会社の社員研修カリキュラムを作成する際は、インタラクションツール等を活用した参加型プログラムの導入がおすすめです。
この記事では、会社の社員研修で参加型プログラムの活用をおすすめする理由と、社員研修プログラムの作成に役立つおすすめツール「Slido」の使い方を解説します。
社員研修の内容作りや実施方法でお悩みの企業様はぜひ参考にしてみてください。
社員研修を実施するなら“参加型”のプログラムがおすすめ
まずは、会社の社員研修で参加型プログラムの活用をおすすめする理由について詳しく見ていきましょう。
おすすめの理由①社内のコミュニケーション促進
参加人数の多い社員研修では受講者の表情やリアクションが見えにくくなるため、プログラムへの関心の高さや内容の理解度を測ることが難しいという課題があります。
こうした課題を解決するには、参加型コンテンツを活用した社内コミュニケーションの活性化がおすすめです。
双方向的なコミュニケーションは受講者の集中力低下や途中離脱を防ぐ効果にも繋がるため、特にオンラインで実施される社員研修では積極的に活用していくことをおすすめします。
おすすめの理由②質問・疑問から潜在的な課題を発見
社員研修が一方的な実施になってしまうと、研修の内容が受講者に正しく伝わっているのか、また十分な理解を得ているのかが見えにくく、その後の内容改善や目的の見直しを適切に行うことが難しくなります。
一方、参加型プログラムによって双方向のコミュニケーションが十分にとれていれば、受講者の理解度を確認したり、意見・質問から潜在的な課題を発見したりすることが可能です。
受講者から収集した意見は社員研修のフィードバック資料にも活用できるため、人材育成の質を高めていくうえでもおすすめのやり方だと言えるでしょう。
おすすめの理由③受講内容の単調化を避けられる
会社の社員研修をオンラインで実施する場合、途中で受講者の集中力が切れてしまう可能性が考えられます。
受講者の集中力低下を防ぐには、質疑応答や投票といった参加型プログラムを用意して、受講者が主体性を持って取り組めるような環境を整える方法がおすすめです。
また司会役の先輩社員を配置して、社員研修の進行にメリハリを持たせるといった実施方法もおすすめです。
ビジネスシーンで注目!インタラクションツール【Slido】とは
会社の社員研修に参加型プログラムを盛り込むなら、人気インタラクションツール「Slido」の活用がおすすめです。
続いて、Slidoの特長と料金プランについて詳しく見ていきましょう。
Slidoの特長・おすすめポイント
Slidoは質疑応答や投票、アンケート等の機能を搭載したビジネス向けインタラクションツールの1つです。
受講者側のアカウント登録やアプリインストールを必要とせず、ブラウザから簡単に利用できる仕組みとなっています。
またSlidoは質問や投票に匿名性を持たせることができるため、他の受講者にはもちろん、講師側にも投稿者の情報を伏せた状態で発言できるという特長もあります。
この仕組みを会社の社員研修に導入することで、研修中の発言や意思表示が少ない受講者にも積極的な意見交換を促せるようになるでしょう。
Slidoの料金プラン
Slidoは基本料金無料で利用できるツールですが、有料プランを契約することで、参加人数や質問数の上限を拡張することが可能となります。
Slidoの有料プランはワンタイム・企業向け・教育機関向けにそれぞれ3種類ずつ用意されており、各プランの利用料金と機能面の違いは以下の通りです。
~1,000人 | ~1,000人(機能拡張) | ~5,000人以上 | |
---|---|---|---|
ワンタイム (1イベント・7日間) |
Private 30,000円 |
Pro 53,000円 |
Premium 150,000円 |
企業向け年間ライセンス | Internal 135,000円 |
Corporate 180,000円 |
Enterprise 360,000円 |
教育機関向け年間ライセンス | Teacher 12,000円 |
Department 30,000円 |
Institution 75,000円 |
受講可能人数 | 1,000人 | 1,000人 | 5,000人 |
Q&A | ○ | ○ | ○ |
投票 | ○ (1イベント5つまで/Teacherプランのみ無制限) |
○ (無制限) |
○ (無制限) |
ブレーンストーミング | ○ (1イベント3つまで/Teacherプランのみ無制限) |
○ (無制限) |
○ (無制限) |
アンケート機能 | × (Teacherプランのみ無制限) |
○ | ○ |
クイズ | ○ (1イベント3つまで/Teacherプランのみ無制限) |
○ (無制限) |
○ (無制限) |
企業ロゴ・バナー使用 | × | ○ | ○ |
アジェンダ共有 | × | × | ○ |
シングルサインオン | × | × | ○ |
この他、Slidoの無料版・有料版の違いとして以下のような点が挙げられます。
- 管理者による質問のフィルタリング機能(有料版のみ)
- ログのエクスポート機能(有料版のみ)
- イベントへのパスワード設定(有料版のみ) 等
有料版のSlidoには管理者向けの便利機能が豊富に搭載されているため、社員研修で収集した質問や投票データを社内で記録しておきたいといった場合は有料プランの契約がおすすめです。
社員研修カリキュラムに使えるSlidoのおすすめ機能
ここからは、Slidoに搭載されている主要機能一覧と社員研修でのおすすめ活用アイデアを紹介していきます。
質疑応答機能(Q&A)
- 受講者からの質問をオンラインで受け付け
- 匿名対応で大人数の場でも質問しやすい
- 「Like」ボタンで共感の意思表明が可能
- モデレーション機能で不適切な質問をフィルター制御
Slidoの質疑応答機能を利用すれば、社員研修中に随時質問を受け付けられるため、事前に質問を確認して回答を用意しておくといった実施方法が可能です。
また「Like」機能やモデレーション機能によって注目度の高い質問のみをピックアップできるため、優先的に回答すべき質問を見つけやすいという点もおすすめポイントの1つです。
Live polls(投票)
- 受講者の意見を投票形式で収集
- リアルタイムに意見を収集して結果を共有
- 投票結果は自動でグラフやチャートに出力可能
Slidoには以下の様々な投票形式が備わっており、社員研修の実施目的やプログラム内容に応じて自由に使い分けることができます。
Multiple choice機能 | 受講者の意見を素早く収集するのに役立ちます。 |
---|---|
Word cloud機能 | 意見をワードクラウド化することでキーワードの抽出が可能です。アイスブレイクのネタとしておすすめです。 |
Quiz機能 | 上位5名をランキング表示できます。社内研修にゲーム性を持たせたい場合におすすめです。 |
Rating機能 | 最大10段階の星の数で社員研修の満足度等を可視化できます。 |
Open text機能 | アンケートにおける自由記述等におすすめです。 |
Ranking機能 | 重要度順にランキングを付ける等、意見に順列させることができます。 |
Ideas(アイデア)
- アイデアブレーンストーミングで社員のアイデアを収集
- 研修前にアイデアの収集を行うことも可能
Slidoのアイデア機能は、特定のテーマに対する意見・要望等をリアルタイムで収集できる機能です。
リンクを共有すればいつでも回答を受け付けられるため、社員研修を行う前の事前アンケート等に活用する方法がおすすめです。
Event analytics(分析)
- 投票率・投票結果を素早く分析
- 分析結果はエクスポート可能
- 研修中に分析結果を公開して参加者と共有することも可能
Slidoの有料プランを契約すれば、社員研修で収集した投票結果等の各種データをエクスポートできるようになります。
どのような質問が多く出たのか、またどのような意見に票が集まったのかを把握することで、以降の社員研修をより有意義なものに改善できるため、企業で導入する場合は有料プランの契約がおすすめです。
記事まとめ
- 会社の社員研修を実施する際は、質疑応答や投票等をはじめとする参加型プログラムの導入がおすすめ
- 参加型プログラムを活用することで、社内コミュニケーションの活性化や満足度の向上といった効果が期待できる
- 社員研修に参加型プログラムを導入するなら、質疑応答・投票・アンケート等の機能に特化した「Slido」がおすすめ
NECネッツエスアイでは、本記事で紹介した「Slido」の導入サポートを実施しています。
社員研修の質向上におすすめのツールとなっているので、導入をお考えの企業様はぜひ一度ご相談ください。