ボイスワープ®は、NTT東日本・NTT西日本の固定電話・ひかり電話に対する自動着信転送サービスの商標です。
電話転送を利用すると、会社の固定電話宛てにかかってきた着信を別の番号にとばすことができます。
例えば、転送先を会社外で営業活動をしている従業員の携帯電話・スマホに設定すれば、その場で電話対応できる可能性がぐっと上がります。
お客様・取引先としてはすぐに対応してもらえるので満足度が上がりやすく、従業員側も後から他の従業員に電話の内容を引き継いでもらったり、電話メモを見て折り返ししたりしなくて済むため業務効率の改善につながりやすいです。
そんな便利な転送機能を利用しようとすると、通話が切れるケースがあります。
お客様・取引先との通話が途中で切れてしまうと不信感を抱かれたり、せっかくのビジネスチャンスを失ってしまったりする恐れがあるため会社として原因を突き止め、対処したいと思うもの。
本記事では、電話転送を利用する際に通話が切れる場合に考えられる理由と問題を解決する方法を具体的に解説します。
電話転送を利用したいのに通話が切れる!その理由とは?
電話転送の機能を使おうと、ボタンを押したにもかかわらず通話が切れることはめずらしくありません。
この原因として考えられるのは、機能を利用するための申し込みが完了していないことです。
すでに電話転送サービスの申し込みをしている状態なら、一度サービスのマイページなどから状況を確認してみましょう。
マイページなどインターネットを介した確認方法が分からない、できない場合は、直接サービスの担当者に問い合わせて確認すると安心です。
転送先として使用できない番号もある
また、電話転送の際に通話が切れる場合、転送先として使用できない番号を設定している可能性も考えられます。
例えば、特定の050番号、社内にPBX装置がある電話番号は転送先に指定できないケースがあるので確認して見ましょう。
なお、この仕様は利用する電話転送サービスによって異なります。
これから電話転送サービスを契約する、という場合は転送先に設定できる番号の種類もあわせて確認するようにしておくといでしょう。
転送時に通話が切れる場合の解決方法:電話転送サービスを利用する
転送機能を利用しようとすると通話が切れてしまう場合は、
- すでに電話転送サービスを利用している→サービスの担当者に利用状況を確認/転送先の番号を確認
- 電話転送サービスの利用を申し込みをしていない→申し込み手続きを行う
という対処が必要です。
各キャリアのサービスまとめ
電話転送サービスは各キャリアから提供されています。
ここでは代表的なキャリアの電話転送サービスの内容を簡単に紹介します。
通信事業者名 | サービス名 |
---|---|
NTT東日本・西日本 | ボイスワープ |
SoftBank | 多機能転送サービス |
KDDI光ダイレクト(au) | 着信転送サービス |
これから会社で導入する電話転送サービスを選定する、という場合に役立ててください。
NTT東日本・NTT西日本「ボイスワープ」
NTT東日本・NTT西日本では「ボイスワープ」という名称の電話転送サービスを提供していて、使用している回線をもとに「ひかり電話ボイスワープ」「ボイスワープ」「INSボイスワープ」に分けられます。
例えばひかり電話を使用している場合は、工事費が税込2,200円、月額使用料が税込550円のひかり電話ボイスワープを利用することになります。
加入電話の場合は月額使用料が税込880円(事務用)のボイスワープ、ISDNの場合は同じく月額使用料が税込880円(事務用)のINSボイスワープを利用する仕組みです。
NTT東日本・NTT西日本のボイスワープでは、無条件転送のほか無応答時転送の設定が可能です。
また、外出先の電話機から転送の開始や停止、転送先を変更するといった操作(リモートコントロール)にも対応しています。
転送方法の種類 | 内容 |
---|---|
無応答転送 | 着信した電話器で対応できない場合に別の番号へ転送する |
無条件転送 | 着信をすべて別の番号へ転送する |
SoftBank「多機能転送サービス」
SoftBank(ソフトバンク)では「多機能転送サービス」という名称の電話転送サービスを提供しています。
料金は各プラン共通で、番号あたり税込880円です。工事費はかかりません。
利用できる転送機能はNTT東日本・NTT西日本のボイスワープよりも豊富で、下表のとおりです。
転送方法の種類 | 内容 |
---|---|
無応答時転送 | 着信した電話器で対応できない場合に別の番号へ転送する |
無条件転送 | 着信をすべて別の番号へ転送する |
話中時転送 | 着信した電話器が通話中の場合に、後から受信した通話を別の番号へ転送する |
応答後転送 | 転送元で一度受けた電話を別の番号へ転送する |
KDDI光ダイレクト(au)「着信転送サービス」
KDDI光ダイレクト(au)では「着信転送サービス」という名称の電話転送サービスを提供しています。
月額利用料は税込550円で、登録料などの初期費用はかかりません。
電話転送サービスを利用するとその分通話料がかかりますが、KDDI光ダイレクト(au)の着信転送サービスなら転送先が携帯電話・スマホであった場合に通常よりも安い料金が適用されます。
割引料金は携帯電話・スマホの種類によって異なるので下表で確認しましょう。
auケータイ宛/1分 | 17.05円(税込) |
---|---|
NTTドコモ | 17.6円(税込) |
ソフトバンク | 17.6円(税込) |
ワイモバイル | 17.6円(税込) |
なお、KDDI光ダイレクト(au)の着信転送サービスで利用できる転送機能は以下のとおりです。
転送方法の種類 | 内容 |
---|---|
無条件転送 | 着信をすべて別の番号へ転送する |
話中転送 | 着信した電話器が通話中の場合に、後から受信した通話を別の番号へ転送する |
スケジュール転送 | 指定した条件に該当した場合に着信を別の番号へとばす |
おすすめはNECネッツエスアイのCanario(カナリオ)
ここまで各キャリアが提供する電話転送サービスを紹介してきましたが、おすすめはNECネッツエスアイが提供する「Canario(カナリオ)」というサービスです。
料金プランはBasic、Standard、Premiumの全部で3つあり、利用できる機能が異なります。
下表で各プランの料金と使用できる機能をまとめたので確認してみましょう。
プラン名 | Basic | Standard | Premium |
---|---|---|---|
1人あたりの月額料金(税込) | 748円 | 1,078円 | 1,628円 |
名前の取り次ぎ | ○ | ○ | ○ |
名前の取り次ぎ+伝言のテキスト化 | × | ○ | ○ |
一斉架電 | ○ | ○ | ○ |
一斉架電+伝言のテキスト化 | × | ○ | ○ |
IVR | × | ○ | ○ |
無料電話 | なし | あり 1人10分まで | あり 1人30分まで |
内線との連携 | × | × | ○ |
まとめ
電話転送を利用しようとしたときに通話が切れてしまう場合は、サービスの利用申し込みが完了していない可能性があります。
すでに申し込み手続きが終わっている場合は、マイページやサービス担当者に利用状況の確認を行いましょう。
また、サービスのなかには転送先として登録できない番号を設けている場合もあるので注意が必要です。
これから電話転送サービスの利用申し込みをするという場合には、NECネッツエスアイのCanario(カナリオ)がおすすめです。
AIが名前を認識し、着信を自動で担当の従業員へ取り次ぐので業務効率の改善にもつながります。
Canario(カナリオ)についてもっと詳しく知りたい人は、下記よりお問い合わせください。
AIがスムーズな自動転送を実現
Canarioの詳細をチェック