MacやiPhone、iPadにプリインストールされている「FaceTime」は、AppleIDでサインインすればすぐに使える無料のビデオ通話・音声通話アプリ。
Apple製品のユーザー同士でWeb会議やビデオ通話をするには、FaceTimeだけで十分という方も多いかもしれません。
ですが、WindowsユーザーとWeb会議をする時や、相手の環境が分からない場合は、汎用性の高いZoomを使いたいこともありますね。MacでZoomを使うにはどのような方法があるのでしょうか。
この記事では、MacにZoomをインストールする方法について解説します。
MacのパソコンでZoomを使う準備
Macでは、Appleが提供するMac App Storeから様々なアプリをインストールできますが、App Storeにないアプリをインストールするには少々手こずるかもしれません。
実はMacは、App Storeにないアプリでも、自分でダウンロードしてインストールすることができます。
システム要件の確認
まずはZoomサポート(https://support.zoom.us/)でZoomアプリのシステム要件を確認します。
現在、MacでZoomに対応しているOSは「macOS X と macOS 10.9 以降」です。
OSのバージョンがこれよりも古い場合はZoomアプリがインストールできなかったり、正常に動作しなかったりする場合があります。
アプリの実行を許可する設定
App Storeに掲載されているアプリは、Appleの審査を通過した承認済みアプリです。つまり、アプリの安全性についてAppleで確認済みということ。
それ以外のアプリは、「Gatekeeper」という機能によって実行を制御されています。
ですが、方法がないわけではありません。Appleの承認済みアプリではなくても、自己責任で実行許可することができます。
- 「システム環境設定」を開きます。
- 「セキュリティとプライバシー」をクリックします。
- ロックアイコンの「変更するにはカギをクリックします」をクリックします。
- パソコン管理者のユーザー名とパスワードを入力して認証します。
- 「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」の項目で「App Store と確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」を選択します。
- ロックアイコンを再度クリックして、変更できないようにします。
これでApp Store以外のアプリが実行できるようになりました。 アプリのインストールは自己責任となりますので、信頼できる発行元の正規のサイトからアプリを入手するようにしましょう。
MacにZoomアプリをインストールする方法
App Store以外のアプリの実行許可が完了したら、Zoomアプリのダウンロード・インストールを行います。
Zoomのダウンロード方法
Zoomアプリは、Zoom公式のダウンロードセンターからダウンロードします。
- Zoomダウンロードセンター(https://zoom.us/download)にアクセスします。
- 「ミーティング用Zoomクライアント」の「ダウンロード」をクリックします。
- ダウンロードフォルダに「Zoom.pkg」が保存されます。
Macにインストールする
- Macにダウンロードした「Zoom.pkg」をダブルクリックして実行します。
- インストーラが起動したら「続行」をクリックします。
- 「このコンピュータのすべてのユーザーにインストール」または「自分のみにインストール」を選んで「続行」をクリックします。
- 保存先を変えたい場合は、「保存先を変更」をクリックして任意の保存先を選択します。通常はデフォルトの保存先で構いません。
- 「インストール」をクリックします。
- 「このコンピュータのすべてのユーザーにインストール」を選択した場合は、パソコン管理者のユーザー名とパスワードを入力して認証します。
- 「ソフトウェアのインストール」をクリックします。
- インストール完了のメッセージが表示されたら「閉じる」をクリックしてインストーラを終了します。
Zoom の権限を設定する
Macのセキュリティが厳しくなったため、Zoomアプリ起動時にマイクとカメラの使用・画面のレコーディング・デスクトップのリモートコントロール権限を求められるようになりました。
- カメラ:ビデオを共有するため
- マイク:コンピューターの音声を共有するため
- レコーディング:画面を共有するため
- リモートコントロール:ミーテイング中に他のユーザーによるリモートコントロールを行うため
これらの設定は、権限をリクエストする確認メッセージで「OK」を押せば完了します。
このメッセージで許可しなかった場合や、個別に設定したい場合は、「システムの環境設定」から機能ごとに権限を設定できます。
自分で会議を主催するには
アプリのインストールが完了しても、招待されなければミーティングできません。自分で会議を主催したい場合はZoomアカウントも作成しましょう。
Zoomのアカウントを作成する
Zoomのアカウント作成はウェブで行います。
- Zoomウェブポータル(https://zoom.us/)にアクセスします。
- 「サインアップは無料です」をクリックします。
- 生年月日を入力し、「続ける」をクリックします。
- メールアドレスを入力します。ここで入力したメールアドレスがアカウントになりますので、Zoomミーティングの招待に使いたいアドレスを登録しましょう。
- 「サインアップ」をクリックします。
- 登録したメールアドレス宛にメールが届きます。メールを開き、アカウントをアクティベートします。
- 学校を代表してアカウントを作成しているかどうかの確認が表示されます。違う場合は「いいえ」を選択します。
- 名前とパスワードを設定します。
- 他の人をZoomに招待するための画面が表示されます。必要ない場合は「手順をスキップする」をクリックします。
- 以上でアカウント作成完了です。
主催者としてZoomミーティングを作成する
Zoomアカウントでサインインすると、自分でミーティングを作成できるようになります。
- Zoomアプリにサインインします。
- 「スケジュール」をクリックします。
- トピック、開始日時、持続時間など必要事項を設定します。
- 「保存」をクリックすると会議が保存されます。
- 他の人を招待する場合は、「ミーティング」をクリックして、該当のミーティングの予定を選択します。「招待のコピー」をクリックしてメールに貼り付け、相手に送信します。
アプリケーションをインストールしないで使う方法
Macが自分専用ではない場合、アプリのインストールをしないで使いたいケースもありますね。
MacにZoomアプリをインストールしないでZoom会議を行いたい場合、ブラウザからミーティングに参加することができます。
前述した手順でアカウントを作成すれば、自分でミーティングを主催することも可能です。
Zoomをブラウザで使う場合は、Zoomのシステム要件で対応ブラウザを確認しましょう。
Macで現在対応しているブラウザは以下の3つです。
- Safari 7+
- Firefox 27+
- Chrome 30+
SafariであればMacにプリインストールされているのですぐに使い始めることができますね。
Zoomに招待されたけれどアプリをインストールする時間がない場合にも役立ちます。
まとめ
- MacにもZoomアプリをインストールすることができる
- Mac App Store以外のアプリをインストールするには、実行許可の設定を行う
- ビデオやマイクなどの権限をZoomに許可する必要がある
- アカウントを作成すれば自分で会議を主催できる
Macでは、App Store以外のアプリのインストールには少々コツが必要ですが、今回ご紹介した方法を使えば、Zoom以外のアプリのインストールにも活用できます。
Macをお使いの方はぜひ試してみてください。