オンラインでの有料セミナー・講演会開催には、Zoomウェビナーの導入がおすすめです。
この記事では、Zoomウェビナーの導入方法と、有料セミナーを開催するための手順について解説しています。
Zoomウェビナーの導入に役立つおすすめの支援サービスも紹介しているので、オンラインの有料セミナー開催を計画している企業様はぜひ参考にしてみてください。
Zoomウェビナーとは?有料セミナーの料金設定方法も解説
まずは、有料セミナーの開催に役立つ「Zoomウェビナー」の利用方法について詳しく見ていきましょう。
また合わせて、有料セミナーを開催する場合の料金設定の考え方なども解説していきます。
Zoomウェビナーの特徴・利用方法
Zoomウェビナーは、Web会議ツール「Zoomミーティング」のアドオンとして追加できる機能の1つです。
Zoomミーティングで利用できる標準機能に加え、参加者を「視聴者」または「パネリスト」に割り振れる機能や、投票・Q&Aといったコミュニケーション向けの機能が搭載されています。
>Zoomミーティングには無料のFreeプランと3種類の有料ライセンスがあり、有料ライセンスを契約することでウェビナーアドオンの追加が可能となります。
Freeプランでウェビナーを利用したり、Zoomウェビナーのみを契約したりすることはできないので注意しましょう。
Zoomミーティングの有料ライセンスの種類と、各プランで使える機能・人数上限は以下の通りです。
Proプラン | Businessプラン | Enterpriseプラン | |
---|---|---|---|
参加人数 | 最大100人 | 最大300人 | 最大500人 |
登録可能ID数 | 1~9人 | 10~99人 | 50人~ |
クラウド録画の容量 | 最大1GB | 最大1GB | 無制限 |
ウェビナー機能 | オプション(別料金) | オプション(別料金) | 標準搭載 |
管理者向け ダッシュボード機能 |
× | ○ | ○ |
個社向け サポ-トプラン |
× | × | ○ |
なお各プランの料金はカスタマイズの内容などによって変動するため、詳しくはNECネッツエスアイまでお問い合わせください。
ここからは、一般的にセミナーを開催する上での料金設定の考え方や手順について、Webコンサルティング会社のアクチュアルプルーフ社のご協力の元、解説していきます。
有料セミナーの料金の決め方
オンラインで開催される有料セミナーの多くは、1,000円~3,000円程度の参加料金が設定されています。
また専門性の高いウェビナーや有名講師を迎えて開催されるウェビナーなどの中には、10,000円を超える参加料金が設定されているケースもあります。
ウェビナーの内容やターゲットによって料金相場は異なるので、以下のポイントを踏まえて参加料金を考えるようにしましょう。
ウェビナーの開催時間
1回あたりの開催時間が長いものほど、有料セミナーの参加料金も高くなる傾向にあります。
例えば1時間だけのウェビナーと、半日かけて行われるウェビナーでは、当然ながら後者の方が参加者側の期待値も大きいため、多少金額が高くても受け入れられやすいと言えるでしょう。
ウェビナーのターゲット
ウェビナーのターゲットによっても許容できる参加料金の金額は異なります。
例えば投資や不動産といった専門性の高いウェビナーや、全国的に活動している有名講師を招いてのウェビナーなどであれば、ある程度の料金を設定しても問題なく集客できるでしょう。
一方で、主婦層や学生などをターゲットにしたウェビナーの場合、あまり参加料金を高く設定すると集客率が下がってしまう可能性があるので注意が必要です。
ツールの使用料
オンラインで有料セミナーを開催するには、Zoomウェビナーなどのウェビナー配信に特化した専用ツールが欠かせません。
ウェビナーツールの中には無料で利用できるものもありますが、有料ツールと比較すると、搭載されている機能のボリュームや使用感がどうしても劣ってしまいます。
基本的には有料のツールから導入するものを選び、使用料を下回らないラインで参加料金を設定するようにしましょう。
Zoomウェビナーで有料セミナーを開催する手順
続いて、Zoomウェビナーを用いてオンラインの有料セミナーを開催するための具体的な手順をについて、解説していきます。
step1.ウェビナーの目的・目標を設定する
まずは、ウェビナーを開催する目的と、その先にあるゴールを明確に定めることが大切です。
新商品・サービスの説明会であればCVR(コンバージョン)に繋げるためのウェビナーを考える必要がありますし、研修用の社内向けウェビナーであれば無料開催の検討も必要となります。
有料セミナーの開催自体が目的になってしまわないよう、はじめに目的・目標をしっかり定めておきましょう。
step2.Zoomウェビナーでの配信環境を整備する
有料セミナーの開催方針が定まったら、実際に配信を行うための環境構築を行っていきます。
Zoomウェビナーの利用方法は前述した通りですので、まずはZoomミーティングのライセンス契約を結び、その後ウェビナーのアドオン契約を行いましょう。
また配信の品質を高めたい場合は、スペックの高いWebカメラ・マイクなどの機材を導入するのも1つです。
なお、NECネッツエスアイでは、機材の設置やスタジオレンタルといった支援サービスを実施しているので、導入に不安のある方はぜひお問い合わせください。(詳しくは後述)
step3.集客・告知を行う
有料セミナーの開催準備が整ったら、参加者を集めるための集客・告知作業を行います。
集客方法には、SNSやメールを活用したオンライン集客と、チラシやDMによるオフライン集客の2種類があるので、開催内容やターゲット層に応じて使い分けることが大切です。
またZoomウェビナーには、事前登録を受け付けるための機能が搭載されており、こちらに企業ロゴ・バナー・講師情報などのブランディング設定を追加できるようになっています。
他のウェビナーとの差別化を図れるポイントとなるので、事前登録を受け付ける場合は、ブランディング設定を済ませた状態で登録ページを公開するようにしましょう。
step4.ウェビナーを開催する
有料セミナーの開催時刻になったら、Zoomウェビナーを起動してスケジュールされたウェビナーを開始します。
リアルタイム配信(ライブ配信)の場合は、ウェビナーを進行しながら参加者からの質問を受け付けたり、アンケートをとって意見を集めたりと、従来のセミナーのような臨場感を演出できます。
一方で、配信トラブルなどに見舞われる可能性もあるので、登壇する講師とは別に、運営サポートのスタッフを配置しておくと良いでしょう。
Zoomウェビナーには決済機能がない点に注意
Zoomウェビナーで有料セミナーを開催する場合のデメリットとして、Zoomウェビナーには決済を行うための機能が備わっていないという点が挙げられます。
そのため、有料セミナーの際は別の決済サービスの導入が必要となる点に注意しておきましょう。
NECネッツエスアイの支援サービスでスムーズな導入を
NECネッツエスアイでは、Zoomウェビナーの導入やその後の運用サポートなどを幅広く実施しています。
最後に、NECネッツエスアイが提供するZoomウェビナーの支援サービスについて詳しく見ていきましょう。
Zoomオンライン配信サービス
Zoomオンライン配信サービスでは、ウェビナー配信用のスタジオ貸し出しや出張サポートなどを行っています。
各サポ-トプランの概要は以下の通りです。
Zoom配信用スタジオ 貸出サービス |
日本橋(東京都)スタジオの貸出および専任オペレーターによる配信機器の操作支援を行います。必要機材の揃ったスタジオを2時間からレンタルできる他、要件に合わせたカスタマイズも可能です。 |
---|---|
お客様先Webinar配信 支援サービス |
指定の場所へ専任オペレーターを派遣し、ウェビナーマーケティングの支援を行います。配信プランの提案・機材の手配・当日の進行などを一括でサポートすることができます。 |
スタジオ構築サービス | 要件に合わせた配信スタジオの構築(レイアウト・什器・配線工事など)を行うサービスです。配信用スタジオ(ハイエンドモデル)・簡易配信用スタジオ(ミドルクラスモデル)・個人配信ブース(エントリーモデル)を基準に、任意のカスタマイズにも対応します。 |
その他のサポート | Zoom製品に関する問い合わせやイベント設定支援、スタジオオペレーター育成などのサポートも実施。また同時通訳サービスやオンライン研修サービスといったプランもあります。 |
ウェビナー配信の環境提供だけでなく、有料セミナーの価格設定・集客・アフターフォローといった運営全般の支援が可能ですので、気になる方はぜひ一度お問い合わせください。
Slido
有料のウェビナーを開催するからには参加者から満足を得たいですよね。
そこで紹介したいのが、イベントやセミナーにおけるQ&Aと投票を実現するインタラクティブサービスである「Slido」。
Slidoの機能を使うことで、参加者の反応や意見を可視化、より充実したウェビナーにすることができます。
具体的な機能は次の通りです。
機能 | 概要 |
---|---|
Multiple choice | 選択式投票機能。参加者の意見を簡単に収集。 |
Word cloud | 意見をワードクラウド化、キーワードを抽出可能。 |
Quiz | クイズ機能。上位5位をランキング表示。 |
Rating | 評価投票機能。10段階でイベントの満足度等を可視化。 |
Open text | フリーフォーマット入力機能。アンケート時の自由記述等に有効。 |
Ranking | 重要度順にランク付け。意見に順列させることが可能。 |
アンケートや投票結果はExcel形式でエクスポートが可能なので、あとで見返し、参加者へのフィードバックやアフターフォローに役立てることや、自己のパフォーマンス改善につなげることができます。
さらに開催者側が参加者にQRコードやURLを共有だけでサービスを利用することができるアプリケーションレスなサービスなので、参加者に手間をかけさせることもありません。
ウェビナー前からウェビナー後まで参加者のことを考えてサービスを取り入れることで、参加者からより高い評価を得ることができるでしょう。
Slidoに興味のある方は以下のサイトをご覧ください。
まとめ
- オンラインで有料セミナーを実施する際は、Zoomウェビナーなどのウェビナー専用ツールの活用がおすすめ
- 有料セミナーの参加料金については、ウェビナーの時間・内容・ターゲットなどを踏まえて設定することが大切
- 有料ウェビナーを開催するなら参加者のことを考えてサービスを取り入れることも大切
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、有料セミナーをオンラインに移行する企業が増えています。
NECネッツエスアイでは有料セミナーのオンライン化に役立つ幅広い支援が可能となっているので、有料セミナーの開催方法でお悩みの企業様はぜひ一度ご相談ください。