SlidoとCisco Webexの統合によるオンラインイベントの開催方法

Web会議ツール「Cisco Webex」を利用してオンラインイベントを開催する際は、投票ツール「Slido」との統合によるコンテンツ作りがおすすめです。

この記事では、Cisco Webex内で利用できるSlidoの概要と実際の操作方法等を解説していきます。

その他のWeb会議ツールでSlidoを利用する際の料金プランもまとめているので、合わせて参考にしてみてください。

Cisco Webex内での利用が可能な【Slido】とは

まずは、Cisco Webex内で利用できる投票ツール「Slido」の概要と基本機能について詳しく見ていきましょう。

Slidoの主な特長

Slidoは質疑応答や投票、アンケート等の機能に特化したインタラクションツールの1つです。

参加者のアカウント登録やアプリインストールを必要としない“アプリレス”の仕組みとなっており、登壇者と参加者間のコミュニケーション促進を図るツールとして様々なオンラインイベントで活用されています。

またSlidoは匿名での利用が可能なため、他の参加者にはもちろん、主催者にも名前を伏せた状態で投稿できるといった特長もあります。

大勢の参加者がいるイベントの場合、発言や意思表示を行うことに抵抗を感じる方も少なくありませんが、Slidoならこうした方にも積極的な意見交換を促すことができるでしょう。

Slidoの基本機能

Slidoに搭載されている主な機能は以下の通りです。

質疑応答機能（Q＆A）

匿名投稿	アプリレスで共有URL・QRコードから簡単にアクセスできます。また投稿時の名前は任意入力のため、匿名での利用も可能です。
Like機能	他の参加者の匿名投稿に対して「Like」をつけられる機能です。主催者は関心の高いテーマを素早く把握することができます。

Live Polls（ライブ投票）

Multiple choice機能	参加者の意見を素早く収集するのに役立ちます。
Word cloud機能	意見をワードクラウド化することでキーワードの抽出が可能です。
Quiz機能	上位5名をランキング表示できます。イベントのエンターテインメント性を向上するという使い方が可能です。
Rating機能	最大10段階の星の数でイベントの満足度等を可視化できます。
Open text機能	アンケートにおける自由記述等におすすめです。
Ranking機能	重要度順にランク付けする等、意見に順列させることができます。

Cisco Webex内でSlidoを利用するメリット

Cisco Webexでのオンラインイベント開催時にSlidoを活用するメリットとして、以下の点が挙げられます。

Cisco Webexの有償ライセンスを契約している場合、Slidoの有料プランの機能を追加料金なしで利用できる
Slidoに搭載されているワードクラウドやクイズ等の機能を活用することで、よりインタラクティブなイベント開催を実現できる
Slidoは匿名での利用が可能なため、オンラインイベントやセミナーにおける意見交換の活発化を期待できる

Cisco Webexとの統合によるイベント開催の手順

続いて、Cisco Webex内でSlidoを利用するための有効化設定・操作方法を詳しく見ていきましょう。

Slidoの有効化

Cisco Webexの有償ライセンスを持っている場合は、追加料金なしでSlido統合を行うことが可能です。

なお初期状態ではSlido統合が有効化されていないため、あらかじめ以下の手順で有効化を行っておきましょう。

Cisco WebexのControl HUB（https://admin.webex.com/）からログイン
画面左側のメニューにある「アプリ」をクリック
Slidoの機能を有効化
「ここで管理できます」のリンクをクリック
Cisco Webexの管理者アカウントを使用してSlidoにログイン
「承認」をクリック

Slidoのイベント作成・削除

Cisco WebexのアカウントでSlidoにログインしたら、以下の手順でイベントの作成・削除を行いましょう。

ライブ投票の作成機能の使い方

画面右上にある名前アイコンをクリック
「＋Schedule event」をクリック
ライブ投票の利用期間とタイトルを入力
「Create Slido」をクリック

ライブ投票の削除機能の使い方

削除したいライブ投票の右側にある「…（縦）」をクリック
「Delete」をクリック
ポップアップを確認して「Delete」をクリック

Cisco Webex内でSlidoのイベントを実施する

Slidoで作成したイベントをCisco Webex Meeting上で起動する手順は以下の通りです。

Cisco Webexを起動して新規Meetingを開始
画面下部のメニューから「アプリ」をクリック
アプリ一覧から「Slido」を選択し、作成したイベントを共有

イベントを選択すると自動的に参加者側の画面にイベントが表示され、イベントを終了すると同様に参加者側のイベント画面も終了します。

なお実施したイベントのデータはSlidoのイベントページからダウンロードすることも可能です。（Cisco Webex Control HUBからは出力できません。）

SlidoはZoomウェビナー等でも利用可能！

Slidoは、Cisco Webex以外にも様々なツールと連携することが可能となっています。

ここからは、Slidoと連携が可能なサービスの一覧と利用料金について詳しく見ていきましょう。

Slidoとの連携が可能なサービス一覧

Slidoとの連携が可能なツール・サービスの種類は以下の通りです。

Microsoft Teams
Google Slides
Zoom等のビデオ会議ツール全般
Youtube等のライブストリーミングサービス全般

SlidoはCisco Webexをはじめ、これらの外部ツールとの連携に対応しています。

なおYoutube動画をSlidoに埋め込む場合等、一部のケースでは有料プランの契約が必要となる点に注意が必要です。

法人利用なら有料プランの契約がおすすめ！

Zoomウェビナー等、Cisco Webex以外の配信ツールを用いる場合、一部の機能については利用する際に有料プランの契約が必要となります。

Slidoの有料プランでは参加人数や質問数の上限が拡張される他、以下の管理者向け機能を利用できるといった違いがあります。

ログのエクスポート機能
管理者による質問のフィルタリング機能
イベントへのパスワード設定　等

フィルタリングやパスワード設定はイベントのセキュリティ対策としても役立つため、企業や学校等でSlidoを導入する際は有料プランの契約を検討してみると良いでしょう。

Slidoにはワンタイム・企業向け・教育機関向けにそれぞれ3種類の有料プランが用意されており、各プランの利用料金と機能の違いは以下の通りです。

	～1,000人	～1,000人（機能拡張）	～5,000人以上
ワンタイム（1イベント・7日間）	Private 30,000円	Pro 53,000円	Premium 150,000円
企業向け年間ライセンス	Internal 135,000円	Corporate 180,000円	Enterprise 360,000円
教育機関向け年間ライセンス	Teacher 12,000円	Department 30,000円	Institution 75,000円
参加可能人数	1,000人	1,000人	5,000人
Q＆A	○	○	○
投票	○ （1イベント5つまで/Teacherプランのみ無制限）	○ （無制限）	○ （無制限）
ブレーンストーミング	○ （1イベント3つまで/Teacherプランのみ無制限）	○ （無制限）	○ （無制限）
アンケート機能	× （Teacherプランのみ無制限）	○	○
クイズ	○ （1イベント3つまで/Teacherプランのみ無制限）	○ （無制限）	○ （無制限）
自社ロゴ・バナー使用	×	○	○
アジェンダ共有	×	×	○
シングルサインオン	×	×	○

※NECネッツエスアイにおける2023年10月時点での料金情報です。

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記事まとめ

「Slido」は、アンケートや投票機能等に特化したオンラインイベント向けのインタラクションツール
Cisco Webexの有償ライセンスを契約している場合、追加料金なしでSlidoの有料プラン向け機能を利用できる
Zoomウェビナー等でSlidoを利用する場合、一部の機能については有料プランの別途契約が必要となる

NECネッツエスアイでは、Slidoのライセンス契約および導入時のサポートを実施しています。

Zoomウェビナー等の関連ツール・サービスの提案等も可能ですので、オンラインイベントの開催をお考えの企業様はぜひ一度ご相談ください。

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