車両や交通量の管理を行う目的で、AIによる監視システムを導入するケースが増えています。
この記事では、監視システムの導入によってできることやメリット等を解説します。
車両管理に対応したNECネッツエスアイの監視システム「OWLai(オウライ)」の特長もまとめているので、合わせてチェックしてみてください。
車両監視システムを導入するメリット
AIやIoTの活用が急速に広がる中、車両の管理・監視システムにおいてもAIの導入が進んでいます。
まずは車両監視システムを利用してできることやメリットについて詳しく見ていきましょう。
車両入退場の自動化
監視システムのAIが車両のナンバープレートを自動的に検知・記録することにより、入退場の時間短縮や渋滞の緩和等を実現できます。
例えば、ゲート式の駐車場に監視システムを導入した場合の基本的な運用方法は以下の通りです。
- 車両がゲートを通過すると同時にナンバープレートを撮影
- 車両ナンバーの情報がサーバーに入力され、事前精算機に送信
- ドライバーが事前精算機で料金支払いを済ませたうえで出庫すると自動的にゲートが開放
また近年では、出入り口やゲートを設置しない「スマートパーク」方式の駐車場も登場しています。
こちらは駐車場内の監視システムが車両のナンバープレートを撮影・記録することで、駐車場全体の車両情報を管理できる仕組みとなっています。
悪質なドライバーや要注意人物(万引きの常習犯等)の車両情報を記録して再訪時に通知するといったことも可能となっており、犯罪件数が20%程度減少したという店舗の事例等もあるようです。
交通量調査の効率化・コスト削減
高速道路や一般道における渋滞の緩和等を目的として監視システムを導入しているケースもあります。
監視システムを導入することで、走行中の車両映像をAIカメラで解析し、ナンバープレートや日別・時間別の通過車両数等の情報を素早くデータ化できるようになります。
交通量の調査は長らく人力で行われてきましたが、監視システムを導入すればより長期間の交通データをより正確に取得できるため、今後は監視システムの活用が主流となっていくでしょう。
マーケティングへの活用
AIカメラによるナンバープレートの読み取りは、観光地におけるマーケティング活動にも役立ちます。
車両情報を取得することで、例えば以下のようなデータの蓄積が可能です。
- 来訪元地域
- 来訪車数
- 施設滞在時間
- 複数施設の利用状況
- 施設間のドライブルート
- 再訪までの期間・回数 等
これらのデータを活用すれば、来訪率に応じたイベントの開催や効果測定、また来訪回数に応じた優待サービスの提供等を実施でき、町おこしや地域活性化の課題解消に繋がります。
監視システムを導入するときの選び方のポイント
車両監視システムを導入する際は、以下のような性能を持つ製品を選ぶのがおすすめです。
- 認識スピードが速く解析精度も高い監視システム
- 運転中の車両も認識できる監視システム
- 夜間や暗所の撮影にも対応できる高精細な監視システム
車両の管理が目的の場合は、監視システムを屋外に設置するケースも十分に考えられるため、昼間だけでなく夜間等でも正確に読み取りを行えるシステムを選ぶことが大切です。
車両管理が可能なおすすめ監視システム【OWLai】とは
ここからは、NECネッツエスアイが提供する監視システム「OWLai(オウライ)」の特長やサービス概要を紹介していきます。
OWLai(オウライ)とは
OWLaiは、AIを利用した映像データの解析によって、業務改善や効率化を実現する監視システムです。OWLaiの主な特長は以下の通りです。
- 豊富で選べるAI……豊富なAIタイプから利用シーンに合わせた組み合わせが可能です。
- 高い解析精度……NECネッツエスアイのSlerとしての経験と自社実践に基づく高品質なサービスを提供します。
- かんたん導入……既存カメラとの組み合わせやAPI連携の活用で素早く導入・運用を開始できます。
OWLaiは既存のIPカメラを利用して環境構築を行うこともできるため、設備導入のコストをなるべく抑えたいという場合にもおすすめです。
またサービス料金は月額固定となっており、月々のコストを計算しやすいといったメリットもあります。
OWLaiのサービス・機能一覧
OWLaiのサービスラインナップは以下の通りです。
違和感検知 | 姿勢推定の技術を活用し、普段とは異なる行動をとる人物を違和感として検知します。 |
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車両入退場自動化 | 車両の入退場管理をAIカメラが実施することで、コストや手間の削減が可能です。 |
交通量カウント | ナンバープレートの読み取りによって様々なデータの計測・集計を実現します。 |
来訪車見える化 | ナンバープレートの読み取りによって来訪車をデータ化します。 |
混雑状況見える化 | 人が集まる場所のカメラ映像をAIでリアルタイムに解析します。 |
白杖車いす検知 | 白杖を持つ人や車いすに乗る人を認識し、現場の係員に通知することが可能です。 |
施設侵入監視 | AI技術と映像監視ソリューションの組み合わせで誤報を限りなくなくした監視システムを提供します。 |
画像鮮明化 | 目視では確認が難しい暗所等の画像を自動処理し、視認性の向上を実現します。 |
このように、OWLaiは違和感検知や侵入監視といった基本的な監視システムに加え、ナンバープレートの読み取り等の車両管理に役立つサービスも対応している点が特長です。
車両管理の効率化やコスト削減はもちろん、事件・事故を未然に防ぐための安全対策としても活用することができます。
以下は、OWLaiのAIパートナーの1社であるAsilla(アジラ)が公開している実演動画です。
AIカメラが人物や車両の動きを認識して、不審行動が見られた場合に素早く検知する様子が分かります。
NECネッツエスアイならワンストップ対応が可能
NECネッツエスアイでは監視システムの設計から保守・運用、また業務改善(コンサル)に至るまでのサービスをワンストップで対応しています。
関連サービスとの連携等も可能ですので、監視システムの導入をお考えの企業様はぜひ一度ご相談ください。
記事まとめ
- 監視システムの導入により、車両の入退場管理や交通量調査等を自動化することができる
- 監視システムを導入する際は、走行中の車両や夜間の撮影にも対応した高性能なシステムを選ぶことが大切
- 解析精度の高さで選ぶならNECネッツエスアイの「OWLai」がおすすめ
「OWLai(オウライ)」は、60年以上にわたって蓄積されたNECネッツエスアイの映像事業のノウハウと現場力に基づいて生まれた監視システムです。
料金プランの詳細や詳しい導入ステップについては一度NECネッツエスアイまでご相談ください。