オンラインイベントの種類やテーマが多様化する中、視聴者参加型の企画・コンテンツが人気を集めています。
この記事では、視聴者参加型のオンラインイベント開催に取り組む企業の事例を紹介しています。
オンラインイベントを成功させるためのポイントもまとめているので、企画作りでお悩みの企業様はぜひ参考にしてみてください。
視聴者参加型のオンラインイベント開催事例
まずは、視聴者参加型のオンラインイベントを開催している企業の事例を見ていきましょう。
オンラインバスツアーで臨場感を演出
あるバス会社では、ビデオ通話型ツールを活用したオンラインバスツアーが定期開催されています。
バスツアーのライブ配信によって現地にいるような臨場感を味わうことができ、またバスガイドによるリアルタイムの解説や掛け合いも面白いと好評です。
参加者には事前にしおりやお土産が配られるといったユニークな取り組みも功を奏し、開始後2ヶ月で200人以上の参加者を集める等高い成果をあげました。
オンライン合同企業説明会で業務効率化
地元企業による合同説明会をオンラインで開催している事例です。
会場の手配や移動の必要性がなくなったことで、従来型の説明会と比較して企業の参加率・学生の参加率がともに向上しました。
また専門スタッフによるフォローや匿名質問・投票等の参加型コンテンツを活用した点も、効果的な採用活動に繋がっています。
オンライン製品発表会で国内外の顧客と交流
合成紙製造を行うある企業では、毎年開催していた顧客との交流会をオンライン開催に移行したことにより、海外からの参加率向上を達成しました。
またアンケートや投票といった参加型コンテンツを導入し、参加者の関心が高い企画をデータで管理するといった取り組みも行われています。
収集したデータはアフターフォロー等に活用されており、参加者との関係構築に役立てられています。
ブランド戦略の説明会をオンラインで開催
新ブランドの展開や業界の未来に関する社内向け説明会をオンライン上で開催している保険会社の事例です。
数万人規模の企業でありながら、アンケートや質疑応答といった双方向型のコミニュケーションを取り入れているのが特徴で、現場スタッフと経営陣の活発な意見交換の場となっています。
社内研修・合宿のオンライン化
社内研修や合宿もオンライン開催が可能なイベントの1つです。
ビデオ会議ツールを活用すれば、会場に集まらなくてもワークショップやグループディスカッションを開催できます。
また質疑応答や投票といった参加型ツールを用いることで、他の参加者との交流を図ったり、プレゼンに対する評価を行ったりすることができます。
視聴者参加型のオンラインイベントを成功させるには
ここからは、視聴者参加型のオンラインイベントを企画するうえで意識したい「5W2H」のフレームワークを解説します。
数あるオンラインイベントの1つとして埋もれてしまわないよう、参加型イベントの効果的な企画方法を確認しておきましょう。
「Why」イベントの目的・KPIの設定
視聴者参加型のイベントを企画・開催するうえで最も重要となるのが、イベント開催の目的・KPIの設定です。
オンラインとオフラインではイベントの開催規模やターゲット層等が異なるため、オンラインイベントの開催に合わせた目標を設定するようにしましょう。
視聴者参加型イベントの場合、リード数(見込みの顧客数)や視聴者数、またコンテンツに対する評価などをKPIに設定するケースが多く見られます。
「Who」ターゲットの設定
視聴者参加型のイベントを企画する場合は、ターゲットとなる人物像を具体的に定めることも大切です。
ライブ配信とオンデマンド配信のどちらが好まれるか、またどのような視聴環境(自宅・オフィス・移動中)である可能性が高いのか等を検討し、より参加者への負担が少ない仕組みを整えるようにしましょう。
「What」イベントの配信方法・ツール選定
従来の会場開催型イベントと比較して、オンラインイベントには以下のような特性があると言えます。
- インターネット上で視聴できるため時間や場所の制約がない
- 配信ツールの機能を活用することで、双方向のコミュニケーションを実現できる
- 一度実施したオンラインイベントをアーカイブし、二次資料として活用できる
オンラインイベントだからこそ使える機能(質疑応答・投票等)を積極的に取り入れ、二次活用できるような形でのコンテンツづくりを行うことが大切です。
「Where」撮影・配信場所の設定
オンラインイベントを企画する場合、大きな会場をレンタルする必要はないものの、撮影場所や配信環境の確保は欠かせません。
例えば出演者全員がそれぞれ自宅等からイベントに参加する場合、各出演者の通信環境や周辺機材を確認し、必要に応じて機材をレンタルするといった対応が必要となります。
またスタジオ等に集合して撮影する場合は、人数分の機材やコロナ対策の備品(パーテーションなど)が必要となるため、配信方法についてはなるべく早い段階で決定することが推奨されます。
「When」開催日程や告知・集客時期
オンラインイベントの場合、従来の会場開催型イベントと比較して開催時間の自由度が高いというメリットがあります。
イベントの開催時間を検討する際は、ターゲットとなる人物像のタイムスケジュールを仮定し、参加しやすい時間帯を選ぶことが大切です。
例えば会社員を対象としたイベント・セミナー等を企画する場合、以下のようなタイムスケジュールの想定が可能です。
- 9~11時:朝礼などの定例ミーティングと重なる可能性がある
- 12~13時:ランチを食べながら視聴できるため比較的参加率が高い
- 11~12時・13~17時:視聴時間は確保しやすいものの、他の仕事と重なる可能性もある
- 18~20時:家族と過ごす時間と重なるため参加しにくい
- 21時~:家族がいる場合でも比較的参加の時間ととりやすい
またイベントの日程が確定したら、開催当日の1か月半前には告知や集客を開始するようにしましょう。
「How」参加者を飽きさせない工夫
視聴者参加型のイベントを企画する場合は、進行の途中途中に参加型コーナーを挟むのがおすすめです。
質疑応答やアンケート等のコーナーはイベントの後半に偏りがちですが、前半にも参加型コーナーを用意することで、離脱率の低減を見込むことができます。
1つのコンテンツは15分〜20分程度にまとめ、切り替わりのタイミングで参加型コーナーを入れるようにするとメリハリが出て良いでしょう。
「How much」イベント開催にかかる予算
オンラインイベントは会場開催型のイベントと比較して費用が安く済むものの、全く費用がかからないというわけではありません。
イベント開催に際しては以下のような費用がかかることを想定し、予算に合わせた開催方法を設定することが大切です。
- オンラインイベントツールの導入費用
- 撮影・配信スタジオのレンタル
- 広告宣伝費
またコストを抑えることも重要ですが、あまり予算を削りすぎるとイベントの質が落ちてしまうので注意しましょう。
NECネッツエスアイが推奨する【Slido】をご紹介
「Slido」は、イベントやセミナーにおけるリアルタイムのQ&Aと投票可能にするインタラクティブサービス。
様々な形式で参加者とコミュニケーションがとれる機能が充実しているため、視聴者参加型のオンラインイベントを開催するのに最適なサービスだといえるでしょう。
特にオンラインセミナーやミーティングの開催をお考えの方は、ぜひ導入されることをおすすめします。
参加型オンラインイベントを実現することができるSlidoの機能は以下の通りです。
機能 | 概要 |
---|---|
Multiple choice | 選択式投票機能。参加者の意見を簡単に収集。 |
Word cloud | 意見をワードクラウド化。キーワードを抽出可能。 |
Quiz | クイズ機能。上位5名をランキング表示。 |
Rating | 評価投票機能。最大10段階でイベントの満足度を可視化。 |
Open text | フリーフォーマット入力機能。アンケートの自由記述等に有効。 |
Ranking | 重要度順にランク付け。意見に順列させることが可能。 |
一方的なオンラインイベントでは参加者が飽きてしまったり離脱してしまうといったことが問題になります。
そこで、これらの機能をリアルタイムに活用することで、オンラインイベントのエンターテインメント性が向上、参加者の興味関心をよりひきつけることが可能です。
リアルタイムのコミュニケーションが図れることは、イベントの満足度上昇にもつながります。
NECネッツエスアイでは、ZoomとSlidoを組み合わせたプランの提供や、ライセンスの貸し出しサービスなども実施しています。
イベント運営全般のサポートも可能ですので、オンラインイベントの企画方法でお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。
まとめ
視聴者参加型のオンラインイベントを開催している企業の事例と、イベント開催を効果的に進める「5W2H」のフレームワークについて解説しました。
参加型のオンラインイベントの開催を予定している方はぜひ参考にしてみてください。
また、当記事でご紹介したSlidoの導入により、視聴者参加型のコンテンツをオンラインイベントに組み込むことが可能となります。
企画作りでお悩みの企業様はぜひ一度ご相談ください。