企業が社員研修を実施する目的の1つとして、社内コミュニケーションの活性化が挙げられます。
この記事では、コミュニケーションの促進に役立つ人気ツール「Slido」の機能と使い方を解説します。
社員研修でのコミュニケーションが活発になることで期待される効果やメリットもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
コミュニケーション向上に役立つ質問ツール【Slido】とは
まずは「Slido」の特長と主要機能一覧、また社員研修での活用アイデアについて詳しく見ていきましょう。
Slidoの特長
Slidoは、質疑応答や投票、アンケートといった機能を搭載したインタラクションツールの1つです。
社員研修にSlidoを用いることで、社員間コミュニケーションの円滑化や受講者の意見・情報収集の効率化を実現します。
またSlidoはブラウザベースのツールであるため、受講者側のアプリインストールやアカウント登録を必要とせず、共有リンクからアクセスするだけで簡単に利用できる点も特長となっています。
Slidoでできること
Slidoに搭載されている主要機能一覧と社員研修での活用方法は以下の通りです。
質疑応答機能(Q&A)
- 研修参加者からの質問をオンラインで受け付け
- 匿名対応で大人数の場でも質問しやすい
- 「Like」ボタンで共感の意思表明が可能
- モデレーション機能で不適切な質問をフィルター制御
Slidoの質疑応答機能を利用すれば、社員研修中に随時質問を受け付け、事前に質問を確認して回答を用意するといった対応が可能です。
また「Like」機能やモデレーション機能によって注目度の高い質問のみをピックアップすることができるため、回答の優先順位をつけやすいというメリットもあります。
Live polls(投票)
- 研修参加者の意見を投票形式で収集
- リアルタイムに意見を収集して結果を共有
- 投票結果は自動でグラフやチャートに出力可能
Slidoには以下の様々な投票形式が備わっており、社員研修の目的や内容に合わせて自由に使い分けることが可能です。
Multiple choice機能 | 参加者の意見を素早く収集するのに役立ちます。 |
---|---|
Word cloud機能 | 意見をワードクラウド化することでキーワードの抽出が可能です。 |
Quiz機能 | 上位5名をランキング表示できます。研修のエンターテインメント性向上に役立ちます。 |
Rating機能 | 最大10段階の星の数でイベントの満足度等を可視化できます。 |
Open text機能 | アンケートにおける自由記述等におすすめです。 |
Ranking機能 | 重要度順にランク付けする等、意見に順列させることができます。 |
Ideas(アイデア)
- アイデアブレーンストーミングで社員のアイデアを収集
- 研修前にアイデアの収集を行うことも可能
Ideas機能は主に事前アンケート等に用いられる機能です。
社員研修の開始前にリンク共有を行うことにより、社員研修に対する質問や意見を先に収集することができます。
この機能を利用して研修前の待機時間に回答を促すことで、研修時間の更なる有効活用に繋げられるでしょう。
Event analytics(分析)
- 投票率・投票結果を素早く分析
- 分析結果はエクスポート可能
- 研修中に分析結果を公開して参加者と共有することも可能
Slidoにはアナリティクス画面が用意されており、以下の情報を閲覧することができます。
- Engaged participants(Q&Aおよび投票への参加率)
- Q&A engagement(Q&Aのエンゲージメント)
- Poll engagement(投票へのエンゲージメント)
どのような質問が多く出たのか、またどのような意見に票が集まったのかを把握することで、以降の社員研修のプログラム作りに役立てることができるでしょう。
社員研修にSlidoを導入するメリット
続いて、Slidoを活用した社員研修のメリットについて詳しく見ていきましょう。
双方向的なコミュニケーションが可能
参加人数の多い社員研修では受講者の表情やリアクションが見えにくくなるため、プログラムへの関心の高さや理解度を測ることが難しいという点が課題となります。
こうしたコミュニケーション面の課題を解決するには、Slidoに含まれる以下の機能の活用が効果的です。
- 質疑応答機能:テキスト形式で質問を受け付けることができる
- 投票機能:講師が設定したテーマ・選択肢を表示して投票を受け付けることができる
- アイデア機能:テキスト形式で受講者の意見・感想を収集できる
双方向的なコミュニケーションは受講者の集中力低下や途中離脱を防ぐ効果にも繋がるため、社員研修の際は積極的に活用していくことが推奨されます。
率直な意見が出やすい
質疑応答や投票機能に匿名性を持たせることで、受講者の本音を聞き出しやすくなるというメリットがあります。
挙手制での投票や記名式アンケートの場合、周囲に合わせて多数派を選択したり、上司からの評価を気にしてネガティブな内容を避けたりする傾向があるため、どうしても回答の正確性が落ちてしまいます。
匿名投稿が可能なSlidoであれば、会社に対する率直な意見が集まりやすくなるため、特に新入社員を対象とした社員研修等、活発な意見交換・コミュニケーションを促したい場面でおすすめの手法だと言えるでしょう。
社員研修でのコミュニケーション促進で期待される効果
ここからは、社員研修でのコミュニケーションを活発化させることで期待できる効果について解説していきます。
社員同士の関係性向上
社員研修を通して活発なコミュニケーションが行われることで、社員同士の関係性向上が期待できます。
また社員同士のコミュニケーションが活発になれば、仕事に対する満足度向上やビジネス相手との関係性向上にも繋がるでしょう。
コミュニケーション能力は情報伝達スキルやプレゼンテーションスキル等にも影響を与える基本的な能力の1つであるため、社員研修プログラムの中でしっかりと身につけてもらうことが大切です。
業務効率化や情報共有の迅速化
社員同士のコミュニケーションが活発になれば、情報共有や報連相がスムーズに展開されるようになるため、伝達ミスによる仕事のトラブルを防止する効果が期待できます。
またコミュニケーション促進によって仕事の重複や抜け漏れがなくなることで、業務効率化や生産性向上にも繋がっていくでしょう。
離職率の改善
コミュニケーションの活発化は企業の離職率を改善するうえでも効果的な取り組みです。
コミュニケーションが不足した環境では信頼関係を築きにくく、悩み事があっても気軽に相談できない状況が続くことで休職・離職という結果を招きやすくなります。
社員研修はコミュニケーションを生み出す機会の1つとして捉え、社員同士が気軽に声をかけ合える空気を作っていくようにしましょう。
記事まとめ
- 「Slido」は質疑応答や投票・アンケート等の機能を持つツールで、データ分析やエクスポートにも対応している
- 社員研修にSlidoを導入することで、社員間のコミュニケーションを活性化したり、率直な意見を収集したりすることができる
- 社員研修でのコミュニケーションが活発になれば、関係性向上や業務効率化、また離職率の改善等が期待できる
NECネッツエスアイでは、本記事で紹介したツール「Slido」の導入に関するサポートを実施しています。
社員研修のプログラム作りやコミュニケーション促進に役立つツールとなっているので、導入をお考えの企業様はぜひ一度ご相談ください。