コロナ禍以降、セミナーや講演会をオンライン上で開催できる“ウェビナー”への関心が集まっています。
この記事では、ウェビナーを企画する際に知っておくべき基本知識と、ウェビナー運営を成功させるための3つのポイントをご紹介。
ウェビナー企画・運用のサポートが受けられるおすすめの支援サービスも紹介しているので、企画の立て方でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
5W2Hが基本!ウェビナーの企画方法
従来のオフラインイベントと異なり、ウェビナーは会場準備の手間やコストを大幅に抑えられることから、コロナ禍をきっかけに多くの企業が導入をはじめています。
一方で、ウェビナーの開催数が増えるにつれ、自社のウェビナーを選んでもらうための企画づくりが重要性を増しているとも言えるでしょう。
まずは、ウェビナーの企画を立てるうえで知っておくべき「5W2H」の考え方について解説していきます。
【Why】ウェビナーの目的・KPIの設定
「5W2H」の1つ目は、なぜウェビナーを開催するのか?という「Why」の設定です。
ただウェビナーを開催すれば良いということではなく、ウェビナーを開催する目的やKPI(重要業績評価指標)をはっきりと設定しておくことが欠かせません。
企業開催のウェビナーにおいては、見込みの顧客数や視聴者数、またコンテンツに対する評価などをKPIとして設定するのが一般的です。
これらのデータを記録することで、次回以降のウェビナー企画や集客方法に活かしていくことができるでしょう。
【Who】ウェビナーのターゲット設定
ウェビナーを企画する際は、誰にウェビナーを視聴してもらいたいのか?という「Who」の設定も重要です。
参加者の視聴環境はそれぞれ異なるので、自宅から視聴する場合・オフィスから視聴する場合・移動中に視聴する場合といったケースを考え、視聴者に負担のかからないコンテンツをつくる必要があるでしょう。
パソコンだけでなくスマホからの視聴があることも踏まえ、文字のサイズや動画の容量などを確認しておくと親切です。
【What】コンテンツづくり
従来のオフラインイベントと比較して、ウェビナーには以下のような特性があります。
- オンライン上で視聴できるため時間や場所の制約がない
- ウェビナーツールの機能を活用し、双方向にコミュニケーションをとることができる
- 一度実施したウェビナーをアーカイブし、二次資料として活用できる
ウェビナーだからこそ使える機能(質疑応答・アンケートなど)を積極的に取り入れ、二次利用できるような形(録画・録音)でのコンテンツづくりを行うことが企画のコツと言えるでしょう。
【When】ウェビナー開催のタイミング
ウェビナーはオンライン上で開催されるため、従来の会場開催型セミナーと比較して開催時間を自由に設定できるというメリットがあります。
集客率を高めたいのであれば、以下を参考にしてウェビナーのターゲットとなる層が参加しやすい時間帯を選ぶのがおすすめです。
- 9~11時:朝礼などの定例ミーティングと重なる可能性がある
- 12~13時:ランチを食べながら視聴できるため比較的参加率が高い
- 11~12時・13~17時:視聴時間は確保しやすいものの、他の仕事と重なる可能性もある
- 18~20時:家族と過ごす時間と重なるため参加しにくい
- 21時~:家族がいる場合でも比較的参加の時間ととりやすい
【Where】ウェビナーの撮影・配信場所
ウェビナーを企画する際は、動画をどこで撮影・配信するのかという点も相談が必要です。
ウェビナーの撮影方法には、出演者全員がそれぞれオンラインからウェビナーに参加する方法と、スタジオなどに集合してパネルディスカッションのような形で撮影する方法があります。
どちらの場合でも配信機器や通信環境の整備が必要となるため、企画段階でどのように撮影・配信するのかという体制づくりを整えていくことが大切です。
【How】視聴者に集中してもらうための工夫
ウェビナーの構成を企画していく際は、参加者の離脱を防ぎ、最後まで集中してもらうような工夫が必要です。
従来のオフラインイベントと比較して、ウェビナーは登壇者と視聴者の距離が近く、視聴者は基本的に画面を見続けている形になります。
そのため、視聴者の集中力を切らさないためにも、以下のような点を意識した企画づくりが求められるでしょう。
- 1つのコンテンツが長くなりすぎないように注意する(15分~20分程度が目安)
- 映像や音声の乱れが生じないよう配信環境を整える
- スマホやタブレットからでも見やすいスライドを作成する
- 視聴者が参加できるコーナー・企画を用意する など
【How much】ウェビナーの予算
ウェビナーを開催する際は以下のような費用がかかるため、予算に合わせた開催方法を探すことが大切です。
- ウェビナーツール(またはWeb会議ツール)の導入費用
- 撮影・配信スタジオのレンタル
- 広告宣伝費
なるべく低予算で開催できることが望ましいですが、予算を削りすぎるとウェビナーの質の低下につながるので注意。
ターゲットやコンテンツの内容に合わせ、適切な配信ツール・撮影場所・広告の出し方を考えるようにしましょう。
ウェビナーの企画・運営における3つのポイント
他のウェビナーとの差別化を図るには、前述した基本知識に加え、テーマをしっかりと絞り込んだり、アフターフォローなどの付加価値をもたせたりすることが大切です。
続いて、ウェビナーの企画・運営をより効果的に行っていくための3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ウェビナーのテーマを絞り込む
ウェビナーを開催する際は、なるべくワンテーマに絞り込んでコンテンツをつくっていくのがおすすめです。
発信者側としてはより多くの情報を伝えたいところですが、視聴者の多くは“ながら見・ながら聞き”をしているため、あまりボリュームが多くなると集中力が切れてしまう可能性があります。
複数のテーマでウェビナーを企画したいという場合は、ウェビナーそのものを複数回に分け、各回ではワンテーマとなるように構成しましょう。
トレンドを取り入れる
ウェビナー自体がまだ比較的新しい文化であることもあり、参加してくるユーザーの中には社会の動きやトレンドに敏感な方が多いと考えられます。
そのため、ウェビナーのタイトルや概要欄をまとめる際は、そのときのトレンドワードを組み込むように意識してみると良いでしょう。
トレンドワードの含まれたウェビナーは目に留まりやすくなるため、集客率アップを期待できるかもしれません。
フォローメール・電話での成約を目標に
ウェビナーの最終的な目標は商品・サービスの購入や契約といったところにあるため、ウェビナー自体への集客率が高いだけでは意味がありません。
突飛なアイデアで企画を立てるのではなく、開催後のフォローメールや電話の実施を想定したうえで、自社商品・サービスと関連性のある企画を考えることが大切です。
【配信支援サービス】の活用方法
ウェビナーの企画内容や運営方法に不安がある場合は、運営代行などの支援サービスの活用がおすすめです。
ここからは、NECネッツエスアイが実施している2種類の支援サービスについて、概要とサポ-ト内容をご紹介していきます。
Zoomオンライン配信サービス
Zoomオンライン配信サービスは、ウェビナーの企画から当日の進行、アフターフォローといった一連の流れをサポートするためのサービスです。
ツールの操作支援はもちろん、企画の作成や集客方法などに関するアドバイスも可能ですので、ウェビナー経験が少ない企業様などはぜひご活用ください。
Zoomオンライン配信サービスで対応している主なサポ-ト内容は以下の通りです。
Zoom配信用スタジオ貸出サービス | 日本橋スタジオの時間貸しレンタルサービス |
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お客様先Webinar配信支援サービス | お客様指定場所にエンジニアが訪問して配信を支援 |
スタジオ構築サービス | お客様施設内へ配信スタジオを設計・構築 |
Zoomサポートサービス | 配信スタジオ構築後の支援など、オンラインイベントをサポ-ト |
Slido
参加型のイベントの実施をお考えの方にぜひ導入をご検討いただきたいのが、NECネッツエスアイが提供するサポートツール「Slido」です。
参加型のイベントを実施する際、参加者とのコミュニケーション方法でお困りの方も多いと思います。
このSlidoには、参加者とのリアルタイムのコミュニケーションを実現する様々な機能が搭載されています。
Slidoの機能は以下の通りです。
機能 | 概要 |
---|---|
Multiple choice | 選択式投票機能。参加者の意見を簡単に収集。 |
Word cloud | 意見をワードクラウド化し、キーワードを抽出可能。 |
Quiz | クイズ機能。エンターテインメント性を向上。 |
Rating | 評価投票機能。最大10段階でイベントの満足度を可視化。 |
Open text | フリーフォーマット入力機能。アンケート時の自由記述等に有効。 |
Ranking | 重要度順にランク付け。意見に順列させることが可能。 |
この他にもイベント中コンスタントに使えるQ&A機能も搭載されています。
Slidoを使うことで、「イベントがいまいち盛り上がらない」「参加者の意見がわからない」等のお悩みを解消することができます。
参加型のイベントの開催をお考えの方はぜひSlidoの導入をご検討ください。
まとめ
- ウェビナーの企画を立てる際は「5W2H」の考え方を基本に構成していくのがおすすめ
- ウェビナーのテーマを絞り込み、最終的な目標の達成に役立つウェビナーを企画することが大切
- ウェビナー導入や企画・運用で迷ったときは運営代行業者の支援サービスが便利
ウェビナーの活用はこれからのマーケティングにおいて欠かせない手法の1つとなっていくでしょう。
NECネッツエスアイではウェビナーをはじめとする様々なDX推進のお手伝いが可能ですので、デジタル移行のやり方でお悩みの企業様はぜひ一度お問い合わせください。