近年のデジタルトレンドである「生成AI」の技術がZoomプラットフォームにも実装されました。
この記事では、Zoomの生成AI機能「AI Companion(コンパニオン)」の概要と、ビジネスシーンにおける活用方法・メリットを解説していきます。
すでにZoomを活用している場合はもちろん、新たにZoomの導入を検討している企業様もぜひ参考にしてみてください。
Zoomの新機能「AI Companion(コンパニオン)」とは?
まずは、Zoomに実装された生成AI機能「AI Companion(コンパニオン)」の概要と機能を見ていきましょう。
Zoom AI Companionの概要
「AI Companion(コンパニオン)」とは、Zoomプラットフォームに組み込まれた生成AI技術の総称です。
生成AIがZoomの様々な機能をアシストすることで、Zoom利用における生産性向上や業務効率化を実現します。
AI Companion(コンパニオン)は有料ライセンスユーザーであれば追加料金なしで利用可能となっています。
特長 | 詳細 |
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追加料金なしで利用可能 | Zoom AI Companionは有料ライセンスユーザーであれば無料で利用可能です。 |
生成AIの品質が高い | Zoom独自のフェデレートアプローチ(複数のAIモデルの組み合わせ)を利用するため、適切なAIモデルの選択・導入および高品質な結果を得ることができます。 |
優れたUI・UX | Zoomアプリケーション内に組み込まれており、シンプルかつ直感的な操作で誰でも使いやすい仕組みとなっています。 |
プラットフォーム全体で利用可能 | Zoomが提供するサービス(ミーティング、チャット、ビデオ通話等)で利用できます。※将来的には全てのZoomサービス上で利用可能になります。 |
信頼性が高い | AI学習のために顧客データ等が使用されることはありません。また管理者・ユーザーの機能制御と可視性により安心して利用可能です。 |
多言語対応 | 英語に加え、日本語・中国語・スペイン語・フランス語等の多言語に対応しています。(2023年12月時点:全32言語) |
Zoom AI Companionの主な機能
AI Companion(コンパニオン)で利用できる主な機能は以下の通りです。
※一部日本語に未サポートの機能もあります(2023年12月時点)
スマートレコーディング | AIがクラウドレコーディングを分析し、内容の要約・チャプター分け・宿題事項の抽出を行う事が可能です。 |
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ミーティングの全体要約 | AIがミーティング全体の要約とネクストアクションを生成し、ミーティング終了後にホストにメールで共有。また、Zoom管理画面から要約の確認も可能です。 |
ミーティング中のAI Companionへの質問 | ミーティング中にAIに質問する事で、 会話内容を教えてくれるため、聞き逃した内容を素早くキャッチアップできます。 |
メール文の生成 | プロンプトを入力してAIによるメールの本文や返信内容の生成が可能です。 |
チャットスレッドの要約や生成 | Zoom Chat内のスレッドの内容をAIが要約したり、返信内容の生成が可能です。 |
ホワイトボードのコンテンツ生成 | アイデアの生成や既存コンテンツの整理、表の生成等が可能です。 |
管理者による事前の有効化が必要
ZoomのAI Companion(コンパニオン)はデフォルトで「無効」となっているため、利用したい場合はあらかじめ管理者側で機能を有効化しておく必要があります。
AI Companion(コンパニオン)を有効化するための手順は以下の通りです。
- 管理者またはオーナーとしてZoom Webポータル(https://zoom.us/signin)にサインイン
- 左側のナビゲーションメニューから「アカウント管理」の「アカウント設定」をクリック
- 「AI Companion」のタブをクリック
- 有効化したい機能のトグルをクリック
アカウント内のユーザーが個別に設定を変更できないようにしたい場合は、トグルの横にある鍵アイコンをクリックして設定をロックしておきましょう。
AI Companion(コンパニオン)の活用方法とメリット
続いて、AI Companion(コンパニオン)を活用することで解決できる課題やメリットについて見ていきましょう。
会議要約を表示して、会話のキャッチアップを効率化
会議や打ち合わせに遅れて参加した社員がいた場合、それまでどのような話をしていたのかを共有するために、一時的に会話を遮らざるを得ないケースがあります。
このとき、ZoomのAI Companion(コンパニオン)に質問をすれば、会議の流れを止めることなく、AIが以下のような内容を教えてくれます。
- これまでの会議・打ち合わせ内容の要約
- 会議・打ち合わせ中に自分の名前が挙がったかどうか
- 次に自身が実行するべき項目 等
AI Companion(コンパニオン)によって会議・打ち合わせのキャッチアップが効率化されることで、素早く会話に参加するための仕組みを構築できるというのが1つ目のメリットです。
アイデア・意見出しの支援によって議論を加速
ブレーンストーミングやディスカッションを行う際、「アイデアが出なくて行き詰ってしまった」「既出のアイデアとは違った視点でのアイデアがほしい」といった状況になることがあります。
このような場合は、Zoomのホワイトボードに搭載されているAI Companion(コンパニオン)機能を利用し、以下の流れでアイデア出しのサポートを受ける方法がおすすめです。
- AI Companion(コンパニオン)に、アイデアや意見を求める。例:〇〇についてのアイデアを挙げて 等
- 出力結果からブレーンストーミングするテーマを選択
- アイデアに行き詰ったら再度AI Companion(コンパニオン)に質問を入力
- 出力結果から新たなアイデアを見つけ出してブレーンストーミングを継続
AI Companion(コンパニオン)が客観的な意見を出力することで、より内容の濃いブレーンストーミングを実施できたり、アイデア出しを加速させたりすることが可能となります。
Zoomのライセンス契約はNECネッツエスアイにお任せ
AI Companion(コンパニオン)の機能を利用するには、Zoomの有料ライセンスの契約が必要です。
ここからはZoomのライセンス提供および導入・運用支援を実施している「NECネッツエスアイ」の特長をチェックしていきましょう。
豊富な導入実績に基づくノウハウ
NECネッツエスアイはZoomの国内正規販売店の第1号であり、これまでの導入実績は10,000社を超えています。(※2017年9月~2020年11月までの実績累計)
2021年度には国内No.1(世界No.2)の販売実績を達成する等、豊富な導入事例に基づくノウハウを保有している点がNECネッツエスアイの大きな強みです。
NECネッツエスアイなら、長年にわたって培ったZoom導入の知識・技術を活かして、様々な要件に合わせたZoom環境の提案と構築を実現することが可能です。
関連ツール・サービスの導入にも対応
NECネッツエスアイでは、ZoomのAI Companion(コンパニオン)をより効果的に活用するためのサービスとして「Neat」を提供しています。
Neatは人感センサ等の最新機能を搭載したZoom専用端末で、Zoom Roomsとの一体型製品となっています。
Neatにはタッチパッド型やサウンドバー形等の種類がありますが、中でもおすすめしたいのがホワイトボードとして活用できるマルチタッチスクリーン型の「Neat Boad」です。
Neat Boadを導入すれば、ホワイトボードを表示してAI Companion(コンパニオン)による支援のもとで意見交換を行うといった活用が可能となり、より活発でインタラクティブなブレーンストーミング環境を構築できます。
またこの他にも、Zoomとの連携に対応したサービス・ソリューションを多数展開しているので、Zoomのライセンス契約をお考えの企業様はぜひNECネッツエスアイまでご相談ください。
記事まとめ
- AI Companion(コンパニオン)とは、Zoomプラットフォームに搭載された生成AI技術のこと
- AI Companion(コンパニオン)を利用することで、キャッチアップの効率化やブレストの加速、メール・チャット対応の時間短縮といったメリットが期待できる
- アイデア出しや意見交換にAI Companion(コンパニオン)を用いる場合は、大画面でホワイトボードを共有できる「Neat Boad」等との併用がおすすめ
NECネッツエスアイでは、個別の要件に合わせた最適なZoom環境の提案・構築をサポートしています。
Zoom導入後の運用支援も可能ですので、Zoom導入やAI活用をお考えの企業様はぜひ一度NECネッツエスアイまでご相談ください。