クラウドPBXの料金相場はどれくらい?大手3社の初期費用・月額利用料を比較

複雑になりがちなクラウドPBXの料金。費用の内訳を理解しよう

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近年、物理PBXやビジネスフォンに替わる電話システムとして、クラウドPBXの需要が高まっています。

クラウドPBXは従来の電話システムをクラウド上で再現することにより、初期投資を大幅に削減し、柔軟なコミュニケーションを可能にします。

しかし、クラウドPBXでは料金体系がプロバイダーごとに異なるため、各サービスを一概に比較することは難しくなっています。

本記事では、クラウドPBXにかかるコスト算出の目安として、クラウドPBXの費用内訳や各項目の相場を解説します。

クラウドPBXとは

クラウドPBXとは

クラウドPBXは、従来のPBX(電話交換機)をクラウド上の仮想環境に構築したサービスです。

クラウドPBXを利用すると、オフィス内に物理的な電話交換機を設置しなくても、インターネット経由で電話サービスを利用できます。

クラウドPBXの最大の特長は、物理機器の廃止による初期設置費用の削減と、クラウドサービスならではの運用の柔軟性にあります。

リモートワークや在宅勤務が増加する中、場所を選ばずに高品質な通話が可能になるため、多くの企業が導入を進めています。

クラウドPBXの料金内訳

クラウドPBXの料金内訳

クラウドPBXの料金内訳は、初期費用と月額利用料に大きく分けられます。

また、必要に応じて機器の購入や、オプション機能の追加料金が加算されます。

それぞれの概要と、相場の料金を確認していきましょう。

初期費用

初期費用とは、サービス導入時に必要となる作業にかかる費用です。

主にアカウント登録やサーバー初期設定など、システム導入に伴う手数料で、1回のみ請求されます。

相場
初期費用 10,000円~50,000円

また、専用機器が必要となるサービスの場合は、次に示す機器購入費用が加算され、初期費用が高額になるケースもあります。

機器購入費用

クラウドPBXの導入時には、専用のIP電話機や、特定の機能を利用するための機器購入が必要な場合があります。

購入の場合は初期費用として1回のみの支払い、レンタルの場合は月単位で継続的に課金されます。

例として、クラウドPBX導入にあわせて購入されることの多いIP電話機・外線ゲートウェイの相場を紹介します。

相場
IP電話機 10,000円~30,000円/台
外線ゲートウェイ 100,000円~

月額基本料金

月額基本料金は、クラウドPBXサービスを利用するために定期的に支払う費用のことです。

クラウドPBXのプランでは、ユーザー1人ごとに課金される方式と、テナント全体で課金される方式があります。

基本料金がユーザー単位で課金されるプランの場合、1ユーザーあたりの料金×ユーザー数となりますので、従業員数の増減が多い企業では月当たりのコストが変動します。

また、テナント単位で課金されるプランでは、利用する内線数や同時接続数ごとのプランが設定されていることが多く、小規模企業から大企業まで幅広いニーズに対応しています。

▼ユーザー単位の場合

相場
月額基本料金(1ユーザーあたり) 1,000円~3,000円

▼テナントまたは契約単位の場合

相場
月額基本料金(1契約あたり)※ユーザー数や機能により異なる 5,000円~100,000円

オプション料金

有料の追加機能やサポートを利用するためのオプション料金です。

例えば、通話録音、ボイスメール、会議システムの利用など、必要な機能をオプション追加した場合には、月額料金にオプション機能の利用料が加算されます。

▼有料オプションの一例

相場
IP電話機レンタル 1,000円~/月(1台)
サーバーレンタル 30,000円~/月
通話録音 3,000円~/月
音声会議 2,000円~/月

通話料金

クラウドPBXを利用した通話にかかる費用です。

内線通話は無料の場合が多いですが、外線通話には料金が発生します。

通話料は従量制課金となりますので、月額基本料金が固定の場合でも月々の支払額には変動が生じます。

発信先 相場
固定電話 8円/3分
携帯電話・PHS 18円/1分

各プロバイダーの料金を比較

各プロバイダーの料金を比較

クラウドPBXサービスを提供するプロバイダーは数多く存在します。

この章では、市場における主要なクラウドPBXプロバイダーが提供するプランの料金を比較していきます。

ただし、それぞれが独自の料金プランを設定しており、追加オプションで豊富な機能を用意しているため、コストパフォーマンスの面で単純に比較することは難しくなっています。

この情報をもとに自社で必要な構成にかかるコストを概算し、初期段階の比較検討にお役立てください。

大手通信キャリア3社

まずは、大手通信キャリア3社が提供するクラウドPBXの料金を紹介します。

NTT/ひかりクラウドPBX

プラン名 内線番号数 初期費用 月額利用料
10IDパックプラン 10 167,750円 11,000円
20IDパックプラン 20 167,750円 20,900円
30IDパックプラン 30 167,750円 27,500円

参照:料金
https://business.ntt-east.co.jp/service/pbx/charge.html

ソフトバンク/ConnecTalk

▼月額利用料金

料金(税抜)
基本 10,000円/契約
モバイルタイプ 900円/モバイル回線
PBXタイプ 500円/ID

参照:料金
https://www.softbank.jp/biz/services/voice/connectalk/price/

KDDI/Webex Calling

▼初期費用

単位 料金(税込)
ライセンス登録料 ライセンス種別ごと 1,100円
基本登録料 1契約あたり 5,500円
追加番号登録料 電話番号あたり 1,100円

▼月額利用料金

単位 料金(税込)
基本料 契約 2,200円
ワークスペースライセンス料(IP電話機) ID 990円
プロフェッショナルライセンス料(マルチデバイス) ID 1,320円

参照:エリア・料金
https://biz.kddi.com/service/cisco-webex/webexcalling/area-charge/

クラウドPBXベンダー4社

続いて紹介するのは、クラウドPBXベンダー4社の料金です。

BIZTEL(ビズテル)

プラン名 内線番号数 同時通話数(基本) 同時通話数(最大) 初期費用(税抜) 月額利用料(税抜)
ライト 40 3 10 50,000円 21,000円
スタンダード50 100 30 50 500,000円 135,000円
スタンダード110 180 90 110 1,100,000円 300,000円
スタンダード150 240 130 150 1,500,000円 410,000円

※一部プランを抜粋

参照:料金
https://biztel.jp/bp/pricing/

株式会社バルテック/MOT/TEL(モッテル)

プラン名 内線番号数 初期費用(税抜) 月額利用料(税抜)
スタンダード 20 29,800円~ 4,980円
ミドル 50 39,800円~ 8,500円
プレミアム 100 89,700円~ 38,000円
プラチナ 200 149,500円~ 95,000円

参照:クラウドPBX 03など市外局番利用タイプ料金・機能
https://www.mot-net.com/mottel/plan

トビラシステムズ株式会社/トビラフォンCloud

プラン名 内線番号数 同時通話数 初期費用(税込) 月額利用料(税込)
基本セット 2 2 33,000円 3,300円

参照:料金・通話料
https://tobilaphone.com/biz/cloud/price/

株式会社グッドリレーションズ/GoodLine

プラン名 内線番号数 初期費用 月額利用料
SOHOプラン 2 20,000円 3,000円
通常プラン 3~ 10,000円/内線(上限50,000円) 5,000円+1,000円/内線
20内線パックプラン 20 50,000円 20,000円
40内線パックプラン 40 50,000円 35,000円

参照:料金体系
https://good-line.jp/price/

オンデマンドのクラウドPBXなら無駄のない構築が可能

オンデマンドのクラウドPBXなら無駄のない構築が可能

「クラウドPBX導入で最適な構成がわからない」

「無駄なコストが発生しそう」

そのような懸念がある場合は、オンデマンドのクラウドPBXをおすすめします。

NECネッツエスアイの「Voice Connect」は、お客様が要望される規模・期間でクラウドPBX環境を構築できる音声クラウドサービスです。

自社のニーズに合わせた構成が可能ですので、コスト効率を最適化させることが可能です。

ここでは、参考となる構成と価格を紹介します。

条件1

内線数40まで・同時接続数3ch~ ※最大10ch

⇒初期費用:50,000円(税抜)~

月額利用料:21,000円(税抜)~

条件2

内線数100まで・同時接続数10ch~ ※最大300内線、100ch

⇒初期費用:300,000円(税抜)~

月額利用料:85,000円(税抜)~

また、Voice Connectは一部の部署での限定的な利用や、プロジェクト期間に合わせた短期の利用にも対応できます。

自社に合わせた構成のクラウドPBXをご希望される企業様は、ぜひお気軽にNECネッツエスアイへお問い合わせください。

記事まとめ

記事まとめ

クラウドPBXの料金は、内線番号数・利用する機能・追加サービスなどによって大きく異なります。

初期費用や月額利用料はプロバイダーによって異なり、さらに従量制課金の通話料金が加算されるため、単純に料金を比較するのは困難であるといえます。

また、プランやキャンペーンによっても料金が変わることがありますので、導入したいサービスがあればこまめにサイト等をチェックしておくと良いでしょう。

本記事で概算料金を確認したのち、正確な料金や最新の情報を得るには、直接サービスプロバイダーに問い合わせてみてください。

※記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

symphonict

SymphonictとはNECネッツエスアイが提供する、「共創でお客様のビジネスに新たな価値を提供する」をコンセプトに先端技術やサービスを繋ぎ・束ねることでIT・デジタル変革技術やツール・システムを皆様にお届けするデジタルトランスフォーメーション(DX)サービス。→Symphonictに関してはこちら

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