【NTTが提供】電話回線事業者のクラウドPBXはどんなもの?利用方法も紹介

サービスの安定性・信頼性を重視するなら、キャリアが提供するクラウドPBXも有力候補

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クラウドPBX選びにおいては、実績のあるプロバイダーが提供するサービスを選ぶのも重要なポイントです。

では、通信キャリアが提供するクラウドPBXであれば、信頼性は高いと言えるのではないでしょうか。

本記事では、NTTが提供する「ひかりクラウドPBX」の導入メリットや、利用条件・設定方法を紹介します。

NTTが提供する「ひかりクラウドPBX」の機能

NTTが提供する「ひかりクラウドPBX」の機能

NTTの「ひかりクラウドPBX」は、NTTコミュニケーションズが提供する「Arcstar Smart PBX」の再販に当たるサービスです。

まずは、サービスで提供される機能について確認しておきましょう。

内線(ID)数 最大999内線(ID)
チャネル数(同時接続数) 最大200チャネル
VoIP-GW台数 最大100台
内線基本機能 同一契約者グループ内の内線通話
グループ着信機能 順次代表着信、一斉代表着信、コールピックアップ、パーク保留、シングルナンバーリーチ機能
転送機能 保留転送、ブラインド転送、無応答転送、話中転送、無条件転送、圏外転送
留守番電話機能 留守番メッセージお預かり
発信規制 特定番号への発信規制
マルチライン機能 着信鳴りわけ、発信番号選択

参照:主な提供機能一覧
https://www.ntt-west.co.jp/business/service/pbx/price.html#function

導入メリット3つ

導入メリット3つ

前章で紹介した通り、NTT「ひかりクラウドPBX」はさまざまな着信・転送機能を備えたサービスで、中小企業から大企業まで対応できるスペックがあります。

この章では、ひかりクラウドPBXを導入することによって得られるメリットを紹介していきます。

スマホ活用でテレワーク推進

ひかりクラウドPBXを導入することにより、スマホで内線通話したり、スマホから代表電話番号で発着信することが可能になります。

スマホを内線電話と同じように使うことができるだけではなく、私物端末を使う場合もクラウドPBXから発信した分の料金請求は会社宛となります。

携帯性に優れ、場所を選ばず使えるのがスマホの特長。

クラウドPBXを導入すれば、テレワークでの効率的な電話取次対応や、外出先から隙間時間を利用した折り返し対応などが可能になり、業務効率が向上します。

PBX機能のクラウド化

クラウドPBXでは、クラウドサーバー上に仮想のPBXを構築します。

物理機器が必要ないため、設置のためのスペースが不要となり、オフィス空間を有効に使えるようになります。

保守・運用の手間や費用が軽減されるのもメリットの一つ。

また、電話システムの主装置が不要になることに合わせ、ビジネスフォンの更改も必要なくなりますので、大幅なコスト削減が期待できます。

拠点間の内線通話でコミュニケーション強化

クラウドPBXでは、離れた場所にある別の拠点も内線でつなぐことができます。

これまでの電話システムでは拠点間の通話は外線通話となり料金が発生していましたが、クラウドPBXで通話すれば無料の内線通話となります。

費用を気にせず、離れた場所にいる従業員同士でコミュニケーションを取れることは、社内の活性化にもつながります。

NTT「ひかりクラウドPBX」利用に必要な条件

NTT「ひかりクラウドPBX」利用に必要な条件

ひかりクラウドPBXに加入してサービスをフルに活用するためには、いくつかの前提条件がありますので確認しておきましょう。

日本国内の利用者限定

ひかりクラウドPBXの契約を行うには、契約者の住所が日本国内でなければなりません。

これは、サービス提供の範囲がNTTのサービスエリア内に限られるためです。

国内に拠点を持つ企業ならば、まずこの要件は満たすことができるでしょう。

必要なインターネット環境と契約

ひかりクラウドPBXを利用するには、「フレッツ 光ネクスト」や「フレッツ 光ライト」または光コラボレーション事業者が提供するFTTHアクセスサービスへの加入が必須です。

さらに、これらのサービスを補完するプロバイダー契約も必要になります。

回線プランやプロバイダーを指定することより、安定した高速インターネット接続を通じてクラウドPBXサービスを利用することが可能となるのです。

IP電話通信の使用条件

内線通話にはIP電話通信を利用し、利用者は各自に割り振られた内線番号を使用して通話します。

外線通話を利用する場合は、追加の機器や固定IPアドレスの使用が必要となり、ひかり電話サービスへの別途契約が求められます

利用できないサービスについて

FTTHアクセスサービスである「フレッツ光クロス」では、ひかりクラウドPBXを利用することができません

サービス導入前には、利用可能なインターネットサービスとの互換性を確認しておきましょう。

参照:「ひかりクラウドPBX」ご利用上の注意
https://www.ntt-west.co.jp/business/service/pbx/attention.html
※利用条件を確認

利用までの流れ

利用までの流れ

では、実際にサービス利用開始するまでの流れを見ていきましょう。

【管理者】サービス利用申し込み

まず、必要なID数や同時接続数、オプションや機器レンタルの要否を決め、見積もりを取ってサービスに申し込みを行います。

契約が完了すると、NTTから利用案内が届きます。

【管理者】Web管理画面の設定

利用案内が届いたら、まずは管理者がWeb管理画面にログインして初期設定を行います。

最初に設定が必要な項目は、内線・外線の発着信に関するものです。

初期設定が必要な項目の一例

  • 着信グループ設定
  • 外線着信設定(開通後)
  • 外線発信設定

【利用者】デバイスへアプリをインストール

管理者による初期設定が完了したら、ユーザーが各自でデバイスにアプリをインストールします。

ひかりクラウドPBXを利用するためのスマホアプリは「Smart PBX」という名称です。

Android/iPhoneのアプリストアで検索し、インストールを行います。

【利用者】アプリの設定

アプリのインストールが完了したら、アカウント設定を行います。

Smart PBXアプリで、NTTから通知された次の情報を入力すると、アプリからの通話が可能になります。

  • 端末ID
  • パスワード
  • 内線サーバーアドレス

記事まとめ

記事まとめ
  • ひかりクラウドPBXは、通信キャリアであるNTTが提供する信頼性の高いクラウドPBX
  • 設定できるID数やチャネル数の上限が多く、発着信や転送に関する多様な機能が提供されている
  • ひかりクラウドPBXを利用するには、NTTが指定する回線の契約などの条件がある

高い品質を維持するために、ひかりクラウドPBXでは、利用できる回線の種類や接続できるIP電話機の指定があります。

これらの利用条件を満たすことができるのであれば、通信キャリアが直接提供している「ひかりクラウドPBX」は、企業のクラウドPBX選択における有力な候補の一つとなるでしょう。

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