Zoomは2022年7月に大きな変更がありました。それが40分制限の拡大です。
今回はそんなZoomの無料版ライセンスと有料版ライセンスの違い、また使い方にどのような制限がかかってしまうのかをわかりやすく解説していきます。
Zoomミーティングの無料版は仕様が2022年7月に大きく変更。40分制限がかかるように
今やビジネスだけでなく、普段のコミュニケーションにも必要不可欠となった感があるZoom。
他にもたくさんWeb会議ツールがあるのにZoomがこれだけシェアを広げたのでしょうか?
やはりその通信品質の高さとセキュリティの良さではないでしょうか。
Web会議をしているとどうしても人数が増えたり、通信環境のせいで音声やビデオ品質が落ちがち。しかしZoomは非常に通信品質が安定しているのでストレスなく会議が進められるのです。
また無料版でもたくさん機能が使える&使いやすいのも魅力でしょう。
スマホアプリやPC(パソコン)のデスクトップアプリがきちんと用意されているので、一人一人が自分に合った使い方ができるのも特徴と言えます。
しかし2022年7月以降は無料版のZoomを使用されている方は一点、注意しなければいけません。それが先述した大きな変更点です。
無料版には人数に限らず40分の時間制限がかかるように変更された
これまでZoomは無料版の場合は「3人以上」の参加者がWeb会議にいた場合、40分でミーティングが終了する使用制限がありました。
つまり2人であれば、無料版ライセンスでもほぼ時間無制限でZoomが利用できたわけです。(24時間以内)
しかし2022年7月15日に無料版のライセンスはこの仕様が変更されることに。
無料版の場合はミーティングの参加者が「2人」であっても40分で時間制限がかかるようになり終了となってしまいます。
これまで社内の打ち合わせやリモートワーカーとの連絡にZoomを使用されていた場合は、時間制限のない有料ライセンスに切り替えるか、使い方を大きく変える必要がありそうです。
無料版ライセンスと有料版ライセンスの機能の違い
さて、そんなZoomミーティングですがよく使うWeb会議ツールなだけにこのタイミングで有料ライセンスに切り替えようとお考えの方も多くいらっしゃると思います。d
まずは無料版ライセンスと有料版ライセンスの機能の違いを見てみましょう。
機能 | 無料版ライセンス | 有料版ライセンス |
---|---|---|
40分の時間制限 | 有り | 無し |
100人までのミーティング開催 | ○ | ○ |
画面共有機能 | ○ | ○ |
チャット機能 | ○ | ○ |
ホワイトボード機能 | ○ | ○ |
ローカルへの録音・録画機能 | ○ | ○ |
クラウドへの録音・録画機能 | × | ○ |
共同ホスト設定機能 | × | ○ |
API利用 | × | ○ |
レポーティング機能など | × | ○ |
Zoom ウェビナーやZoom Roomsの利用 | × | ○ |
このようにZoomは無料版ライセンスでもかなり多くのことができますが、やはり大きいのは時間制限の有無とクラウドへの録音・録画の可否、共同ホスト設定の可否でしょうか。
またZoomウェビナーやZoom Roomsを併せて使用する際には有料ライセンス契約が必要となり、無料版では利用できません。
この3つの要素について次の項目で解説します。
クラウドへの録音・録画機能
Zoomで大事な会議をおこなう際、または社内研修などで使用する際には会議の内容を録画し、後ほど見直す、またはアーカイブ化しておくという使い方をされている方は多いと思います。
そんな時にZoomの無料版ライセンスだと録音・録画データをパソコンに保存するしかできません。(スマホでは録音・録画は無料版、有料版ライセンスに限らず元から不可。)
しかし有料版ライセンスに切り替えると録音・録画データをクラウド上に保存できるようになります。
ローカルとクラウドへの保存の違い
ローカル保存とクラウド保存の違いは以下の通り。
ローカル保存(無料・有料版ライセンス) | クラウド保存(有料版ライセンス) |
---|---|
PC(パソコン)のHD容量を多く使用してしまう | Web上のクラウドに保存するためPCの容量を使用しない |
データの管理が手間 | データの管理が楽 |
データ共有が手間 | データ共有はURLで可能 |
エンコードが必要 | エンコードが不要 |
録音・録画データをクラウド保存できるようになると、PCの容量の心配をしなくて済む。またデータ管理が楽になるのが大きいです。
パソコンに保存するとなると、フォルダの場所や名前の付け替えに手間がかかってしまいます。
またデータ共有が圧倒的に楽になります。無料版ライセンスの場合は一度パソコンに保存されるので、音声データや動画データを一度サーバーや再生できる環境にアップする必要があります。
しかしクラウド保存だとURL共有ができるようになるので、簡単。
またエンコードというデータの変換作業が不要になります。音声や動画データはパソコンに保存する際には一度、保存に適した形式に変換する必要があります。
録音・録画したデータが大きければ大きいほどこのエンコード時間がかかってしまいますし、パソコンのスペックが低いと途中で止まってしまったりなんてことも。
共同ホスト設定機能
共同ホスト設定も無料版のZoomライセンスにはない機能です。
共同ホストとはミーティングや会議を開催するホストと同等の権限を参加者に付与できるというもの。
共同ホストに任命された参加者は他の人の入退室やマイクのオン/オフの切り替え、録画の開始/停止などを管理できるようになります。
また大人数での会議の際に参加者を小グループに分けて、それぞれのグループに別部屋を割り当てられるブレイクアウトルーム機能を使用している際の部屋の移動やルームの設定、解散も行うことも可能。
ちなみに共同ホストの人数制限はありません。
ZoomウェビナーやZoom Roomsについて
Zoomには実はみなさんが使っているミーティング以外にもいくつかのプランやライセンスの種類があります。
その代表的なものがZoom ウェビナーやZoom Rooms。これらを使用する際には無料版ライセンスではできないので有料ライセンスを契約後、それぞれのサービスと契約して初めて使用できるようになるのです。
Zoomウェビナーとは
ウェビナーはWebとセミナーが一つになった言葉で、文字通りWebセミナーやオンラインサロンに最適化されたサービス。アドオンを拡張すれば500名から最大5万人まで参加可能となります。
ミーティングは少数対少数がコミュニケーションを取ることを前提としているのに対し、ウェビナーは一対多数、またはごく少数対多数を想定しています。
具体的にはセミナーを開催しているスピーカーと呼ばれる話し手の話す内容を多くの参加者が聞くというスタイルを想像するとわかりやすいかもしれません。
ウェビナーを使用している際には参加者は発言は基本的には許されておらず、進行の妨げとならない質問コーナーやQ&Aの時間のみ、発言が許されます。
Zoom Roomsとは
Zoom Roomsとは据え置き型タイプのWeb会議システムのこと。マイク、スピーカー、モニターが既に会議室などのスペースに備えられており、ミーティングに参加する人が手ぶらで入室して会議をスタートできるのが特徴。
カメラやマイクなどが一つに集約されているので音声トラブルがなく、一つの画面に皆が収まることができるので、一体感があるWeb会議を行うことができます。
通常のZoom ミーティングのライセンスでは一人一人がPCやスマホ、タブレットを持ってログインをしなくてはいけませんが、Zoom Roomsであれば部屋ごと、ワンライセンスで可能です。
どのような場合に有料版に切り替えるべき?
このようにZoomの無料版ライセンスと有料版ライセンスでは使い方によってかなりの差がでます。
個人利用であれば無料版ライセンスでも大きな問題はないかもしれませんが、ビジネスユースとなると有料版ライセンスが非常に便利ですし、スムーズな進行を行いたいのであれば無料版ライセンスではちょっと心もとないかもしれません。
最大の問題はやはり40分制限。無料版ライセンスでは大事な商談や打ち合わせの途中に会議が中断してしまいますし、再度クライアントに入室してもらわなくてはいません。
会社のイメージやブランディングを考えると無料版ライセンスではなく、制限のない有料版ライセンスへの切り替えをおすすめします。
NECネッツエスアイは国内Zoom販売店第一号。2万社以上の有料ライセンス導入・登録の実績があります
この記事を提供しているNECネッツエスアイはZoomの国内販売店第一号。2万社以上にZoomの有料版ライセンスの導入・登録をしていただいています。
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