Office利用向け「Microsoft 365 Apps」for businessとenterpriseの違いとは

「Microsoft 365 Apps for business」と「enterprise」の違いを解説

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Officeの永続版ライセンスにはサポート期限があります。

近いところでは、Office2019のメインストリームサポートが2023年10月に終了予定となっています。

サポート期限を迎えるたび、数年おきに全社分のライセンスを入れ替える作業は、管理者にとってもユーザーにとっても負担の大きいものです。

そこでおすすめなのが、Microsoftが提供するサブスクリプション形式のプラン「Microsoft 365」です。

本記事では、豊富なMicrosoft 365のプランの中から、Officeの買い替えにおすすめな「Microsoft 365 Apps」に焦点を絞って解説します。

永続版Office製品からの乗り換えにおすすめ「Microsoft 365 Apps」

永続版Office製品からの乗り換えにおすすめ「Microsoft 365 Apps」

数年ごとに買い替えが発生する永続ライセンスに対し、Microsoft 365ではサポート期限の設定はなく、契約期間中はずっと最新版のアプリが使えます。

サブスクというと、

「料金が高くなりそう」

「余計な機能が付いていそう」

といった懸念を抱かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、Microsoft 365にはOfficeだけ使いたい方に向けた「Microsoft 365 Apps」というシンプルなプランがあります。

このプランに変えれば、これまでの利用環境はそのまま、サブスク契約に移行することができるのです。

「Microsoft 365 Apps」のプランの特徴を見てみましょう。

Officeのデスクトップアプリが使える

「Microsoft 365 Apps」では、次のアプリが提供されています。

  • Word
  • Excel
  • PowerPoint
  • Outlook
  • Access(Windows PCのみ)
  • Publisher(Windows PCのみ)
  • OneDrive

このラインナップ、どこかで見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Office2021の最上位プラン、「Office Professional 2021」で使えるアプリに、クラウドストレージの「OneDrive」が加わったものです。

これまでOfficeを使ってきた方にとって不足のない内容になっているのが嬉しいですね。

プランは2種類

「Microsoft 365 Apps」には、

  • Microsoft 365 Apps for business(中堅企業向け)
  • Microsoft 365 Apps for enterprise(大企業向け)

の2種類があり、事業規模や必要な機能に合わせて選択することができます。

両プランの違いは、次の章で詳しく解説します。

利用台数が増える

Officeの永続ライセンスではパソコン2台までしか利用できませんでしたが、Microsoft 365ではパソコン・タブレット・スマートフォンから計5台まで同時に利用することが可能です。

デバイスの種類ごとに最大5台までアプリをインストールしておくことができますので、手持ちのデバイスにインストールしておいて、シーンに合わせて自在にデバイスを変えるといった使い方もできます。

月契約または年契約が選べる

Microsoft 365の契約期間は、月契約・年契約のどちらかを選択することができます。

価格は年契約の方が安くなりますが、年度内で人員の増減がある企業では、月契約の方が契約ライセンス数を臨機応変に調整できるメリットがあります。

for businessとfor enterpriseの違いを比較

for businessとfor enterpriseの違いを比較

中堅企業向け「Microsoft 365 Apps for business」と、大企業向け「Microsoft 365 Apps for enterprise」の違いを比較したのが下表です。

一部の上位機能に違いがありますが、提供されるOfficeデスクトップアプリの種類はどちらのプランでも同じです。

Apps for business Apps for enterprise
価格(年契約・年払い) 12,360円 18,000円
ユーザー数 300人まで 無制限
インストール台数 PC/タブレット/スマホ 各5台 PC/タブレット/スマホ 各5台
同時利用台数 5台 5台
Officeデスクトップアプリ
Teams
OneDrive for Business 1TB 1TB
Exchange Online
SharePoint Online
共有コンピューターライセンス認証
Officeグループポリシー

※Microsoft公式サイト料金の2023年5月時点での情報です

2つのプランの相違点を詳しく見てみましょう。

ユーザー数上限の違い

2つのプランで一番大きな違いは、中堅企業向けの「Microsoft 365 Apps for business」にはユーザー数の上限が300人までとなっていることです。

このため、300人を超える場合は選択の余地はなく、「Microsoft 365 Apps for enterprise」を選ばなければなりません。

なお、「enterprise」は人数無制限のため、ユーザー数が300人を下回る企業でも契約することが可能です。

enterpriseにしかない機能がある

「Microsoft 365 Apps for business」と「enterprise」を比較すると、一部の機能が「business」には対応していないことがわかります。

300人未満の企業でも、これらの機能を使いたい場合には「enterprise」を選んでください。

共有コンピューターライセンス認証

共有パソコンでOfficeアプリを使う場合に、複数ユーザーでライセンス認証を行う仕組みです。

共有PCの利用者は、1人で複数台の共有PCにログインする機会があるケースも稀ではありません。

毎回通常の方法でライセンス認証していると、すぐに同時利用台数の5台に達してしまいますね。

共有コンピューターライセンス認証を使ってサインインすれば、共有PCは自分の利用台数にカウントされなくなります。

Officeグループポリシー

グループポリシーでOfficeの機能を制御する機能です。

全ユーザーのPCまたは個別のPCに対し、特定の操作を禁止したり、機能を制限したりする際に使用します。

記事まとめ

記事まとめ
  • Microsoft 365に切り替えれば、サポート期限終了時のリプレイスが不要
  • 「Microsoft 365 Apps」はOfficeだけ使いたい方向けのシンプルなプラン
  • Microsoft 365にするとデバイス5台まで同時利用できる
  • 中堅企業向け「Apps for business」と大企業向け「Apps for enterprise」は、Officeアプリの種類は同じ。利用人数の上限と一部の機能のみ異なる

Microsoft 365に変えれば、今後はOfficeの定期的なリプレイスは必要ありません。

「Microsoft 365 Apps」なら、これまで使ってきたOfficeでの作業環境を再現できるので、サブスクに変えてもユーザーへの影響はほとんどないのがメリット。

しかも、アプリが常に最新版にアップデートできるので、不具合修正やセキュリティ面のサポートも強化されます。

OfficeからMicrosoft 365への移行は、Microsoft の販売店であるNECネッツエスアイへぜひご相談ください。

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