ウェビナー等のオンラインイベントにおいて、より参加者への負担が少ない形で質疑応答や投票を実施したいという場合は、アプリレスで使える「Slido」の活用がおすすめです。
この記事ではSlidoの特長と基本機能、またQRコード・URLを用いたサービスページの共有方法を解説します。
ライセンスの契約方法も紹介しているので、本格導入を検討中の企業様はぜひ参考にしてみてください。
インタラクションツール【Slido】とは
Slidoはイベント主催者と参加者間のコミュニケーションを円滑化するためのツールで、匿名による質疑応答や投票・アンケート等を実施することができます。
まずはSlidoの特長とオンラインイベントでの活用メリットについて詳しく見ていきましょう。
特長①アプリ不要!QRコード・URL共有で簡単導入
Slidoはブラウザベースのツールであるため、参加者側のアプリインストールやアカウント登録を必要とせず、URLまたはQRコードを利用して簡単にアクセスを促せる点が特長です。
参加者向けのモバイルアプリ(iOS・Android)もリリースされてはいるものの、機能や操作性はブラウザ版とほとんど変わらないため、基本的にダウンロードの必要はないと言えるでしょう。
なおモバイルアプリは参加者からの質問や投票機能のみの対応となっており、管理画面への遷移は行えません。
特長②参加者は匿名でサービスを利用できる
Slidoには以下の機能が搭載されており、参加者が匿名の状態で質問や回答を行える仕組みとなっています。
匿名投稿 | アプリレスで共有URL・QRコードから簡単にアクセスできます。また投稿時の名前は任意入力のため、匿名での利用も可能です。 |
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Like機能 | 他の参加者の匿名投稿に対して「Like」をつけられる機能です。主催者は関心の高いテーマを素早く把握することができます。 |
モデレーション機能 | イベントのテーマに関係のない質問や不適切な質問を非表示にすることができます。 |
なお匿名投稿の場においては不適切な発言が行われる可能性が高まりますが、Slidoには管理者向け機能としてモデレーション機能が搭載されているため、管理者の判断で不適切な発言を非表示に設定することができます。
特長③質問・回答をリアルタイムに収集できる
Slidoに投稿された質問内容や投票結果はその場ですぐに確認・公開することが可能です。
リアルタイムに参加者の意見を収集することでイベントの単調化を防ぎ、一体感のあるイベントを作り上げることができるようになるでしょう。
またSlidoの有料プランであれば、参加者からの質問や意見をデータ化して管理・分析することも可能なため、繰り返しイベント開催を行う際の資料としても有効活用できます。
イベント作成の流れと共有(QRコード・URL)方法
続いて、Slidoを利用したイベント作成の流れと、QRコード・URLを利用した共有方法を解説していきます。
アカウント登録
Slidoを使って質疑応答やライブ投票を行う場合は、先に以下の手順でSlidoのアカウントを作成しましょう。
- 公式サイト(https://www.slido.com/jp)へアクセス
- 画面の右上にある「サインアップ」をクリック
- メールアドレスやパスワード等の必要事項を入力
- 「Create account」をクリック
なおSlidoでは、WebexまたはGoogleアカウントの紐付けによるアカウント登録も可能です。
イベントの作成・削除
イベントを作成する
Slidoではイベント単位でグループを作成し、その中で任意の投票を実施するというのが基本操作です。
公式サイト(https://www.slido.com/jp)からサインイン
- 画面右上にある名前アイコンをクリック
- 「+Schedule event」をクリック
- ライブ投票の利用期間とタイトルを入力
- 「Create Slido」をクリック
- イベント専用の管理ページに遷移するので、追加したいライブ投票の種類を選択(選択できる項目の一覧は下表参照)
- 必要事項(質問内容・選択肢等)を入力して「Save」をクリック
Multiple choice機能 | 参加者の意見を素早く収集するのに役立ちます。 |
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Word cloud機能 | 意見をワードクラウド化することでキーワードの抽出が可能です。 |
Quiz機能 | 上位5名をランキング表示できます。研修のエンターテインメント性向上に役立ちます。 |
Rating機能 | 最大10段階の星の数でイベントの満足度等を可視化できます。 |
Open text機能 | アンケートにおける自由記述等におすすめです。 |
Ranking機能 | 重要度順にランク付けする等、意見に順列させることができます。 |
イベントを削除する
オンラインイベントが終了したら、以下の手順でイベントを削除し、アクセスできないようにしておきましょう。
- 削除したいライブ投票の右側にある「…(縦)」をクリック
- 「Delete」をクリック
- ポップアップを確認して「Delete」をクリック
なお無料プランではデータのエクスポートができないため、データを記録したい場合はイベントの削除前にキャプチャーする等の対応が必要となります。
イベントの共有(QRコード・URL)
作成したイベントはSlidoから発行されるQRコードまたはURLを利用して参加者に共有します。
- 画面右上の「Share」にカーソルを合わせる
- 「Share link with participants」または「Download QR code」をクリック
「Share link with participants」を選択した場合は共有リンクのURLがコピーされ、「Download QR code」を選択した場合は共有リンクのQRコードがダウンロードされる仕組みです。
共有リンクまたはQRコードを参加者に共有することで、質問の受け付けやアンケートの回答を受けられるようになります。
またQRコード・URLによる共有の他、コード番号(#から始まる7桁の番号)の入力によるアクセスも利用可能です。
有料プランの契約はNECネッツエスアイまで
Slidoは基本料金無料で利用できるツールですが、有料プランを契約することで、参加人数や質問数の上限を拡張することが可能となります。
以下はSlidoの有料プランで利用できる主な機能です。
- 管理者による質問のフィルタリング機能
- ログのエクスポート機能
- イベントへのパスワード設定 等
有料版のSlidoには管理者向けの便利機能が豊富に搭載されているため、Slidoの本格導入をお考えの場合は有料プランの契約をおすすめします。
なおSlidoは海外製のツールであるため、ヘルプセンター等も全て英語表示になっており、基本的に日本語でのサポートは行われていません。
「日本語の説明書が欲しい」「日本人スタッフからサポートを受けたい」といった希望がある場合は、国内でSlidoを取り扱っている正規販売店を利用するのがおすすめです。
NECネッツエスアイはSlidoの正規販売店として有料ライセンスの販売を行っており、ライセンス契約後に以下のサポートを提供することが可能です。
- 日本語表記の取扱説明書の提供
- 日本人スタッフによる導入サポートや質問対応
- NECネッツエスアイが取り扱う関連ツール・サービスの導入支援
NECネッツエスアイなら、自社運用に基づく効果的な活用方法やノウハウ等も提案可能ですので、オンラインイベントの開催に不安があるといった場合はぜひ一度ご相談ください。
Slidoの使い方と共有(QRコード・URL)方法まとめ
- Slidoはブラウザベースのツールとなっており、QRコードやURLを用いてアプリレスで利用できるのが特長
- 指定のイベント期間が終了した後は投票ぺージへのアクセスができなくなり、QRコード・URL・コード番号のいずれも自動的に無効化される
- Slidoで収集したデータを分析したり、長期にわたって保管したりしたい場合は有料プランの契約がおすすめ
Slidoは匿名かつアプリレス(QRコード・URLによる共有)で利用できるツールのため、参加者側の負担を最小限に抑えながらスムーズにコミュニケーションを行うことが可能です。
NECネッツエスアイではSlidoの有料プランの販売や導入サポートを実施しているので、利用を検討中の企業様はぜひ一度ご相談ください。