警備業務における現状課題と警備DXの推進メリットを解説

警備DXの概要と推進のメリット・おすすめサービスを紹介

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近年は警備業界においても、DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた取り組みが活発化しています。

この記事では、警備DXの概要と推進のメリットについて解説していきます。

警備DXにおすすめの遠隔監視システムも紹介しているので、警備業務の効率化・省人化でお悩みの企業様はぜひ参考にしてみてください。

警備DXはなぜ必要?警備業界の課題とは

まずは警備DXの概要と、警備業界におけるDXの必要性について詳しく見ていきましょう。

警備会社が抱える課題

近年は凶悪犯罪の増加からセキュリティ対策への意識が高まっており、防犯を強化する企業が増えています。

一方で、職種別の有効求人倍率では「保安」カテゴリの倍率が8倍を超える等、警備業界は深刻な人材不足の状況にあると言わざるを得ません。

こうした中で注目を集めているのが、AIやロボット等のデジタル技術を活用した警備DXの推進です。

特に、常駐警備や交通誘導等の業務はいまだアナログによる対応が主流となっていることから、今後の更なる人材不足を防ぐためにも、警備DXの推進は不可欠だと言えるでしょう。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の概要

そもそもDX(デジタトランスフォーメーション)とは、“デジタル技術の活用によってビジネスの形やライフスタイルを変革させること”を意味する言葉です。

経済産業省が発表した「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」では、DXについて以下のように定義されています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

警備業界においては、人材不足の課題解決を目的としたバックオフィス業務の効率化や警備業務の省人化・自動化等の取り組みがDXにあたると言えるでしょう。

警備DXの推進で期待できるメリット

続いて、警備DXの推進によって期待される効果・メリットについて詳しく見ていきましょう。

警備業務の効率化

警備DXを推進することで、複数の店舗や拠点のデータ管理が一元化され、警備業務を大幅に効率化できるというメリットがあります。

また警備業務にかけていた人的リソースを別の業務に充てることで、サービスの品質向上や顧客満足度の向上等に繋げることも可能となるでしょう。

人材不足の解消

警備DXの推進によって警備員の業務負担が軽減されれば、警備業界が抱える人材不足の課題解決に繋がります。

また各施設への派遣人数が減少することで、警備員にかかる人件費・交通費等の削減も可能となるでしょう。

こうした警備コストの削減は、警備会社だけでなく、警備員の派遣先となる各施設においてもメリットがあると言えます。

トラブル対応の迅速化

警備DXの推進は、建物・施設内におけるセキュリティ対策の強化策としても効果的です。

例えば、AIによる映像解析が可能な監視システムを導入した場合、記録された映像を活用することで、以下のようなトラブルの防止・早期解決が可能となります。

  • 部外者の侵入による情報漏えい
  • 空き巣による施設の損壊
  • 店舗利用者による万引きや恐喝 等

監視システムの映像は、警察の捜査資料としても実際に活用されており、その有効性が証明されています。

特に高い解析精度を持つ監視システムであれば、より迅速に犯行人物や車両を特定することができるでしょう。

警備DXによって警備員の仕事はどうなる?

警備DXの推進によって警備員の業務負担が軽減されたとしても、AIやロボットが警備業務の全てを代替できるわけではなく、以下のような場面ではまだまだ人の手が必要です。

  • トラブルが発生した場合の対処
  • 監視カメラや巡回ロボットの破壊・盗難
  • 電源供給がストップした場合の対応 等

例えば施設の利用者間でトラブルが発生した場合、トラブルを検知して通報するのがAIやロボットの役割であり、実際にトラブルの対応を行うのは警備員の仕事となります。

またカメラやロボットが破損したり、災害等で電源供給がストップしたりした場合には、システムそのものが使えなくなってしまう可能性も考えられるでしょう。

こうした理由から、警備DXが普及した後も、警備員の業務がゼロになってしまうことはないと言えます。

AI技術で警備品質の向上を実現!【OWLai】の特長

おすすめツール【OWLai】の概要とサービスの種類

ここからは、警備DXの一環として活用できるNECネッツエスアイの遠隔監視システム「OWLai(オウライ)」について、その特長やサービス内容を紹介していきます。

OWLaiとは

OWLaiは、AIを利用した映像データの解析によって、様々なプロセスの改善を実現する遠隔監視システムです。

  • 豊富で選べるAI……豊富な種類から利用シーンに合わせたAIの組み合わせが可能です。
  • 高い解析精度……NECネッツエスアイのSlerとしての経験と自社実践に基づく高品質なサービスを提供します。
  • かんたん導入……既存カメラとの組み合わせやAPI連携の活用で素早く導入・運用を開始できます。

OWLaiの機能・サービス一覧

警備DXの一環としてOWLaiを導入する場合は、「違和感検知」や「施設侵入監視」といったサービスの利用がおすすめです。

違和感検知

人の一般的な行動情報を学習させたAIの使用により、普段と異なる行動・違和感等を素早く検知します。

警備員は通知内容に応じて行動を判断できるため、常に人によって監視するといった必要がなくなります。

また違和感行動の見落としや属人化による偏りがなくなることで、警備業務の高度化にも繋がるでしょう。

施設侵入監視

カメラの首振りやズーム機能を自動で制御し、広範囲における侵入者の監視・追尾を行います。

また高度な人物検知AI(移動体検知と姿勢推定の組み合わせ)により、誤検知を限りなくゼロに近付けた監視サービスの提供が可能です。

このOWLaiの施設侵入監視サービスには、株式会社Asilla(アジラ)が開発した「姿勢推定アルゴリズムAsillaPose」が採用されています。

以下はAsillaが公開している実演動画の一例です。

AIカメラが侵入者を検知して即時通知することにより、これまで見落としていた迷惑行為や不審行動を素早く発見できる様子がよく分かります。

記事まとめ

  • 警備DXとは、デジタル技術の活用によってバックオフィス業務や警備業務の仕組みを変革させることを指す
  • 警備DXの推進によって、業務効率化や人材不足の解消といったメリットが期待できる
  • NECネッツエスアイの「OWLai」なら、AIを活用した高度な監視システム・侵入者検知システムの構築が可能

NECネッツエスアイでは、システムの設計から保守・運用までをワンストップにて対応しています。

関連ソリューションの提案を含むより広範囲でのDX施策も実現可能ですので、警備DXの推進でお悩みの企業様はぜひ一度ご相談ください。

※記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

symphonict

SymphonictとはNECネッツエスアイが提供する、「共創でお客様のビジネスに新たな価値を提供する」をコンセプトに先端技術やサービスを繋ぎ・束ねることでIT・デジタル変革技術やツール・システムを皆様にお届けするデジタルトランスフォーメーション(DX)サービス。→Symphonictに関してはこちら

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