ウェビナーは企業DXにおいてメリットの多いツールの1つですが、ウェビナーの環境整備や開催方法に不安があり、導入に踏み切れずにいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、DX時代におけるウェビナーの必要性と、ウェビナーを導入するメリットなどを解説していきます。
ウェビナー初心者の方におすすめの導入支援サービスも紹介しているので、ウェビナーの始め方でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
DX化の第一歩“ウェビナー”とは?
まずはウェビナーの特徴と、ウェビナーの利用が拡大している背景について詳しく見ていきましょう。
ウェビナーの特徴・活用方法
ウェビナー(Webinar)とは、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語で、オンライン上で開催するセミナー全般のことを指しています。
以前からYouTubeなどを活用した個人の動画配信が人気を集めていますが、それをビジネスシーンのマーケティングでも利用できるようにされたものがウェビナーです。
ウェビナーでは、主に「リアルタイム配信」と「録画配信」の2種類の配信方法を利用することができます。
リアルタイム配信は指定した日時に動画を生配信することで、リアルタイムでの反応を受け取ったり、チャットなどで双方向のコミュニケーションをとったりできるのがメリット。
一方録画配信は事前に録画した内容をあとから配信する方法で、同じ内容のセミナーを複数回実施する場合や、動画に演出を加えたい場合などに役立ちます。
DXの推進によるウェビナーの需要
ウェビナーの活用は、企業のDXという観点からも注目を集めています。
DXとはDigital Transformation(Digital X-formation)の略で、デジタル技術の活用によってビジネスモデルやライフスタイルに変革を起こすことを意味する言葉です。
また経済産業省の「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」ではDXについて以下のように定義されています。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
つまりDXとは、ただ単にIT化するということではなく、ITツールを手段として、競争優位に立てるようなビジネスモデルの変革を推し進めることと言えます。
そして様々な業務をオンライン化できるウェビナーは、DX時代において欠かせないツールの1つになりつつあるのです。
オフラインセミナーをオンライン化するメリット
続いて、ウェビナーツールを活用してセミナー配信をオンライン化させるメリットを解説していきます。
メリット1:多数の参加者に向けて情報発信が可能
まず1つ目のメリットは、多数の参加者に向けて情報発信が可能ということ。
ウェビナーでは、一度に1,000人以上が参加するような大規模なイベントも開催できるため、参加人数の制限を気にしなくて良い点がメリットといえるでしょう。
メリット2:場所を問わず参加可能
2つ目のメリットは、インターネットのつながる環境であれば、参加者は場所を問わずに参加が可能ということ。
会場集客型のセミナーと比較して参加へのハードルが下がるので、より幅広い顧客にリーチをかけられるというメリットがあります。
ただし、気楽に参加できることから興味関心が薄い層が一定数参加することが見込まれるため、顧客獲得率は低迷してしまう可能性もあります。
メリット3:大幅なコストの削減
ウェビナーの最大のメリットは、セミナー開催にかかる費用や手間を大幅に削減できるという点にあります。
会場開催型セミナーの場合は、会場の手配や配布資料の準備、当日の交通費など、様々なコストがかかります。
一方のウェビナーは、配信する環境さえ整えれば自宅やオフィスからでも開催することができ、会場の準備や移動に対する費用がかからないというメリットがあります。
また、先程言及したように、ウェビナーは録画配信という配信方法も採用できるため、同じ内容のウェビナーを何度も開催する必要がないのもメリットといえるでしょう。
メリット4:イベントの質を高められる
4つ目のメリットはイベントの質向上が期待できること。
ウェビナーツールには、アンケート機能やチャット機能など、スムーズな進行に役立つ機能が搭載されています。
対面式の場合は直接発言する必要があるため心理的なハードルを感じやすいですが、ツールの機能を活用することで、比較的ストレスなくコミュニケーションを図れるのもウェビナーのメリットでしょう。
その場で疑問を解決できればウェビナーの内容や講師に対する満足度も高まり、顧客獲得のチャンスも広がるでしょう。
また録画配信のウェビナーなら途中で一時停止したり、繰り返し視聴したりすることができ、視聴者自身でも内容の理解を得やすいという点もメリットの1つです。
初心者の方におすすめのツール「Zoomウェビナー」
数あるウェビナー配信ツールの中でも、初心者の方におすすめしたいのが「Zoomウェビナー」です。
ここからは、Zoomウェビナーの特徴と、ウェビナーの環境構築・運用などのサポートを受けられるおすすめの支援サービスについて解説していきます。
Zoomウェビナーとは
Zoomウェビナーは、同じくZoom社から提供されているオンライン会議ツール「Zoomミーティング」のオプションとして「Zoomウェビナーライセンス」を購入することで利用できるサービスです。
基本的な操作方法は同じですが、ZoomウェビナーではQ&Aや投票といったウェビナー向けの機能が追加され、よりセミナー開催に特化したツールとして最適化されています。
Zoomウェビナーの導入メリット
Zoomウェビナーの導入メリットは以下の通りです。
- 最大100人~10,000人規模のウェビナー開催が可能
- 参加者の分析・レポートの取得が可能
- FacebookやYouTubeとの連携によるライブ配信が可能
- 参加者をパネリストまたは視聴者に切り替えられる 等々…
Zoomウェビナーは上記をはじめとする様々な機能・特徴を持ちながら、初心者でも扱いやすいシンプルなUIが魅力のツールです。
またミーティングツールとしての知名度も高いため、ウェビナーへ参加するにあたって抵抗を感じにくい点もZoomウェビナーのメリットと言えるでしょう。
NECネッツエスアイがおすすめするウェビナーサポートサービスをご紹介
NECネッツエスアイでは、ウェビナーの実施をサポートするサービスを提供しています。
ここでは、「Zoomオンライン配信サービス」と「Slido」を紹介します。
Zoomオンライン配信サービス
「Zoomオンライン配信サービス」では、Zoomウェビナーの導入に不安のある方のために、環境構築や専任オペレーターの派遣、またスタジオレンタルなどのサービスを実施しています。
ウェビナー配信を行うオペレーターの育成なども行っているので、機材の使い方や進行方法が分からないという初心者の方におすすめです。
以下のようなオンラインイベントの開催を予定している方は、ぜひ一度NECネッツエスアイへご相談ください。
外部向け情報発信 | 記者会見・株主総会/決算発表会・お客様向けセミナー・製品説明会/発表会・学会/シンポジウム など |
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内部向けイベント | トップメッセージ発信・キックオフ・社員/職員教育・内部向け勉強会 など |
採用活動 | 会社説明会・個人面談・集団面接・インターンシップ対応 など |
また2021年5月より、Zoomを使用した同時翻訳サービスがリリースされています。
国際会議やシンポジウム、海外支店との会議・商談・研修といったイベントへのウェビナー活用が可能ですので、グローバル視点でのDXをお考えの方もぜひご相談ください。
Slido
ウェビナーのメリットを説明する際に、「ウェビナーツールには、アンケート機能やチャット機能など、スムーズな進行に役立つ機能が搭載されています。」と言及しました。
もちろん、もともとウェビナーツールに搭載されている機能を使ってもよいのですが、このSlidoを使うことでより効率的、効果的にリアルタイムのアンケートやQ&Aを実施することができます。
ウェビナー中に活用していただきたい、Slidoの主な機能は以下の通りです。
機能 | 概要 |
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Multiple choice | 選択式投票機能。参加者の意見を簡単に収集。 |
Word cloud | 意見をワードクラウド化し、キーワードを抽出可能。 |
Quiz | クイズ機能。エンターテインメント性を向上。 |
Rating | 評価投票機能。最大10段階でイベントの満足度を可視化。 |
Open text | フリーフォーマット入力機能。アンケート時の自由記述等に有効。 |
Ranking | 重要度順にランク付け。意見に順列させることが可能。 |
通常の会場開催型イベントや、参加者が多く集まるオンラインイベントでは、参加者が自分の意見を発信することに抵抗を感じてしまうことが多くあります。
そこでこれらの機能を使うことで、参加者の意見を可視化し相互的なウェビナーを実現することが可能。ウェビナーのメリットを最大限に発揮することができます。
ワンランク上のウェビナーを実施したい方はぜひSlidoの導入をご検討ください。
【まとめ】Webセミナー開催のメリットや人気ツール紹介
- 様々な業種・業界におけるDXのツールとしてウェビナー配信ツールが注目を集めている
- ウェビナーを導入することで、顧客拡大・コスト削減・満足度向上といったメリットが期待できる
- ウェビナー初心者の方は、UIがシンプルで操作性の良いZoomウェビナーの利用がおすすめ
業務効率化やコスト削減、また企業のDXという観点からも、ウェビナーはメリットの多いツールと言えます。
新たにウェビナー配信の導入をお考えの方、ウェビナー導入にあたって支援を受けたいという方は、一度NECネッツエスアイへご相談ください。
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