック設計により、安定した通信速度を確保できる
  • 法人向けに特化したプランやネットワーク構成案を多数展開しており、用途に合わせて最適なプランを契約できる

また、NECネッツエスアイはシステムインテグレーターとして培ったノウハウを活かし、様々な要件に応じた柔軟な接続構成を提案することが可能です。

小規模から中・大規模構成へのマイグレーションが可能ですので、閉域SIMサービスの導入を検討中の企業様はぜひ一度ご相談ください。

ネッツワイヤレス詳細はこちら

この記事のまとめ

日本でのネットワークのイメージ

これまで、専用線と閉域網について、また専用線と閉域網の違いについて解説してきました。

専用線と閉域網のコストやセキュリティ性、通信品質の違いやそれぞれの特徴やメリットについてのきちんとした理解を通して、導入するネットワークを検討していただければと思います。

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symphonict

SymphonictとはNECネッツエスアイが提供する、「共創でお客様のビジネスに新たな価値を提供する」をコンセプトに先端技術やサービスを繋ぎ・束ねることでIT・デジタル変革技術やツール・システムを皆様にお届けするデジタルトランスフォーメーション(DX)サービス。→Symphonictに関してはこちら

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