Microsoft 365は、Officeのアプリをサブスクリプションで契約するサービスです。
Officeの永続ライセンスと大きく異なる点が、マルチデバイスに対応し、インストールする端末の種類や台数が選べるようになったことです。
このため、WindowsとMacなど異なる種類のOSを併用するユーザーにとって非常に使いやすいものになりました。
本記事では、Macユーザーの方がMicrosoft 365を導入するメリットや、MacでOfficeを利用する手順を紹介します。
Microsoft 365がMacユーザーにおすすめな理由
Microsoft 365では、1ライセンスで複数のデバイスにアプリをインストールすることができます。
個人向け・法人向けそれぞれのインストール可能台数は次の通りです。
パソコン (Windows/Mac) |
タブレット (Android/iPad) |
スマートフォン (Android/iPhone) |
|
---|---|---|---|
個人向けプラン | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
法人向けプラン | 5台 | 5台 | 5台 |
同時に利用できるのは、インストールした端末のうち計5台までです。
どのデバイスも複数の異なるOSに対応し、インストールする台数の構成も自分で決めることができます。
Windows PC・Mac両方で使える
「Office 2021」などの永続ライセンスは、パソコン用デスクトップアプリをインストールするためのライセンスです。
同一ユーザーのパソコン2台までインストールできますが、「Office Home & Student 2021 for Mac」など、Mac用の商品が分かれているものもあります。
このような場合、WindowsからMacに買い替えた場合はライセンスも買い替えが必要でした。
Microsoft 365はWindowsとMacの両方に対応していますので、パソコンのOSが変わってもライセンスを買い替える必要はありません。
WindowsとMacを両方持っている方も1つのライセンスで両方に対応できます。
iPadやiPhoneにもインストールできる
Macと相性の良いiPad・iPhoneをビジネスでお使いの方も多いかと思います。
Microsoft 365にはタブレットやスマートフォン用のモバイルアプリも含まれているため、お使いのiPadやiPhoneにもOfficeをインストールできます。
実は、Officeのモバイルアプリは無料で提供されていますが、無料ユーザーは限定された機能しか使うことができません。
Microsoft 365の有料ライセンスユーザーのアカウントでアプリにサインインすると、追加の機能が開放されます。
Office利用者向けプラン「Microsoft 365 Apps for business」とは
Microsoft 365の法人向けライセンスは用途に合わせてさまざまなプランが用意されていますが、パソコンでOfficeアプリを使いたい方向けのプランが「Microsoft 365 Apps for business」です。
このプランは、Officeのデスクトップアプリがメインの内容になっており、社内での情報共有などを目的としたクラウドサービスが付いていません。
その分、価格も手頃になっていますので、初めてMicrosoft 365を契約する方にも導入しやすいプランになっています。
動作環境
Microsoft 365に求められているシステム要件は下表の通りです。
Windows | Mac | |
---|---|---|
OS | Windows 11 Windows 10 Windows 8.1 Windows Server 2019 Windows Server 2016 |
最新バージョンから3つのバージョンまで |
CPU | 1.6 GHz 以上、2 コア | Intel プロセッサ |
メモリ | 4 GB RAM、32 ビットの場合は 2 GB RAM | 4 GB RAM |
ハードディスク領域 | 4 GB | 10 GB |
また、Webアプリの対応ブラウザはMicrosoft Edge、Safari、Chrome、Firefoxです。
ブラウザは常に最新バージョンにアップデートしておきましょう。
Macで使う場合の注意点
Microsoft 365 Apps for businessで使えるOfficeアプリは下表の通りです。
Windows | Mac | |
---|---|---|
Excel | 〇 | 〇 |
Word | 〇 | 〇 |
PowerPoint | 〇 | 〇 |
Outlook | 〇 | 〇 |
OneDrive | 〇 | 〇 |
OneNote | 〇 | 〇 |
Access | 〇 | – |
Publisher | 〇 | – |
ExcelやWordはWindow・Mac両方で使えますが、データベース作成ソフト「Access」と、簡易DTPソフト「Publisher」はMacに対応していません。
これらを使いたい場合は、Windows PCにインストールして使用してください。
Microsoft 365 Apps for businessをMacで利用する手順
MacにMicrosoft 365 Apps for businessをセットアップする手順は次の通りです。
MacにOfficeをインストールする
- Office.com(https://www.office.com/)にアクセスし、サインインします。
- 右上のユーザーアイコン→「アカウントを表示」の順にクリックします。
- 「Officeアプリ」をクリックします。
- 「Officeのインストール」をクリックして、アプリをMacにダウンロードします。
- 検索から「ダウンロード」に移動して、インストーラー(pkgファイル)をダブルクリックします。
- 画面の指示に従い続行します。
- ソフトウェア使用許諾契約が表示されたら、内容を確認して同意します。
- ディスク領域を確認し「インストール」をクリックします。
- Macのログインパスワード入力画面が出たら、パスワードを入力します。
- インストールが完了するまで待ちます。
Officeアプリにサインインする
アプリ初回起動時にサインイン画面が表示されたら、Microsoft 365のライセンスが紐づけられているアカウントでサインインしてライセンス認証を行います。
- 「サインイン」をクリックします。
- メールアドレスを入力して「次へ」をクリックします。
- パスワードを入力して「サインイン」をクリックします。
- 認証が完了したら「使用を開始する」をクリックします。
記事まとめ
Officeアプリのサブスクリプション「Microsoft 365」の登場で、1つのライセンスで複数の異なるOSに対応できるようになりました。
Microsoft 365を利用して、お手持ちのデバイスをシーンに合わせて使い分け、効率的に仕事を進めることができるようになります。
目的や利用方法に合わせた最適なプランを知りたい場合は、Microsoftの販売店であるNECネッツエスアイにぜひお気軽にお問い合わせください。
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