テレワークや在宅勤務の導入、またリモート飲み会の流行によって、Web会議ツール「Zoom」の利用が拡大しています。
多機能で使いやすいと評判を集める一方、Zoomに入れない・接続できないといったトラブルも発生しているようです。
そこでこの記事では、Zoomに入れない場合の原因と対処法について詳しく解説しています。
主催者と参加者のどちらに原因があるかによって対処法も異なってくるので、どちらの場合も対応できるよう、この機会に一通り確認しておきましょう。
Zoomに入れない・接続できない原因として考えられるもの
Zoomに入れない場合は、何が原因なのかを突き止めてから対処方法を確認した方が効率的です。
まずは、Zoomに入れない・接続できない場合に考えられる6つの原因について解説していきます。
アプリのインストールが完了していない
Zoomに入れない原因として、まずはアプリのインストールができているかどうかを確認しましょう。
Zoomではパソコン版・スマホ(タブレット)版のアプリが用意されており、インストールすることで利用できるようになります。
パソコンではアプリを使わずブラウザからZoomを起動することも可能ですが、基本的にはアプリ版の利用が推奨されているため、なるべくインストールを行いましょう。
パソコンの場合はWebサイトから、スマホ・タブレットの場合はアプリストアからのダウンロード・インストールが可能です。
またどうしてもブラウザから利用したい場合は、ホストに側の設定でブラウザからの参加を許可してもらう必要があります。
招待用URLを開いてもZoomに入れない時は、ホスト側の設定を見直してもらい、再度ブラウザからURLを開きなおしてみましょう。
Webブラウザのバージョンが古い・非対応
パソコンのブラウザやスマホのバージョンが古いままで更新されていない場合は、そもそもZoomが対応していない可能性が考えられます。
ブラウザやバージョンの更新はセキュリティなどの観点からも重要となるため、定期的に情報を確認して更新するよう意識しましょう。
また一部のマイナーなブラウザを利用している場合、同じくZoomが対応していないため入れないというケースも。
どうしてもブラウザからZoomに接続したい場合は、Google Chrome やFireFox、Microsoft Edge(Chromium版)やなどのメジャーなブラウザから利用することをおすすめします。
会議への参加人数が上限を超えている
Zoomは無料プランと有料プランで参加可能な人数の上限が異なります。
無料プランまたは有料のProプランの場合は上限が100人となっており、すでに100人の参加者がいる場合はZoomに入れないので注意しましょう。
この場合はホスト側でプラン変更や人数調整をしてもらう必要があります。
人数といいましたが、厳密には参加する端末数でのカウントとなるので、1人で複数の端末から参加しないように、ホスト側で周知してもらう必要もあるかもしれません。
ミーティングの招待URL・ID・パスワード(パスコード)に間違いがある
Zoomに入れない原因として、主催者から送られてきた招待用URLが間違っていたり、期限が切れていたりするケースも考えられます。
URLに誤りがある場合は「ミーティングIDは無効です。」と表示されるので、ホストへ連絡して正しいURLを再送信してもらいましょう。
また参加者側によるミーティングID・パスワード(パスコード)の入力ミスがZoomに入れない原因となっている可能性も。
Zoomではアルファベットの大文字・小文字をそれぞれ判断するため、入力ミスが疑われる場合はキーボードで「CapsLock」が有効になっていないかなど、操作や設定を見直してみてください。
通信環境が不安定な場所にいる
Zoomは独自のデータ圧縮技術により、モバイル回線でも安定して接続できるのが特徴です。
とは言え、画像や動画を共有するようなシーンでは、ある程度の通信量が必要となるでしょう。
地方や屋内・地下など電波が弱いエリアの場合、通信環境が不安定になることでZoomに入れない可能性があります。
また機内モードがオンになっていたり、モバイル通信をオフに設定していたりする場合も、接続エラーとなってZoomに入れないことがあるので念のため確認してみましょう。
Zoom側の不具合
自分以外もZoomに入れない状態になっている場合は、Zoom側に原因があるかもしれません。
利用しているデバイスに何も問題がないようであれば、Zoomで不具合や障害が起きていないかどうかを確認してみると良いでしょう。
Zoomに入れない場合の対処方法
Zoomに入れない原因が判明したら、解消するための操作を試してみましょう。
続いて、Zoomに入れない場合の主な対処方法を解説していきます。
アプリのアップデート
Zoomでは定期的にアップデートが行われており、通常は手動での更新作業が必要となります。
大型アップデートが行われた場合は、旧バージョンのままだと入れない可能性があるので、必ずアップデートを行いましょう。
アップデートを行う場合の手順は以下の通り。(パソコン)
- アプリ画面右上のユーザーアイコンをクリック
- 「アップデートを確認」をクリック
- 「更新が利用可能」と表示された場合は「更新」をクリック
最新バージョンへのアップデートが完了すると、「最新の状態を保っています」という表示に切り替わります。
またスマホ・タブレットの場合はアプリストアから更新情報を確認することができます。
Zoomのグレードアップ
参加人数の上限が足りない場合は、Zoomの利用プランのグレードアップを検討してみましょう。
ZoomにはPro・Business・Enterpriseの3種類の有料プランが用意されており、それぞれミーティングに参加できる人数の上限が異なります。
人数の上限を増やしたい場合は、BusinessプランやEnterpriseプランの利用がおすすめです。
またProプランは無料プランと同様100人までですが、グループ通話の時間が無制限になったり、データのクラウド保存が可能になったりと機能が大幅に拡大。
100人で十分という場合でも、機能に物足りなさを感じているようであればProプランの利用を検討してみてください。
各プランの人数制限と追加される機能は以下の通りです。
プラン | 追加される機能 | 会議の参加人数上限 |
---|---|---|
Proプラン | 無制限のグループ通話/各ユーザーへ役割の割り当て/録画・録音記録の設定・暗号化などの高度なミーティング機能/ミーティング数や実施日、参加人数などのレポーティング/パーソナルミーティングIDのカスタマイズ/5GBまでのクラウドレコーディング/Skype For Businessとの相互運用性など | 最大100名 |
Businessプラン | URLのカスタマイズ/プライベートクラウドへのデータ保存/ドメインからアカウントを追加/企業の認証情報を使ったログインなど | 最大300名 |
Business plusプラン | 電話機能(Zoom Phone)が標準搭載/翻訳版字幕/クラウドレコーディングの容量が最大10GBにアップグレード | 最大300名 |
Enterprisプラン | 無制限のクラウドレコーディング/ウェビナーのバンドルなど | 500名 |
通信環境の改善
Zoomに入れない原因が通信環境にある場合は、改善できるポイントを確認してみましょう。
- 機内モードをオフにする
- モバイル通信をオンにする
- Wi-Fi環境のある場所へ移動する(フリーWi-Fiは非推奨)
- スマホに速度制限がかかっている場合は容量を購入する
カフェやコンビニなどのフリーWi-Fiはセキュリティが弱く、アクセスが増えることで速度も低下するためZoomの利用にはあまり向きません。
外でZoomを使う場合は、モバイルルーターのように安全かつ安定した通信のできる機器を用意しておくと良いでしょう。
Zoom側の障害確認
Zoomに入れない原因が分からない場合は、Zoom側に不具合が発生していないかどうか調べてみてください。
自分だけでなく、周りもZoomに入れないようであれば、Zoomの不具合という可能性が高いでしょう。
Zoomの障害情報はZoom Service Status(https://status.zoom.us/)のページから確認できます。
各サービスの横に現在の状況が表示されており、「Operational」であれば正常に機能している状態です。
「Under Maintenance」の場合はメンテナンス中、そして「Degraded Performance」であればパフォーマンスが落ちている状態(=不具合)となります。
まとめ
- Zoomに入れない場合は、アプリの未インストールやURLの通知・入力ミスが原因であることが多い
- 不具合を減らすには、こまめなアップデートと安定した通信環境の整備が大切
- Zoomに入れない原因が自分側にない場合は、ホストまたはZoom自体の不具合を確認
アプリ・デバイスの未更新や通信環境の不備など、様々な理由がZoomに入れない原因として考えられます。
Zoomに入れない場合に慌てることのないよう、それぞれの原因と対処方法をしっかり覚えておきましょう。
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