Zoom利用におけるシステム・ネットワーク要件をOS別に解説

Zoomミーティング・ウェビナーおよびZoom Roomsを快適に利用するには、それぞれのネットワーク要件を満たしている必要があります。

この記事では、OSごとに指定されているシステム要件・ネットワーク要件をまとめて紹介しています。

ネットワーク帯域が低い場合の対処方法も解説しているので、Zoomを利用予定の方はぜひ参考にしてみてください。

Zoomのシステム・ネットワーク要件

まずは、パソコン・モバイルの各OSおよびZoom Roomsで必要とされているシステム要件・ネットワーク要件について詳しく見ていきましょう。

PC（Windows・Mac）

Windows・MacでZoomデスクトップクライアントを利用するためのネットワーク要件は以下の通りです。

システム要件

インターネット接続	ブロードバンド有線またはワイヤレス（3Gまたは4G/LTE）
スピーカーとマイク	内蔵・USBプラグイン・ワイヤレスBluetooth
ウェブカメラまたはHDウェブカメラ	内蔵・USBプラグイン・ビデオキャプチャカード搭載のHDカメラまたはHDビデオカメラ・OBSやIPカメラなどで使用する仮装カメラソフトウェア（※macOSの場合はZoomクライアント5.1.1以上が必要）
プロセッサ	シングルコア1GHz以上（デュアルコア2GHz以上推奨）
RAM	4GB

サポートされているOS

Windows	Windows7・8・8.1．10（Sモードはサポート外）・11（バージョン5.9.0以降）
Mac	Mac OS X・Mac OS10.9以降
その他	Ubuntu 12.04 以降・Mint 17.1 以降・Red Hat Enterprise Linux 6.4 以降・Oracle Linux 6.4 以降・CentOS 6.4 以降・Fedora 21 以降・OpenSUSE 13.2 以降・ArchLinux（64 ビットのみ）

サポートされているブラウザ

Windows	Edge 12以降・Firefox 27以降・Chrome 30以降
macOS	Safari 7以降・Firefox 27以降・Chrome 30以降
Linux	Firefox 27以降・Chrome 30以降

帯域幅の要件

Zoomミーティング・ウェビナーのパネリスト（発言権のあるユーザー）に推奨される帯域幅は以下の通り。

＜1対1のビデオ通話＞

高品質ビデオでは600kbps（上り/下り）
720pHDビデオの場合では1.2Mbps（上り/下り）
1080pHDビデオでは3.8Mbps/3.0Mbps（上り/下り）

＜グループビデオ通話＞

高品質ビデオでは1.0Mbps/600kbps（上り/下り）
720pHDビデオでは2.6Mbps/1.8Mbps（上り/下り）
1080pHDビデオでは3.8Mbps/3.0Mbps（上り/下り）
ギャラリービューでは2.0Mbps（25名）・4.0Mbps（49名）

＜その他＞

画面共有のみ（ビデオサムネイルなし）の場合は50～75kbps
ビデオサムネイルによる画面共有の場合は50～150kbps
オーディオVoIPの場合は60～80kbps
ZoomPhoneの場合は60～100kbps

またZoomウェビナーの出席者（発言権のないユーザー）に推奨される帯域幅は以下の通りです。

＜パネリストのビデオがオンの場合＞

高品質のビデオでは〜600kbps（上り/下り）
720pHDビデオでは〜1.2-1.8Mbps（上り/下り）
1080pHDビデオでは〜2-3Mbps（下り）

＜その他＞

画面共有のみ（ビデオサムネイルなし）の場合は50～75kbps（下り）
ビデオサムネイルによる画面共有の場合は50～150kbps（下り）
オーディオVoIPの場合は60～80kbps（下り）

モバイル（iOS・Android）

iOS・AndroidでZoomモバイルアプリを利用するためのネットワーク要件は以下の通りです。

システム要件

インターネット接続	WiFi（a/g/n/ac）またはワイヤレス（3G または 4G/LTE）
スピーカーとマイク	ワイヤレスBluetooth（オプション）
プロセッサ	シングルコア1GHz以上

サポートされているOS

iOS	8.0以降
iPad OS	13以降
Android	5.0x以降

サポートされているブラウザ

iOS/iPad OS	Safari5以降・Chrome
Android	Webkit（デフォルト）・Chrome

帯域幅の要件

Zoomミーティング・ウェビナーの参加者に推奨される帯域幅は以下の通りです。

高品質ビデオでは1.0Mbps/600kbps（上り/下り）
720pHDビデオでは2.6Mbps/1.8Mbps（上り/下り）
1080pHDビデオでは3.8Mbps/3.0Mbps（上り/下り）
ギャラリービューでは2.0Mbps（25名）・4.0Mbps（49名）

Zoom Rooms

Zoom Roomsを利用する場合のネットワーク要件は以下の通りです。

プラットフォーム要件

Zoom Roomsの利用に最低限必要となるOSは以下の通り。

Mac OS X・Mac OS 10.14以降
Windows10以降

またMac OSとWindows OSにおけるハードウェア要件は以下の通りです。

2.5GHzデュアルコアIntelCorei5またはそれより高性能のデスクトップCPU（1画面）プロセッサ
2.8GHzクアッドコアIntelCorei7またはそれより高性能のデスクトップCPU（2または3画面）プロセッサ
パフォーマンス向上目的のデュアルバンクRAM

帯域幅の要件

1画面の場合は2.0Mbps（上り/下り）
2画面の場合は2.0Mbps（上り）・4.0Mbps（下り）
3画面の場合は2.0Mbps（上り）・6.0Mbps（下り）
画面共有のみの場合は150~300kbps
オーディオVoIPの場合は60~80kbps

ファイアウォール・プロキシサーバーの設定

Zoomアプリの利用中に以下のような状態となった場合は、ネットワーク接続・ファイアウォール設定・プロキシサーバー設定に何らかの問題が生じている可能性があります。

「接続中」モードのままで先に進まない
「ネットワークエラーです。もう一度やり直してください」と表示される
「当社のサービスに接続できません。ネットワーク接続を確認してもう一度やり直してください」と表示される

この場合は、以下のZoom公式サポートページに記載されているルールを確認し、宛先ポートなどの設定を見直してみてください。

zoom公式ホームページはこちら

ネットワーク帯域が低い場合の対処法

通信速度がZoomのネットワーク要件を満たしていない場合、「ネットワーク帯域幅が低くなっています」といったメッセージが表示されることがあります。

ネットワーク要件を満たしていない状態でZoom利用を続けると、映像や音声が乱れたり、途中で接続が切れたりする可能性が高まるため、早急にネットワーク環境を改善する必要があります。

ここからは、帯域幅を改善してネットワーク要件をクリアするための方法を詳しく見ていきましょう。

回線速度を改善する

ネットワーク要件を満たすには、以下の方法を活用して通信速度を改善する必要があります。

通信制限が原因の場合は、キャリアに追加料金を支払って制限を解除する（モバイル）
3Ｇ・4Ｇなどの環境でZoomを利用している場合は、Wi-Fi接続での利用に切り替える（モバイル）
通信が安定しない場合は、Wi-Fi接続ではなく有線LANでの接続に切り替える（パソコン）

通信量を改善する

通信速度の改善を図ることが難しい場合は、以下の方法でデータ通信量を減らすというやり方がおすすめです。

Zoomミーティングのビデオをオフにする
ミーティング画面（ウィンドウ）を最小化した状態で利用する
グループHDを無効化する（有料ライセンスの場合）

Zoomのネットワーク要件まとめ

Zoomを利用する際は、デバイス・OSごとのネットワーク要件を満たす必要がある
Zoomアプリに接続できない場合は、ファイアウォールまたはプロキシサーバーの設定を確認する
ネットワーク要件を満たしていない場合は、回線速度を上げるまたは通信量を減らす形で対処する

Zoomミーティング・ウェビナーおよびZoom Roomsはオンラインで利用するツールのため、快適に利用するにはネットワーク要件をしっかりと満たすことが大切です。

仕事でZoomを利用する機会が多い方は、急なミーティングでもスムーズに対応できるように普段からネットワーク環境を整えておきましょう。

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