Webセミナーの質を左右するポイントの1つとして、マイクの性能・音質が挙げられます。
この記事では、Webセミナーに使用するマイク選びのポイントと、具体的なおすすめ商品を紹介しています。
マイク接続に関するトラブルの原因と対処方法もまとめているので、Webセミナーで外部マイクの使用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
Webセミナーで外付けマイクを使用するときの選び方
現在はほぼ全てのノートパソコンにマイクが内蔵されていますが、内蔵マイクはあまりスペックが高くないため、Webセミナー等のシーンでは性能が十分でない可能性があります。
声が聞き取りづらい・ノイズが入るといったトラブルを避けるためにも、Webセミナーを開催する際は外部マイクを利用するのがおすすめです。
まずはWebセミナーに外部マイクを導入する場合の選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。
マイクの形状
Webセミナーで使用されるマイクの形状とそれぞれの特徴・選び方のポイントは以下の通りです。
スタンド型マイク | 卓上やステージ壇上に設置される据え置きタイプのマイクです。音質に優れており、1人の講師が同じ位置から話をする場合におすすめです。 |
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クリップ型マイク | 講師が身につけて使用する携帯タイプのマイクです。頭に付けるヘッドセットや、胸元に付けるピンマイク等が該当します。話ながらステージを移動する場合におすすめです。 |
フラット型マイク | USB等でパソコンに接続して使用する円盤型・箱型タイプのマイクです。こちらも据え置きで使用しますが、スタンドマイクよりも広範囲の音を拾うため、講師が複数人いるウェビナーで役立ちます。 |
単一指向性・全指向性
「指向性」とは、マイクが音を拾う方向や範囲を表す言葉で、「単一指向性」と「全指向性(無指向性)」の大きく2種類があります。
それぞれの特徴と選び方のポイントは以下の通りです。
単一指向性マイク | 1つの方向からのみ音声を拾うタイプのマイクです。その他の方向から入る音は集音されないため、ノイズや雑音が入りにくいという特徴があります。1人の講師が固定の場所から話を進めるタイプのWebセミナーにおすすめです。 |
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全指向性マイク | 360度全ての音声を拾うタイプのマイクです。パネルディスカッションなど複数の発言者がいるWebセミナーで活用されます。ただしノイズ・雑音なども拾いやすいため対策が必要となります。 |
接続方法
マイクの接続方法にもいくつかの種類がありますが、Webセミナーの場合は以下のいずれかを利用するのがおすすめです。
USB | 有線 | ノイズの影響を受けにくく、安定した音質を維持できるのが特徴です。Webセミナーにおいては最もおすすめのタイプと言えます。 |
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ステレオミニプラグ | 有線 | オーディオ機器の入出力に使われている端子です。USB接続に比べるとノイズが発生しやすい他、ミニプラグの種類によっては変換コネクタが必要となる場合もあります。 |
Bluetooth | 無線 | ケーブル不要で使用でき、見た目をスッキリさせられるのが特徴です。ただし有線よりも安定性に劣るため、遅延や接続の乱れに注意が必要です。 |
Webセミナーの配信におすすめのマイク3選
続いて、Webセミナーでの使用に適したおすすめの外部マイクを紹介していきます。
1~4人向けマイク・10人程度向けマイク・40人以上まで対応可能のマイクを掲載しているので、Webセミナーの開催規模に応じたマイク選びの参考にしてみてください。
Yamaha:YVC-200
特徴 | 1~4人程度の打ち合わせ・Webセミナーにおすすめの機種です。バッテリーが搭載されているため、自宅はもちろん外出先でも快適に利用できます。また持ち運びを想定したコンパクトなデザインもおすすめポイントです。 |
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指向性 | 全指向性×1 |
接続方法 | USB・Bluetooth・NFC・ステレオミニジャック |
対応OS | Windows・Mac |
Yamaha:YVC-330
特徴 | 4~6人程度の小規模会議におすすめの機種です。独自の“SoundCapモード”が搭載されており、収音範囲制限機能・マイク自動ミュート・スピーカー音量自動調整機能によって、オープンスペースでの快適なミーティングを実現します。 |
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指向性 | 単一指向性×3 |
接続方法 | USB・Bluetooth・NFC・ステレオミニジャック |
対応OS | Windows・Mac |
Yamaha:YVC-1000
特徴 | 8~40人規模の中・大会議におすすめの機種です。標準で付属しているマイク1台に加え、オプションの拡張マイクを最大4台まで増設できます。これにより、部屋のレイアウトや参加人数に合わせた環境構築が可能となります。 |
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指向性 | 単一指向性×3 |
接続方法 | USB・Bluetooth・NFC・RCAピン |
対応OS | Windows・Mac |
よくある音声トラブルと対処方法
ここからは、Webセミナーの開催時に起こりやすいマイク関連のトラブルについて、原因と対処法を解説します。
ハウリングが発生する
ハウリングとは、マイクを利用しているときに「キーン」というような音が鳴る現象のことです。
マイクがスピーカーの音を拾うことで、より大きな音がスピーカーから出力され、その音をまたマイクが拾ってしまうという繰り返しによって発生します。
ハウリングを防ぐには、スピーカーの音量を下げたり、不要なマイクをミュートにしたりする方法が効果的です。
またヘッドセットを利用することで、マイクがスピーカーの音を拾ってしまうというリスクを防止できます。
雑音が聞こえる
音声に雑音・ノイズが入ってしまう原因は大きく分けて2つあり、1つ目はマイクの接続不良によるものです。
接続部分にゴミやホコリが溜まっているとマイクを正しく認識できず、「ブツブツ」という雑音が入りやすくなります。
事前にプラグや端子部分を確認し、汚れが溜まっている場合はダスターで掃除しておくといった対応が必要です。
またマイクが周囲の音まで拾ってしまうことで、雑音・ノイズとして出力されている可能性も考えられます。
防音設備のない空間でWebセミナーを行う場合は特に周囲の音を拾いやすくなるため、特定方向の音のみを拾う単一指向性のマイクを利用する等の対策をとりましょう。
音が聞こえない
音声が全く聞こえないという場合は、PCや配信ツール側のマイク設定がオフになっている可能性があります。
またミュート機能がついているマイクの場合、知らない間に消音設定になっている可能性も考えられるでしょう。
まずはこれらの設定を確認し、どこかでマイク機能が無効化されていないかどうかをチェックしてみましょう。
まとめ
- Webセミナーで使用するマイクは、形状・指向性・接続方法等で比較することが大切
- NECネッツエスアイではWebセミナー向けのマイクとしてYamaha製品を複数取り扱っている
- Webセミナーでのハウリングや雑音が気になる場合は、マイクの性能を見直したり、ヘッドセットを着用したりする方法がおすすめ
1人の講師が同じ位置で進行していく場合や、複数の登壇者がディスカッションを行う場合等、Webセミナーには様々な進行方法があり、それぞれに応じた機材選びを行うことが大切です。
マイクの性能はWebセミナー全体の評価にも繋がるポイントとなるため、複数のマイクを比較・検討して適切な製品を選べるようにしましょう。
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