Zoomには、ミーティングやウェビナーに参加できるユーザーを制限する「認証プロファイル」機能が搭載されています。
この記事では、Zoomの認証プロファイル機能の概要と有効化・無効化の設定方法について解説。
認証プロファイルが有効化されているときの注意点も紹介しているので、Zoomミーティング・ウェビナーを主催する予定がある方はチェックしておきましょう。
【Zoom】認証機能の概要と起こりうるトラブル
認証プロファイル機能を使用すると、Zoomミーティング・ウェビナーに参加できるユーザーが以下に限定されます。
- Zoomアカウントを所有し、かつログインしている状態のユーザー
- 特定のメールドメインを使用しているZoomユーザー
Zoomに登録していないユーザーや、指定したメールドメインでログインしていないユーザーはミーティング・ウェビナーに参加できなくなります。
これは、社内会議やオンライン授業を行う際に、部外者からの不正入室を防止する策として有効です。
ただし、一般の参加者を含むウェビナーなどにおいては、「リンクを押しているのに参加できない」というトラブルにつながる可能性もあります。
特定のメンバーのみで開催するミーティングと、不特定多数のメンバーが参加するウェビナーでは、認証プロファイルの設定を使い分ける必要があるでしょう。
認証設定を有効化・無効化するやり方
認証プロファイルはアカウント単位、またはグループ・ユーザー単位での設定が可能です。
なお認証プロファイル機能を利用する前提条件として、以下のアカウント・Zoomアプリが必要となります。
- Pro・Business・Enterpriseアカウント
- Zoomデスクトップアプリ 4.6.0以上
アカウント単位
Zoomアカウントに参加している全ユーザーに対して認証機能を有効化する手順は以下の通り。
- ZoomのWebサイト(https://zoom.us/)に管理者権限を持つユーザーでサインイン
- 「アカウント管理」をクリック
- 「アカウント設定」をクリック
- 「認証されているユーザーしかミーティングに参加できません」をクリックして有効化
グループ単位、ユーザー単位で認証設定を変更できないようにしたい場合は、ステータストグルの横にある鍵型のアイコンをクリックすることでロックをかけられます。
グループ単位
特定のグループに含まれる全ユーザーに対して認証設定を有効化する手順は以下の通り。
- ZoomのWebサイト(https://zoom.us/)にグループ管理権限を持つユーザーでサインイン
- 「ユーザー管理」をクリック
- 「グループ管理」をクリック
- 設定を加えたいグループ名を選択して「グループ設定」をクリック
- 「認証されているユーザーしかミーティングに参加できません」をチェックして有効化
なお、アカウントレベルで認証設定が無効化されており、かつロックがかけられている場合、グループ単位での設定変更は行えません。
アカウント管理者へ連絡してロックを解除してもらったうえで操作しましょう。
ユーザー単位
自分がホストするZoomミーティングに対して認証設定を有効化する手順は以下の通り。
- ZoomのWebサイト(https://zoom.us/)にてサインイン
- 「設定」をクリック
- 「認証されているユーザーしかミーティングに参加できません」をチェックして有効化
こちらもアカウントまたはグループレベルでロックされている場合、設定を変更することができないので注意しましょう。
Zoomに参加できるユーザー限定する場合の設定
続いて、Zoomミーティング・ウェビナーへの参加制限を設定する認証プロファイルの作成方法を解説します。
こちらは上記の認証設定を有効化したうえで操作するとスムーズです。
ミーティング認証オプションの設定
認証プロファイルの作成手順は以下の通りです。
- ZoomのWebサイト(https://zoom.us/)に管理者権限を持つユーザーでサインイン
- 「アカウント管理」をクリック
- 「アカウント設定」をクリック
- 「認証されているユーザーしかミーティングに参加できません」までスクロール
- 「ミーティング認証オプション」欄の「編集」をクリック
- 認証プロファイルの名前と制限の方法(サインイン・ドメイン指定・SSO)を選択
- 「保存」をクリック
外部認証を使った構成
シングルサインオン(SSO)を使った認証プロファイルを作成する場合は、Zoom SSO連携に関連付けられていないもので作る必要があります。
外部認証による認証プロファイルの作成手順は以下の通りです。
- SSOサービスプロバイダー内に新しいSAMLアプリを作成
- ZoomのWebサイト(https://zoom.us/)に管理者権限を持つユーザーでサインイン
- 「アカウント管理」をクリック
- 「アカウント設定」をクリック
- 「認証されているユーザーしかミーティングに参加できません」までスクロールし、有効化されていることを確認
- 「ミーティング認証オプション」欄の「構成を追加」をクリック
- 認証プロファイルの名前と制限の方法(SSO)を選択
- SSOに必要な情報を入力(サインインページURL・IDP証明書・発行者・バインディング・SAML属性マッピング)
- 「保存」をクリック
- 「SPメタデータXML」をクリックし、データをダウンロード
- SAMLアプリにデータをアップロード
スケジュールしたミーティングに認証プロファイルを使用する
作成した認証プロファイルを使ってミーティング・ウェビナーをスケジュールする方法は以下の通りです。
- ZoomのWebサイト(https://zoom.us/)にてサインイン
- 「ミーティング」または「ウェビナー」をクリック
- 「スケジューリング」をクリック
- 「セキュリティ」欄の「参加者に認証を求める」をチェック
- ドロップダウンリストから設定したい認証プロファイルを選択
- 「保存」をクリック
まとめ
- 認証プロファイルを使用すると、Zoomミーティング・ウェビナーへの参加ユーザーを制限できる
- 認証機能の有効化・無効化はアカウント・グループ・ユーザー単位で設定できる
- 認証機能が有効化されている場合はZoomアカウントを持たないユーザーが入室できなくなるため、ミーティング・ウェビナーの内容によって使い分けが必要
認証プロファイルはZoomミーティング・ウェビナーのセキュリティを強化する機能の1つとして有効です。
企業でZoomを導入する際は、認証プロファイル機能が追加されるPro以上のアカウント契約をご検討ください。
ディスクリプション
Zoomミーティング・ウェビナーへの参加者をログイン済みユーザーに限定したい場合は、認証設定の有効化が便利です。この記事では、認証プロファイル機能の概要と設定方法について解説しています。利用の注意点などもまとめているので、Zoomミーティングを主催する予定がある方はチェックしてみてください。