閉域網と一般インターネットはどんな違いがある?専用線、VPNと併せて比較

閉域網とインターネット、VPNや専用線の違いと閉域網利用のメリットを解説!

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DX化やIoTの活用など、大きな変革が必要になる昨今の社会。

そんな中コンプライアンスの重要性が声高らかに叫ばれています。

そんな時代を生きる日本の会社の注目を集めている閉域網というネットワークサービスをご存じでしょうか。

閉域網とは、個人情報などの漏洩の心配がほとんどないというこの時代に適したネットワークサービスのことです。

しかし、閉域網と一般的なインターネットにはどのような違いがあるのでしょうか。

こちらの記事では、閉域網と一般インターネットの違い、また閉域網の種類である専用線、VPNなどの違いについても解説していきます。

閉域網とは?

閉域網とはのイメージ

閉域網 (closed network) とは、インターネット、またはインターネットに接続された機器と分離をすることで外部からアクセスすることを不可能としたネットワークのことです。

不特定多数の人が自由にアクセスすることのできる一般インターネットとは違い、企業の保有する機密情報や個人情報などの流出を未然に防ぐことのできるプライベートなネットワークであると言えます。

プライベートなネットワークである分、セキュリティ性には優れています。

一般インターネットとの違いやその他の種類を解説

インターネットや閉域網の違いについてのイメージ

以下から、閉域網の一般インターネットとの違いやその他の種類について解説していきます。

閉域網と一般インターネットの違いを比較

閉域網と一般インターネットの違いについて詳しく見ていきましょう。

閉域網 インターネット
セキュリティ 中~強い 弱い
コスト 安価~高価 安価
通信品質 安定 不安定
複数拠点間の接続 種類による 可能

閉域網と一般インターネットの違い

閉域網は誰もがアクセスできる一般インターネットと違い、プライベートなネットワークであるためセキュリティに優れていると言えます。

また、閉域網には専用線やVPNといった種類があり、それらによってコストには大きく違いがあるという点は閉域網の特徴でしょう。

通信品質は、プライベート通信であるため比較的安定していると言えるでしょう。

複数拠点間の接続も閉域網の種類によって変わってきます。

詳しい閉域網の種類については、のちに解説していきます。

一般インターネットは閉域網と違い、パブリックなネットワークであるためセキュリティについては弱いと言えます。利用する際は、ウイルス感染などに気を付けなければなりません。

また、コストは閉域網と比較すると低い傾向があります。

通信品質は、多くの人がアクセス可能であるため、不安定になりがちであると言えます。

一般インターネットは物理的接続ではないため、複数拠点間の接続が可能です。

その他、知っておくべき専用線やVPNについて

専用線やVPNのイメージ

閉域網には大きく分けて専用線とVPNの2つに分類されます。

専用線

専用線とは、特定の企業や組織などに物理的にネットワークを構築し、通信のセキュリティ性を担保するという仕組みのものです。

この専用線とは、物理的なネットワークであるので高い機密性が約束されており、国の重要機関などが利用しています。

しかしその一方で、コストは非常に高くついてしまうことや、物理的に接続することから複数拠点間をつなぐことはできないという特徴があり、汎用性が高いとは言えません。

VPN

VPNとは、Virtual Private Network (バーチャルプライベイトネットワーク) の略称のことで、仮想通信閉域網と呼ばれます。

企業や組織専用のネットワークを敷設するという点では同じですが、vpnは専用線とは違い、仮想上でプライベートネットワークを敷設するため物理的なネットワークを構築する必要はありません。

VPNにはいくつかの種類があり、それらによって特徴やコストなどが変わってくるため、違いについてきちんと知っておく必要があると言えます。

以下の表から、簡単にVPNの種類と違いによって確認をしておきましょう。

インターネットVPN エントリーVPN IP-VPN 広域イーサネット
使用回線 インターネット 閉域網 閉域網 閉域網
セキュリティ 普通 やや高い 高い とても高い
コスト 安い やや安い やや高い 高い
通信速度 不安定 不安定 安定 安定

一般インターネット、閉域網である専用線、VPNの違いの比較表

一般インターネットと閉域網の違いは、上記で解説した通りです。

こちらでは、閉域網の種類である専用線、VPNと一般インターネットの違いについて解説します。

以下から、それぞれを比較していきましょう。

閉域網 一般インターネット
専用線 VPN
セキュリティ 極めて高い 高い 弱い
コスト 高価 安価~高価 安価
通信品質 安定 VPNによる 不安定
複数拠点間の接続 不可 可能 可能

専用線、VPN、一般インターネットの違い

専用線は、VPNや一般インターネットと違い物理的なネットワークであるため、セキュリティ性は高く、通信品質は安定しています。

しかし、複数拠点間の接続は不可であるうえ、設置やメンテナンスに多額のコストがかかってしまいます。

VPNは、上記の通り4種類に分かれておりそれぞれのVPNによって大きく特徴が異なります。特に、セキュリティや通信品質などはVPNの種類によって大きく異なります。

しかし、専用線とは違いクラウド上にネットワークを構築するためコストは比較的安く、複数拠点間の接続は可能となっています。

一般インターネットは前述の閉域網とは違い、パブリックネットワークであるため、セキュリティは強いとは言えず、通信品質も不安定になることが多いですが、コストは比較的低く抑えることができます。

近年注目されているMVNO回線を利用した閉域SIMサービス

MVNOのイメージ

ここまで閉域網と一般インターネットの違い、またVPNや専用線との違いについても解説してきました。

一般インターネットと違った特長である、閉域網のセキュリティの堅固さや通信の安定性については理解したけれど、どの閉域網サービスが良いかわからないと感じていませんか。

上記のように、閉域網サービスには様々な種類がありますが、近年注目を集めているものがMVNO (Mobile Virtual Network Operator : 仮想移動体通信事業者) と呼ばれる、通信業者からモバイルネットワーク回線を借り受けて限られた領域で通信を行う業者の閉域SIMサービスです。

MVNOの閉域SIMサービスは、光回線などと比べコストが低く抑えられている上に、完全閉域網で利用することができるため安心して通信を行うことができるという特長があり、注目を集めています。

NECネッツエスアイの「ネッツワイヤレス」をご紹介

NECネッツエスアイの「ネッツワイヤレス」は、インターネットを経由することなくデータ通信を行うことができる法人向けの閉域SIMサービスです。

ドコモ回線を使用したサービスとなっており、全国に設置されているセンサーや機器のデータ通信を行うことができます。

ネッツワイヤレスの主な特長として、主に以下が挙げられます。

  • 完全閉域網での利用が可能なため、社内LANと同じ感覚で安全かつ高品質な閉域SIMサービスを利用できる
  • 法人利用に適したトラフィック設計により、安定した通信速度を確保できる
  • 法人向けに特化したプランやネットワーク構成案を多数展開しており、用途に合わせて最適なプランを契約できる

また、NECネッツエスアイはシステムインテグレーターとして培ったノウハウを活かし、様々な要件に応じた柔軟な接続構成を提案することが可能です。

小規模から中・大規模構成へのマイグレーションも可能ですので、閉域SIMサービスの導入を検討中の企業様はぜひ一度ご相談ください。

ネッツワイヤレス詳細はこちら

まとめ

まとめのイメージ

こちらの記事では、閉域網と一般インターネットの違いをメインに、専用線やVPNについての解説をしてきました。

閉域網や、その他のネットワークにはメリット・デメリットがあるため、導入を検討する際にはそれらの二面性をよく理解する必要があるでしょう。

しかし、閉域網を導入し活用することで、セキュリティリスクを低減することができるため、閉域網の導入をおすすめします。

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symphonict

SymphonictとはNECネッツエスアイが提供する、「共創でお客様のビジネスに新たな価値を提供する」をコンセプトに先端技術やサービスを繋ぎ・束ねることでIT・デジタル変革技術やツール・システムを皆様にお届けするデジタルトランスフォーメーション(DX)サービス。→Symphonictに関してはこちら

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