Office2019のサポート期間も残すところあとわずかになり、買い替えを検討している方も多いのではないでしょうか。

現在は、マイクロソフトの製品をサブスクリプション契約で利用できる「Microsoft 365」での契約が主流となっています。

この記事では、

「Microsoft 365を導入したいけれど、プランが多すぎて決められない」

「似たようなプランがあって違いがわからない」

といった担当者様に向けて、自社に最適なOfficeのプランを選ぶための情報をまとめました。

Microsoft 365機能比較

それでは早速、Microsoft 365のプランを比較してみましょう。

大きく分けて、

• 個人向け
• 中小企業向け
• 大企業向け
• 現場担当者向け

の4つのカテゴリがあります。

Personal（個人向け）

個人事業主やスモールビジネス向けのプランです。

2名以上で利用する場合は「Family」がお得になります。

Business（一般法人向け）

従業員数300人以内の中小企業向けプランです。

Basic、Standard、Premiumの3つのプランのほかに、Officeアプリを使いたいユーザー向けの「Apps for Business」があります。

Enterprise（大企業向け）

300人以上の大企業向けプランです。

一般法人向けBusinessプランより高機能なプランが揃っており、300人以下でも契約できます。

また、大企業向けには、旧プラン「Office365」も販売継続中です。

Microsoft 365のプラン

※5名以上で利用時（5名以下は1TB）

Office365のプラン

※5名以上で利用時（5名以下は1TB）

フロントラインワーカー（現場担当者向け）

工場や店舗などで勤務する現場担当者向けのプランです。

共用パソコンでの利用を前提とした、WEBアプリのみのプランになっています。

Microsoft 365プラン選びのポイント

Microsoft 365のプランは、

• 利用人数
• 個人or法人
• ライセンスに含まれる機能・サービス

をもとに設計されています。

実際にプランを選ぶときのポイントは、まずはこれらの条件を明確にすることです。

Microsoft 365は月額制のサービスのため、つい価格に目がいきがちですが、プランの種類が多いため、価格から入ると機能の比較が難航します。

プランを選ぶ際には、以下の順に段階を踏んで絞り込みを行っていくことをおすすめします。

利用規模

最初に、購入するライセンス数を決めましょう。

基準は、ユーザー数が300人を超えるかどうかです。

一般法人向けのMicrosoft 365 Businessは最大で300人までしか利用できませんので、300人以上の会社ではそもそも選択肢に入れることができません。

ユーザー数が300人を超える場合は、大企業向けMicrosoft 365 Enterpriseを契約する必要があります。

Enterpriseプランは人数制限がないため、大人数で契約することも可能です。

用途

次に確認したいのが、Microsoft 365を導入する目的です。

使いたい機能・アプリがプランに含まれているかを確認しましょう。

外部アプリの併用で賄えるものもありますが、Microsoft 365はアプリ間での連携機能が充実していますので、これを活かさない手はありません。

Microsoft 365のアプリで固めることによって

• Web会議の予定をカレンダー登録、アラーム表示
• チャットにアップしたファイルを共有のクラウドストレージに保存

など、利便性が格段に向上します。

主なアプリと機能

アプリの提供形態

Microsoft 365では、Officeのデスクトップアプリが提供されるプランと、Web版アプリのみのプランがあります。

Web版のみ提供のプランは比較的安価ですが、価格のみで決めてしまうと「オフラインで利用できない」「高度な編集ができない」といった問題が発生します。

パソコンで資料作成を行う場合や、オフラインでの作業がある場合は、パソコンにインストールして使うデスクトップアプリが提供されているプランを選びましょう。

オンライン環境で閲覧のみの場合は、Webアプリがあれば十分です。

目的別おすすめプラン

「プラン選びに時間をかけたくない」「とりあえず使ってみたい」といった方に向けて、目的別のおすすめのプランを紹介します。

Officeアプリさえ使えればいい

買い切り型のOfficeライセンスの代替と考えるならば、Officeのデスクトップアプリがあれば十分ですね。

Microsoft 365では、デスクトップアプリの利用に特化したリーズナブルなプランがあります。

これらのプランには、メールサーバーやコミュニケーションツールのTeamsは付帯しませんのでご注意ください。

リモートワークで活用したい

テレワークやハイブリッドワークでもチームワークを維持し生産性を上げるには、情報連携やファイル共有に優れたアプリが必要です。

• コミュニケーションツール（Teams）
• クラウドストレージ（OneDrive for Business）
• ポータルサイト（SharePoint）

働く場所にかかわらず、高いパフォーマンスを維持するためにおすすめのプランは次の通りです。

共用パソコンを利用している・モバイル端末のみで利用する

現場担当者向けプランは、専用のパソコンを持っていないユーザー専用のプランです。

利用は下記条件に限定されますが、他のプランに比べて圧倒的な低価格で使うことができます。

• アプリはWeb版のみ
• 共用端末、小型端末のみで利用可能

高度なセキュリティやデバイス管理が必要

Microsoft 365の上位のプランには高度なセキュリティ機能が備わっています。

• Azure Active Directory Premium（ID管理）
• Intune（デバイス管理・アプリ管理）
• Azure Information Protection Premium（情報保護）

求めるセキュリティレベルが高い場合、必然的に選べるプランが限られてきます。

下表のプランから利用規模に合わせて選ぶのがおすすめです。

決められない場合のおすすめプラン

どれが良いかわからない場合や、各機能の利用シーンを想像しにくい場合は、最も標準的なプランで使ってみることをおすすめします。

使ってみて、後からプランを見直しやすいのもサブスクリプションの利点です。

気になる料金は

Microsoft 365の全プランと、プラン選びのコツを紹介しました。

各プランを比較することで、具体的な利用イメージが湧いてきましたでしょうか。

気になる価格については、別ページにて詳しく紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。

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