自分のペースで働きたい、物価の安い海外で働いてみたい、そう考える方が最近増えてきています。
このような働き方はテレワーカー、リモートワーカーと一括りで呼ばれていますが、さらに自由度の高い働き方を指す言葉として「ノマドワーカー」という言葉も生まれています。
ブロガーやエンジニア、デザイナー、ディレクターなどタスク管理しやすいこと、成果物を納品しやすい職種であることがノマドワーカーになるには向いている条件です。
今回はこのノマドワーカーとはどのような働き方なのか、リモートワークやテレワーク とは何が違うのかを解説。
さらにノマドワーカーになるには何から始めたら良いのかを話していきます。
新しいワーキングスタイル、ノマドワーカーとは
ノマドワーカーとはインターネットを通じITツールを駆使しながら様々な場所に移りながら仕事をする人のこと。
このノマドとは英語で”遊牧民”を指します。遊牧民のことはみなさんご存知ですよね?!
羊や牛、馬などを飼いながら気候条件や牧畜のための餌場を求めて移動しながら生活する人々のことです。
ノマドワーカーもこの遊牧民のように1箇所にとどまらず好きな場所で仕事をする人がノマドワーカーです。
ノマドワーカーはオフィスやデスクを持たない人と狭義的に思われることもありますが、遊牧民と同じく、(広義的に)オフィスやデスクを持っていてもそこがベースではないのであればノマドワーカーと呼んでも差し支えありません。
リモートワークやテレワークとの違い
これまで多く使われているリモートワークやテレワークとノマドワークは何が違うのでしょうか。この点について疑問に思われる方は多いです。
大きな括りとしてオフィス以外でも働く方法全般として見ればリモートワークもテレワークもノマドワークも同じ。
いわゆる遠隔業務です。
しかしこれらを厳密に使い分けていくのであれば、ポイントはオフィス以外で仕事をする頻度です。
諸説ありますが、テレワーク<リモートワーク<ノマドワークの順番でオフィス業務量が少なくなるイメージです。
「今日はテレワークなので自宅で仕事ですが、明日からは出社します」
「今日もリモートワークなので次オフィスに行くのは再来週です」
「いつもはノマドワーク だが、年に数回オフィスにいる時がある」
このような使い方のイメージと言うとわかりやすいかもしれません。
ノマドワークのメリット・デメリット
ノマドワーカーになった方の意見として以下のようなものがメリットとして言われています。
- 自分の能力やスキルが活かされる
- 自己裁量性が高い
- ワークライフバランスがとれやすい
- 自分らしさを保つことができる
ノマドワーカーは専門知識や技能を備えている方が多いので、自分の知識やスキルを使った仕事に専念できるようです。
それはオフィスという場所を離れることで、余計な雑音や雑談に煩わされることがなくなったり、不要普及なミーティングに出なくて良いという面から来るのかもしれません。
また仕事をする上でオンとオフを切り替える必要があり、仕事のペースも自分で全て決めることから自己裁量性が高いと感じるようです。
また通勤時間や組織に関する時間から開放されるので、副業をしたり自己スキルアップ、情報収集に時間を費やせる、女性であれば家事や育児と両立できるという面でワークライフバランスが取れやすいということのようです。
最後に、これら上記の点から「自分らしさ」を感じることができるので、満足度が高い傾向にあります。
一般社団法人 日本経営協会が発表した報告書によるとノマドワーカーの約半数が10年後もノマドワーカーとして働き続けたいと答えているようです。
http://www.noma.or.jp/report_home/nomad/tabid/256/Default.aspx
デメリットは
ノマドワーカーをしていく上でデメリットと言われるのは主に2点です。
- 収入が少なくなったり、安定性に欠ける
- 情報管理やセキュリティに不安がある
もちろん個人差はありますが、会社にも属さずにノマドワーカーとして働いている場合、クライアントによる発注を受けることができる頻度が安定せず、収入が不安定になることがあります。
もちろん会社に所属しながら、正社員としてオフィス以外で場所を移しながら働いている方もいらっしゃると思いますが、それは少数でしょう。
多くのノマドワーカーがフリーランスや個人経営で仕事をしているので景気の影響やクライアントのビジネスの進み方により仕事の受注量が変わってしまうことは十分あり得ます。
オフィスにいないのでノマドワーカーは自宅やコワーキングスペース、カフェや海外のホテルでと様々な場所で働くことになります。
その際にクライアントや所属先の会社のデータベースにアクセスしたり、資料共有を行っていく上で情報管理に注意を払わないといけません。
オフィスにいれば内部サーバーへのアクセスもリスクが少ないですが、出先のWi-Fi環境などであればクライアントによってはアクセスを断られることもあるでしょう。
これはクライアント側も不安に感じる部分であり、ノマドワーカーに発注する際の障害となり得ます。
ノマドワークをするには何が必要?
ノマドワーカーになるには最低限以下のものが必要です。
- インターネット環境
- ノートPCやタブレット
- ITツールやシステム
インターネット環境
言わずもがな、インターネット環境の発達とともにノマドワークやリモートワークも発達してきたと言っても過言ではありません。
インターネット環境は自宅の固定回線、モバイルWi-Fiルーターやスマホを使ったテザリングな主な方法となります。
逆に言えばインターネット環境があれば、ノマドワーカーとして仕事をしていけると言うことでもあります。
最近はWi-Fiを備え付けているところやコワーキングスペースなどセキュリティの高いインターネット環境を備えているところも増えました。
また海外、特にアジアなどではインターネットスピードが遅く、仕事にならないなんて声もありましたが、それも解消しつつあります。
ノートPCやタブレット
もちろんインターネット環境だけあっても仕事や作業ができるわけではありません。
ノートPCやタブレットも必要です。デザイナーやエンジニアであればそれなりのスペックがなければ作業効率が落ちてしまいますし、バッテリーの持ちなども考慮する方が良いでしょう。
またノマドワーカーのキーワードの一つとして”移動が多い”という点を考えると小型である、軽量であると言うのもポイントなのかもしれません。
ITツールやシステム
インターネット環境、ノートPCやタブレットと来て、最後に欠かせないものがITツールやシステムです。
これは主にチャットツールやWebミーティングツールのことです。
ノマドワーカーはオフィスにいないので、クライアントや上司、同僚、その他外部スタッフとのコミュニケーションを取る必要がある場合はビジネス用のチャットツールを使用します。
またミーティングや打ち合わせも行っていく必要がありますよね。
ミーティングの時だけオフィスに行くわけにはいかないので、ノマドワーカーの多くはWebミーティングツールを使います。
ビジネスチャットツールはSlackがおすすめ
ビジネスチャットツールであればやはり、Slackがおすすめです。
Slackの特徴は他ツールとの連携が容易、またやりとりの管理や検索が非常に簡単。
またメッセージの修正や削除、ファイルの共有などビジネスに欠かせない要素が全て備えられていると言っても過言ではありません。
WebミーティングツールであればZoomがおすすめ
全世界100万以上の企業や団体が導入、使用しているWebミーティングツールといえばZoomです。
高品質で通信データ量が他のWebミーティングツールと比べ非常に小さいです。
またスマホやiPadなどのタブレット用にインテグレーションされたアプリケーションも用意されているので、非常に使いやすいです。
また画面共有やホワイトボード機能、ファイル共有や先ほどご紹介したSlackとも連携させることが可能。
録画もできるので、後ほど見直したり議事録の代わりにするのも良いでしょう。
このSlackとZoomはノマドワーカーになるには欠かせないツールです。
ノマドワーカーになるにはまずここから始めよう
さてノマドワーカーになるにはインターネット環境、PCやタブレット、そしてSlackやZoomなどのITツールが必要ということをお話してきました。
次にノマドワーカーとして仕事をしていく方法についてお話します。
ノマドワーカーは何よりも専門性の高い知識やスキルが必要。
まずは会社員であってもフリーターであってもITに関係する何か他の人にはできないことができるようになりましょう。
どうやって?と思われるかもしれませんが、簡単な方法はまずは勉強すること、そして経験を積むことでしょう。
専門性の高いスキルは学校や独学で学ぶ
例えばWebデザイナーであれば、Webデザインやコーディングなどのスキルや知識が必要ですよね。
その場合はまずはWebに関する学校に行くか通信講座などで勉強しましょう。
仕事を持っているのであれば、終業後や休日に学校に通ったり自宅で勉強をするのが良いです。
スキルがある程度身についたら副業やフリーランスとして経験を積む
そしてある程度の知識やスキルが身に付いたら次は副業やフリーランスとして簡単な仕事を受けていきましょう。
方法としては紹介やクラウドソーシングサービスを利用するのが良いでしょう。
特にクラウドソーシングは未経験でも仕事を受注することも可能です。この時にもし、ば自分で作品を作ってポートフォリオを作っておくと受注率が上がります。
フリーランスとしてノマドワーカーになる
クライアントや実績を獲得したのであればフリーランスとして、そして会社にノマドワークできるように交渉することができるようになるでしょう。
とは言ってもノマドワーカーになるのがゴールではありません。これ以降クライアントや会社から求められるノマドワーカーになるには情報収集をし最新のビジネストレンドを集めなければいけませんし、自己管理も行って行かなくてはいけません。
またノマドワーカーになると成果物を納品する、もしくはタスクを消化していくワーキングスタイルに変わっていくので仕事を進めるスピードを上げていくのも必要。
仕事のスピードが上がれば自由な時間が増え、さらに仕事をこなす量が増えるので収入アップにもつながります。
ノマドワーカーになるには何から始めるべき?のまとめ
いかがだったでしょうか、今回はノマドワーカーになるには何から始めるべきかについてお話してきました。
ノマドワークは自己裁量性が高く、自分の時間が増えるのでワークライフバランスがとれやすくなるのでメリットが多い働き方です。そして何よりも自由度が高いです。
しかしその反面、時間や収入などの自己管理や知識やスキルのアップデート、情報セキュリティ管理など責任や自己管理も求められます。
これらを踏まえてあなたの求めるノマドワークを実現していってくださいね。
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