Zoom利用時のトラブルで厄介なのが、「相手の声が聞こえない」「こちらの声が相手に届かない」といったオーディオ関連のトラブルです。
メンバー同士が別々の場所から参加しているZoomミーティングでは、コミュニケーションはほぼ音声頼み。
音声通話ができないと、こちらにトラブルが起きていることを相手に伝えることすらままならなくなります。
この記事では、Zoomで通話を行うために必須の「オーディオに接続」を行う方法や、音が聞こえないトラブルの主な原因・解決方法を解説します。
Zoomの「オーディオに接続」とは
Zoom会議に参加したときに、「オーディオに接続」というダイアログを見たことはありませんか。
これは、Zoom会議でオーディオを有効化するかどうかを確認するメッセージです。
「オーディオ」とはマイク・スピーカー両方を指す
「オーディオ」とは音声のこと。
Zoomでは「マイク」「スピーカー」の両方を合わせて「オーディオ」と呼びます。
会議参加時に「オーディオに接続」することは、マイクとスピーカーの両方を有効化するということです。
逆に、Zoom会議でオーディオに接続していないと、こちらの声が相手に届かず、相手の声も聞こえない状態で、一切の音声通話ができません(カメラの映像は見えます)。
ミュートとの違い
音声のオンオフを切り替えるといった点で似ている機能に、「ミュート」があります。
「マイクのミュート」とはマイクを無効にする機能です。相手の声が聞こえる状態で、自分のマイクの音だけ拾わなくなります。
他の誰かの発表中や、咳をする場合、周りが騒がしいときなど、こちらの音を聞かせたくない場面で便利なので、会議中に使う機会は結構多いかもしれませんね。
一方、「オーディオに接続」はマイクとスピーカーの両方を同時に有効化・無効化するため、こちらの声を聞かせないだけではなく、相手の声も聞こえなくなってしまいます。
Zoomで音声でのやり取りを行わず、映像だけでコミュニケーションすることは稀なので、オーディオに接続した状態で会議に参加するケースが一般的です。
「オーディオに接続」のオン・オフを会議中に切り替えることもほとんどないかもしれません。
Zoom会議でオーディオに接続する方法
それでは、実際にZoomでオーディオに接続する手順を見てみましょう。
ミーティング参加時にオーディオに接続する
Zoomミーティングで音声を一切使わないことは稀ですので、ほとんどの場合は参加時にオーディオに接続しておけば問題ありません。
パソコンでオーディオに接続する方法
- Zoom会議に参加します。
- 「オーディオに接続」ダイアログが表示されたら、「コンピュータオーディオに参加する」をクリックします。
- 先にオーディオデバイスのテストを行いたい場合は、「2.」で「スピーカーとマイクのテスト」をクリックします。テストが終わると「2.」の画面に戻りますので、「コンピュータオーディオに参加する」をクリックします。
会議中にオーディオに接続する
何らかの理由で会議参加時にオーディオに接続しなかった場合や、誤って「オーディオに接続」ダイアログを閉じてしまった場合でも、心配はいりません。
会議中にいつでもオーディオに接続することができます。
パソコンでオーディオに接続する方法
Zoom会議中、画面の左下にヘッドホンのアイコンが表示されている場合は、オーディオに接続していません。
- ヘッドホンのアイコンをクリックすると「オーディオに接続」ダイアログが表示されますので、「コンピュータオーディオに参加する」をクリックします。
- アイコンがマイクの形の変わったら接続完了です。
オーディオの接続を解除する
オーディオへの接続は、手動で解除することもできます。
複数のメンバーが同じ場所でZoom会議に参加している場合などに、近くで複数のマイクやスピーカーを使っているとお互いの音を拾ってハウリングが起こりやすくなります。
このような場合は、使用するマイク・スピーカーを1つだけにして、他の端末のオーディオは無効にしておきましょう。
パソコンでオーディオから退出する方法
- 右下のマイクのアイコン横の矢印をクリックします。
- 「コンピュータオーディオから退出」をクリックします。
- ヘッドホンのアイコンに切り替われば退出完了です。
自動的にオーディオに接続する
Zoom会議参加時に毎回「オーディオに接続」をクリックするのが面倒という方は、毎回自動的にオーディオに接続するように設定を行っておくことをおすすめします。
パソコンの設定方法
- Zoomデスクトップクライアントにサインインします。
- 「設定」をクリックします。
- 「オーディオ」を選択します。
- 「ミーティングへの参加時に、自動的にコンピュータでオーディオに接続」にチェックを入れます。
- 設定後にミーティングに参加すると、画面に「コンピュータオーディオに接続されています」と表示されます。
音が聞こえないトラブルの原因と対処方法とは
Zoomでオーディオに接続しているのに音が出ない場合は、以下を確認してみましょう。
スピーカー音量が小さい
音が聞こえない・聞こえにくいときはスピーカーの音量が小さすぎるのかもしれません。
Zoomミーティングの音量は、デバイス本体のボリュームだけではなく、ヘッドホンの音量ダイヤルやZoomアプリの音量調節でも変えられます。
Zoomアプリでスピーカー音量を調節する方法
- ミーティング中に右下のマイクのアイコン横の矢印をクリックします。
- 「オーディオ設定」をクリックします。
- スピーカーの音量のスライダーを操作して音量を調節します。
マイクがミュートになっている
話しているのに声がまったく聞こえない場合、マイクがミュートになっている可能性があります。
ミュートは会議中によく使う機能である分、解除忘れも起こりやすいものです。
こちらがしゃべっているのが相手に聞こえていないなと思ったら、まずマイクがミュートになっていないかを確認しましょう。
相手がミュートになっているかどうかを調べる方法
他のメンバーの声は聞こえているのに特定のメンバーの声だけ聞こえないときは、その人のマイクがミュートになっているかもしれません。
相手が気づいていなければ、「ミュートになっていますよ」と教えてあげたいですね。
自分以外のマイクがミュートになっているかどうかは、Zoomの画面上で確認することができます。
- ミーティング画面で「参加者」をクリックします。
- 名前の横のマイクのアイコンに斜線が入っていたら、マイクがミュートになっています。
「ヘッドホンを接続しているのにパソコンのスピーカーから音が出ている」
「外付けマイクに向かってしゃべった声を拾わない」
このような場合は、Zoomで内蔵スピーカーや内蔵マイクが選択されている可能性があります。
オーディオ設定を開いて、使いたいデバイスが正しく選択されているか確認しましょう。
Zoomで使用するオーディオデバイスを設定する
- ミーティング中に右下のマイクのアイコン横の矢印をクリックします。
- 「オーディオ設定」をクリックします。
- 「スピーカー」「マイク」で使いたいデバイスを選択します。
オーディオデバイスの故障・接続不良
デバイスが正しく選択されているのに音が聞こえない・声を拾わない場合は接続不良かもしれません。
プラグを指し直したり、Bluetooth機器の再ペアリングを行ってみてください。
接続し直しても改善しない場合は故障の可能性もあります。
他のイヤホンやマイクがあれば交換してみましょう。
記事まとめ
- Zoomの「オーディオに接続」は、マイクとスピーカーを使用するために必須
- ミーティング参加時は基本的にオーディオに接続しておく
- こちらの音を聞かせたくないときは、マイクをミュートにする
- 複数名が同じ場所からミーティングに参加する場合は、ハウリング防止のため1台のみオーディオに接続する
- オーディオに接続済にもかかわらず音が聞こえないときは、ミュート状態や音量、オーディオデバイスの設定を確認
Zoomで快適なミーティングを行うためには、オーディオが正しく設定されている必要があります。
Zoom会議中に音声関連のトラブルが発生したら、この記事で紹介した内容を確認してみてください。