Zoomはアカウントを持っていないユーザーでも参加が可能なことから、ビジネス・プライベート問わず広く活用されているツールです。
この記事では、Zoomの基本となる「部屋を作る」操作について解説しています。
ミーティングに参加しているユーザーのグループ分けができる機能についても紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。
Zoomで部屋を作る手順と招待・参加のやり方
Zoomでは主に以下の3通りのやり方でミーティング用の部屋を作ることができ、シーンや相手との関係性によって使い分けるのが基本です。
- マイ個人ミーティングIDで常時固定の部屋を作る
- 即時開催の部屋を作る
- スケジューリングされた部屋を作る
まずはそれぞれの詳しい手順と、作成したミーティングルームへの招待・参加方法について詳しく見ていきましょう。
マイ個人ミーティングIDで部屋を作る場合
マイ個人ミーティングIDとは、ユーザーごとに設定されている個人用のミーティングIDのことをいいます。
このIDは基本的に固定の値となるため、定期的にミーティングを行う相手との間で使うことで、その都度招待をかける手間が省ける点がメリットです。
マイ個人ミーティングIDを使って部屋を作る方法と、招待・参加方法は以下の通りです。
デスクトップアプリ
- Zoomアプリを起動
- 「新規ミーティング」の横にある「▼」をクリック
- 「マイパーソナルミーティングID(PMI)を使用」にチェック
- 自分のIDにカーソルを合わせ、表示されたメニューから「招待のコピー」をクリック
- コピーした内容をメールやSNSのメッセージに貼り付けて送信
- Zoomアプリに戻り、「新規ミーティング」をクリック
- 参加者は受け取ったメッセージ内のリンクをクリックして入室
モバイルアプリ
- Zoomアプリを起動
- 「ミーティング」タブをタップ
- 個人ミーティングIDの下にある「招待の送信」をタップ
- 任意の方法(メッセージ・メール・クリップボードにコピー)で招待を送信
- 「ミーティング&チャット」タブをタップ
- 「新規ミーティング」をタップ
- 「個人ミーティングID(PMI)の使用」をオン
- 「ミーティングの開始」をタップ
- 参加者は受け取ったメッセージ内のリンクをタップして入室
マイ個人ミーティングIDで部屋を作ると、IDを知っている相手は24時間いつでも入室が可能となります。
ただし招待の手間がかからない一方、別の相手とのミーティング中に誤って入室されてしまうリスクもあるため、IDを知らせる相手はごく一部に限定するなどの工夫が必要です。
即時開催の部屋を作る場合
即時開催のミーティングを実施する場合は、Zoomアプリで部屋を作ったあとで招待を行う流れになります。
ミーティングを開始してから招待用のリンクを発行する手順は以下の通りです。
デスクトップアプリ
- Zoomアプリを起動
- 「新規ミーティング」をクリック
- 画面下部のメニューから「参加者」をクリック
- 画面右側の下部にある「招待」をクリック
- 「連絡先」または「メール」を選択してメッセージを送信
- 参加者は受け取ったメッセージ内のリンクをクリックして入室
またミーティング画面の左上にある「ミーティング情報」をクリックすることでも、招待リンクを確認できます。
SNSやチャットなどを経由して招待する場合は、ここから招待リンクをコピーして使用すると便利です。
モバイルアプリ
- Zoomアプリを起動
- 「新規ミーティング」をタップ
- 「ミーティングの開始」をタップ
- 画面下部のメニューから「参加者」をタップ
- 「招待」をタップ
- 任意の方法(メール・メッセージ・連絡先・クリップボードにコピー)で招待を送信
- 参加者は受け取ったメッセージ内のリンクをタップして入室
後日開催の部屋を作るためのスケジュール設定
別の日にミーティングの開催予定がある場合は、スケジュール設定からあらかじめ部屋を作るようにするとスムーズです。
スケジュール設定から部屋を作る方法と、事前招待の流れは以下の通りです。
デスクトップアプリ
- Zoomアプリを起動
- 「スケジュール」をクリック
- ミーティングのトピック(タイトル)を設定
- 開始日時を設定(定期的に開催するミーティングの場合は「定期的なミーティング」にチェック)
- ミーティングIDを選択(通常は「自動的に生成」)
- 「待合室」機能を利用する場合はチェック
- ビデオのオン・オフを設定
- 招待用メールを送るためのカレンダーサービスを選択
- 「保存」をクリック
- 参加者はスケジュールされた日時にメッセージ内のリンクをクリックして入室
モバイルアプリ
- Zoomアプリを起動
- 「スケジュール」をタップ
- ミーティングのトピック(タイトル)を設定
- 開始日時を設定(定期的に開催するミーティングの場合は繰り返しを設定)
- 「パーソナルミーティングIDの使用」のオン・オフを選択(通常はオフ)
- 「待合室」機能を利用する場合はチェック
- ビデオのオン・オフを設定
- 「保存」をタップ
- スケジュールを登録するカレンダーサービスを選択
- 出席予定者のメールアドレスを入力
- 通知時間・表示方法を選択
- 「追加」をタップ
- 参加者はスケジュールされた日時にメッセージ内のリンクをタップして入室
Zoom参加者をグループ分けするための部屋を作る方法
Zoomには、ミーティング中に参加者をグループ分けできる「ブレイクアウトルーム」という機能があります。
ルームの中で更に細かい部屋を作ることができるため、面接や研修時のグループワークにおすすめの機能です。
続いて、ブレイクアウトルームを使った部屋の作り方を解説していきます。
ブレイクアウトルームの有効化
ブレイクアウトルームを利用するには、ZoomのWebサイトであらかじめ機能の有効化を行う必要があります。
ブレイクアウトルームを有効化する手順は以下の通りです。
なお、スマホ・タブレットからもブレイクアウトルームに参加することはできますが、部屋を作る操作はパソコン版のみの機能となります。
- ZoomのWebサイト(https://zoom.us/)にアクセスしてサインイン
- 「設定」をクリック
- 「ミーティング」タブをクリック
- 「ブレイクアウトルーム」欄までスクロールし、チェックして有効化
事前に部屋を作って参加者を割り当てておく場合
- ZoomのWebサイト(https://zoom.us/)にアクセスしてサインイン
- 「ミーティングをスケジューリング」をクリック
- ミーティング名や開催日時などを設定
- ミーティングオプション内の「ブレイクアウトルーム事前割り当て」にチェック
- 「+ルームを作成」をクリック
- グループ作成と各グループへのユーザー割り当てを設定
- 「保存」をクリック
ミーティング開始後に部屋を作って参加者を割り当てる場合
- Zoomアプリを起動し、ミーティングを開始
- 画面下部のメニューから「ブレイクアウトルーム」をクリック
- グループ数と割り当ての方法(自動または手動)を設定
- 「すべてのセッションを開始」をクリック
まとめ
- Zoomでは、個人ID・即時ミーティング・スケジュール機能から部屋を作ることができる
- 個人IDは特定の相手との利用に限定し、基本は即時ミーティングまたはスケジュール機能の利用がおすすめ
- ミーティング中にグループワークを行う場合は「ブレイクアウトルーム」機能で小部屋を作ると便利
Zoomを活用すれば、会社の定例会議や打ち合わせ、またプライベートでの飲み会など様々なシーンに合わせて部屋を作ることができます。
今回ご紹介した機能はいずれも無料プランから利用可能ですが、有料プランでは更に多くの機能が使えるようになるため、ビジネス利用の方はこちらもご検討ください。