AI警備とは?導入のメリットとおすすめ警備システムを紹介

警備業界の課題とAI警備による解決策を解説

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AIやロボット技術の進化に伴い、警備業界でもこれらのシステムを取り入れるケースが増えています。

この記事では、現在の警備業界が抱える課題と、AI警備システムの導入メリット・事例等を解説します。

NECネッツエスアイのおすすめサービスも紹介しているので、AI警備システムの導入をお考えの企業様はぜひ参考にしてみてください。

警備業界が抱える課題とは

まずは現在の警備業界が抱える課題について詳しく見ていきましょう。

セキュリティサービスの需要増

近年は個人・法人ともにセキュリティ対策への意識が高まっており、警備サービスの需要も増加傾向にあります。

ある大手警備会社では、2020年のサービス契約数が97万件に上り、過去5年で最多契約数を記録しました。

また気候変動に伴う自然災害の増加や、コロナ規制緩和に伴う海外からの観光客の増加といった要因から、今後も警備サービスの需要は高まっていくと予想されるでしょう。

警備会社の人手不足

警備サービスへの需要が高まる中で、警備業界の企業には「人材不足」という課題の解決が求められています。

「令和4年警察白書」(https://www.npa.go.jp/hakusyo/r04/pdf/05_dai2sho.pdf)によると、2021年の警備業者数は10,359社・警備員数は589,938人となっており、10年前と比較して10%前後の増加傾向となっています。

一方で、2020年には有効求人倍率が8倍を超える等、警備サービスのニーズに対して人材雇用が追い付いていないのが現状です。

業務効率化

警備業界においては慢性的な人材不足と同時に、少子高齢化に伴う平均年齢の上昇も課題の1つです。

2019年度の調査では、警備員の平均年齢は51.6歳となっており、他業種と比較して高い平均値を示しています。

また警備業界は長時間労働の慢性化といった課題も抱えており、業務効率化や自動化による負担軽減が急がれています。

AI警備を導入するメリット・事例

続いてAI警備の導入事例と、事例から見るAI警備のメリットについて詳しく見ていきましょう。

AIカメラの導入で防犯コスト・関連業務を削減

AI警備の導入事例として多いのが、AI機能を搭載した防犯カメラを施設内に設置するケースです。

AIカメラが不審行動や迷惑行為を素早く検知・通知する仕組みとなっており、巡回や夜間警備等にかかる警備員の業務負担を軽減する効果が期待されます。

また業務負担軽減によって施設ごとの配属人数が減少すれば、警備員の人件費や交通費削減にも繋がるでしょう。

実際にAI警備を導入している企業の中には、防犯コスト・業務のおよそ90%を削減した事例等もあるようです。

遠隔監視ロボットの導入で人材不足を解消

AI警備の一環として遠隔監視ロボットを導入し、人材不足の解消に役立てているケースもあります。

AI警備が施設内の監視を行うことで、細かいルートや人の出入りが少ない場所(非常口等)の巡回漏れがなくなり、ヒューマンエラーによるトラブルを防止できるようになります。

またこれまでは施設の各入口に警備員の配置が必要でしたが、一部をAI警備が担うようにすることで、人員削減や配置の効率化等も可能となるでしょう。

ドローンを活用して業務を自動化

近年は自律飛行が可能なドローンを利用したAI警備も実現しつつあります。

すでに完全自律飛行型のドローン警備の実証実験が行われており、今後この仕組みが普及すれば警備業務の更なる省人化や自動化等が可能となるでしょう。

またこれらのAI警備技術は、オリンピックのような大規模イベントにおける警備員不足の解消や不審者の事前検挙等にも活用されることが見込まれています。

交通誘導や不審者の捕獲等、人手が必要な仕事もある

AI警備の導入によって警備員の業務負担軽減が見込まれますが、AI警備が警備業務の全てを代替できるわけではなく、以下のような場面ではまだまだ人の手が必要です。

  • 交通誘導のように、状況に応じた柔軟かつ迅速な判断が求められる仕事
  • トラブルが発生した場合の対応
  • 監視カメラや巡回ロボットが破壊・盗難された場合の対応
  • 電源供給がストップした場合の対応 等

AI警備が担うのは監視や防犯対策の強化であり、トラブルが発生した場合は人による対応が求められます。

またカメラやロボットが破損したり、災害等で電源供給がストップしたりした場合には、AI警備システムそのものが使えなくなってしまう可能性も考えられるでしょう。

こうした理由から、AI警備の普及後も警備員の業務がなくなることはないと考えられます。

AI警備システムなどを提供するNECネッツエスアイの「OWLai(オウライ)」

おすすめツール【OWLai】の概要とサービスの種類

ここからは、NECネッツエスアイのAI警備システム「OWLai(オウライ)」について、その特長やサービス内容を紹介していきます。

AI警備システムなどを提供するサービスOWLaiの特長

OWLaiは、AIを利用した映像データの解析によって、様々なプロセスの改善を実現するAI警備システムです。

  • 豊富で選べるAI……豊富な種類から利用シーンに合わせたAIの組み合わせが可能です。
  • 高い解析精度……NECネッツエスアイのSlerとしての経験と自社実践に基づく高品質なサービスを提供します。
  • かんたん導入……既存カメラとの組み合わせやAPI連携の活用で素早く導入・運用を開始できます。

OWLaiの違和感検知サービス

違和感検知サービスとは、人の一般的な行動情報を学習させたAIの使用により、普段とは異なる行動をする人を素早く検知・通知するシステムのことです。

通知された内容に応じて次の行動を判断できるため、人による常駐警備・巡回の削減が可能となります。

また違和感行動の見落としや属人化による偏りがなくなることで、警備業務の高度化にも役立てられるでしょう。

以下はOWLaiのAIパートナーの1社であるAsilla(アジラ)が公開している実演動画です。

OWLaiにはAsilla(アジラ)が開発した「姿勢推定アルゴリズムAsilla Pose」が採用されており、導入することでAIカメラによる不審行動の検知・通知が可能となります。

これまで見落とされていた迷惑行為や不審行動を素早く発見できる様子がよく分かるので、ぜひチェックしてみてください。

記事まとめ

  • 警備サービスの需要が高まる一方で、警備業界の人材不足や高齢化、業務の非効率等が課題となっている
  • AI警備システムを導入することで、人材不足の解消や業務効率化・自動化といった効果が期待される
  • AI警備が普及した後も、交通誘導やトラブル対応といった業務には人の手が必要になると考えられる

AI警備に頼りきってしまうのではなく、人とAIとの共存による警備体制を構築していくことが今後は求められるようになるでしょう。

NECネッツエスアイでは、今回紹介した「OWLai」をはじめ業務のDXに役立つ様々なソリューション・サービスを提供しています。

OWLaiとの連携が可能なサービスもありますので、警備AIの導入をお考えの企業様はぜひ一度ご相談ください。

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symphonict

SymphonictとはNECネッツエスアイが提供する、「共創でお客様のビジネスに新たな価値を提供する」をコンセプトに先端技術やサービスを繋ぎ・束ねることでIT・デジタル変革技術やツール・システムを皆様にお届けするデジタルトランスフォーメーション(DX)サービス。→Symphonictに関してはこちら

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