ウェビナーとは？開催方法とメリット・デメリットを解説

コロナ禍で急速に普及したウェビナーですが、中には「仕組みがよく分からない」「どんなメリットがあるの？」等、導入を検討するうえで様々な疑問・不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ウェビナーとはどういったものなのか、その概要とメリット・デメリットを解説していきます。

具体的な開催方法やおすすめツールも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ウェビナーとは？

ウェビナー（Webセミナー）とは、オンライン配信によって実施されるセミナーや講演会等のイベントのことです。

まずはウェビナーの基本的な仕組みと、オフラインとの比較によるメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

配信方法の種類

ウェビナー配信には「リアルタイム配信」と「録画配信」の大きく2種類があり、どちらか一方または複数の配信形式を併用する形で実施されます。

リアルタイム配信

リアルタイム配信とは、特定の日にち・時間帯に生放送形式のウェビナーを開催するやり方のことです。

その場で視聴者の反応やコメント等を確認できるため、リアクションに応じて進行内容を変更したり、時間配分を調整したりすることが可能です。

また、パネリスト機能（参加者に発言権を持たせる機能）を活用すれば一部の視聴者と会話することもできるため、双方向のコミュニケーションが求められるウェビナーで適した配信方法と言えます。

録画配信

録画配信とは、あらかじめ撮影しておいたウェビナー動画を、オンデマンド形式またはダウンロード形式で配信するやり方のことです。

直接的なコミュニケーションは行えないものの、事前に動画を編集することができるため、クオリティの高いウェビナーを安定して配信できるのが特長です。

こちらは主に、ステップアップ形式のウェビナーやフォローアップ用の資料映像等に活用されています。

ウェビナーを活用するメリット

従来のオフラインセミナーと比較したウェビナー配信のメリットとして、以下のような点が挙げられます。

会場費用・交通費等の費用を削減できる
参加者の人数に応じて会場を調整する手間がかからない
全国の顧客をターゲティングできる
いつでも・どこからでもセミナーを視聴できる
同じ内容を説明するときに過去のウェビナーを流用できる

このように、イベント開催に伴う様々なコストを削減できる点はウェビナーの大きなメリットと言えるでしょう。

また時間や場所の制約がなくなることで参加のハードルが下がり、より気軽に申し込めるようになるといった視聴者側のメリットもあります。

ウェビナー開催時の注意点

ウェビナーには様々なメリットがある一方、導入するうえでは以下のようなデメリット・注意点にも目を向ける必要があります。

画面越しになるため反応やリアクションを読み取りにくい
事前キャンセルや開催中の離脱率が高い
配信環境の準備にコストがかかる

ウェビナーの場合、従来のオフラインセミナーのように直接声をかけたり意見交換を行ったりすることができません。

一方的な進行になってしまうと視聴者の集中力が途切れやすくなり、途中離脱や満足度低下の要因に繋がります。

また気軽に参加できるウェビナーはキャンセルされる可能性も高いことから、こまめにリマインドメールを配信する等の工夫が必要となるでしょう。

ウェビナーの開催方法

続いて、実際にウェビナーを開催するための具体的な手順を紹介していきます。

ステップ1.ウェビナーの目的を決める

ウェビナーを開催する場合は、初めにウェビナーの開催目的およびゴールの設定を行いましょう。

例えば、新商品・サービスの発表を目的とする場合は購入や契約に繋がるためのやり方を考えなければなりませんし、研修資料として活用する場合は繰り返し使える汎用性が求められます。

ウェビナーの用途によって開催のやり方や手順変わってくるため、目的・ゴールの設定は必ず行うようにしましょう。

ステップ2.配信ツール・環境の整備

ウェビナーの開催目的が決まったら、実際に配信を行うためのツールを選定しましょう。

配信ツールを選ぶときの主な比較ポイントは以下の通りです。

配信者・視聴者ともに利用しやすいUIであること
チャットなどコミュニケーションを取れる機能が搭載されていること
参加人数や配信可能時間の上限が希望を満たしていること
画質や音質が十分であること

また導入ツールに合わせた配信環境の整備も必要です。

配信環境については、インターネットの安定性や画質・音質の向上を意識するようにしましょう。

インターネットは有線LANを使用する
画質・音質を向上したい場合はWebカメラ・マイクを揃える
リハーサルを実施し、映像や音声に乱れが生じないか確認する　等

なお配信機材やスペースを用意することが難しい場合は、配信スタジオのレンタル等を検討してみるのもおすすめです。

ステップ3.集客・告知

どれだけ質の高いウェビナーを開催しても、参加者が集まらなければ意味がありません。

社内向けのウェビナーであればメール通知だけでも問題ありませんが、社外向けのウェビナーを開催する場合は、SNSやWeb広告等を活用した集客活動が重要となるでしょう。

またターゲット層によっては、DMやチラシといったオフラインでの告知も有効です。

ステップ4.ウェビナーの実施と振り返り

ウェビナーの本番中に起こりやすいトラブルとして以下のようなものが挙げられます。

映像が乱れる・音声が聞こえない
URLのアクセスエラー
質問対応に追われて予定通り進行できない　等

こうしたトラブルは配信の中断にも繋がるため、サポート専門のスタッフを配置する等の工夫を行い、トラブルが生じても速やかに対応できる環境を整えておくことが大切です。

またウェビナー開催後は、アンケート等を実施して開催内容に対する評価・改善点の洗い出しを行いましょう。

しっかりと振り返りを行うことで、次回以降のウェビナーの品質向上・満足度向上に繋がっていくでしょう。

おすすめの配信ツールを紹介

ここからは、ウェビナー配信に適したおすすめのツールを紹介していきます。

利用率No.1の人気ツール【Zoomウェビナー】

ウェビナー配信用のツールには様々な種類がありますが、特に国内でのシェア率が高いツールとして「Zoomウェビナー」が挙げられます。

Zoomウェビナーは、同じくZoom社から提供されているオンライン会議ツール「Zoomミーティング」のアドオン契約によって利用できるサービスで、主な特徴・機能は以下の通りです。

最大100～10,000人まで参加可能
記録されたデータによるオンデマンド視聴
参加者の分析・レポートの取得
Facebook・YouTubeのプラットフォームからのライブ配信
パネリストと視聴者の切り替え
「手を挙げる」アクションとチャット形式での質疑応答
ウェビナーの収益化オプション　等

配信ツールの中でもZoomは知名度が高いため、ウェビナーに対する参加者の抵抗感を抑えられるといったメリットも見込めるでしょう。

またZoomは参加者側のアカウント登録が任意となっており、参加者に登録を求めるかどうかを主催者側で指定できる点も特長の1つとなっています。

ウェビナーの満足度向上に役立つ【Slido】

ウェビナーでの反応率をより高めたい場合は、Q&Aや投票機能を搭載したインタラクションツール「Slido」の活用がおすすめです。

「Slido」はウェビナーの主催者と参加者間のコミュニケーションを円滑化するためのツールで、主に以下のような機能を備えています。

質疑応答機能（Q＆A）

匿名投稿	アプリレスでブラウザから簡単に質問を投稿できます。また名前の登録は任意のため、匿名での使い方も可能です。
Like機能	他の参加者の投稿に対して「Like」をつけられる機能です。主催者は関心の高いテーマを素早く把握するという使い方ができます。
モデレーション機能	イベントのテーマに関係のない質問や不適切な質問を非表示にするという使い方ができます。

Live Polls（ライブ投票）

選択式の投票機能	参加者の意見を素早く収集するのに役立ちます。
ワードクラウド機能	意見をワードクラウド化することでキーワードの抽出が可能です。
クイズ機能	上位5名をランキング表示できます。イベントのエンターテインメント性を向上するという使い方が可能です。
評価投票機能	最大10段階の星の数でイベントの満足度等を可視化できます。
フリーフォーマット機能	アンケートにおける自由記述等におすすめです。
ランキング機能	重要度順にランク付けする等、意見に順列させることができます。

Slidoはブラウザベースのツールとなっており、画面共有機能を活用してZoomウェビナーと連携することも可能です。

NECネッツエスアイではZoomウェビナーおよびSlidoの導入・運用サポートを実施しているので、配信ツール選びでお悩みの企業様はぜひ一度ご相談ください。

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記事まとめ

ウェビナーはオンライン上で配信されるセミナーのことで、リアルタイム配信や録画配信等のやり方がある
参加者の集中力を保つための工夫が必要となるものの、コスト削減や集客範囲の拡大といった様々なメリットが見込める
ウェビナーを運用する際は、配信目的や規模に応じた適切なツールの導入が不可欠

NECネッツエスアイでは、Zoomウェビナーを活用したマーケティングのやり方や、配信スタジオのレンタル・出張サポート等を幅広く展開しています。

参加者とのコミュニケーションに役立つ「Slido」の導入支援も行っているので、コンテンツ作りでお悩みの企業様もぜひ一度ご相談ください。

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