IoTを活用してオフィスビル・商業施設等の利便性向上を図る「スマートビルディング」が注目されています。
この記事では、スマートビルディングの概要と市場規模、また推進のメリット等を解説します。
建物のIoT化に役立つNECネッツエスアイのおすすめサービスも紹介しているので、スマートビルディングの導入をお考えの企業様はぜひ参考にしてみてください。
スマートビルディングとは
まずは、スマートビルディングの概要と現在の市場規模について詳しく見ていきましょう。
またスマートビルディングに分類される主なサービス・システム例も紹介していきます。
スマートビルディングの概要・市場規模
スマートビルディングとは、IoTの活用によって運用・管理が効率化された建物のことです。
建物の照明・空調をAIで管理したり、建物内にいる人々の行動をデータ化したりすることで、施設利用に伴う利便性の向上や業務効率化等を実現します。
スマートビルディングは世界的にも注目を集めており、ある企業が公開した市場調査レポートによると、スマートビルディングの市場規模は2026年までに1,216億米ドルに達すると予測されています。
マイクロソフトをはじめとする世界的大企業もスマートビルディングの普及に向けたセミナー開催やシステム開発が進められており、今後も高い成長率で市場が拡大していく見込みです。
スマートビルディングのシステム例
スマートビルディングと一口に言ってもその機能は様々で、導入する施設や用途によって施策内容が異なります。
以下はスマートビルディングに関する具体的な取り組み内容の一例です。
機械警備 | 人の動きを検知して、不審行動や侵入者を素早く通知する仕組みです。導入により、監視業務の効率化や自動化が可能となります。 |
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混雑管理 | 特定の範囲内における人口密度をデータ化し、モニター等に表示する仕組みです。新型コロナウイルスの対策として、商業施設等で導入が進んでいます。 |
空調・照明管理 | 人の出入りを感知して、自動的に空調や照明を調節する仕組みです。照明の消し忘れ等を防止でき、節電やエネルギー管理の最適化に役立ちます。 |
駐車場管理 | 車両の入出庫を管理したり、車両ナンバー等の情報を記録したりできる仕組みです。不審車両の特定を迅速に行えるといった特長があります。 |
スマートビルディングのメリット
続いて、スマートビルディングに取り組むことで期待できる主なメリットを紹介していきます。
業務の効率化
スマートビルディングの導入によって、侵入者の見落とし等のヒューマンエラーを防いだり、異常の検知に応じて迅速な行動をとれたりと、監視業務を効率化することが可能になります。
また建物の監視・警備を部分的にデジタル化することで、人件費を抑えられるという点もメリットの1つです。
今後は、人とAI・ロボットが共存する形で監視業務を行っていくことが一般的となっていくでしょう。
セキュリティ強化
スマートビルディングの推進は、建物内におけるセキュリティ対策の強化策としても効果的です。
スマートビルディングを導入すれば、施設外からの侵入者はもちろん、施設内の入退室管理や不審行動の検知等も可能となり、情報の持ち出しといったリスクへの対策に繋がります。
また万が一トラブルが発生した場合でも、ネットワークカメラのデータを解析することで素早く犯人を特定できる等、問題の早期解決にも役立つ仕組みと言えるでしょう。
エネルギー管理の最適化
スマートビルディングによって空調や照明の管理をデジタル化できれば、省エネ等にも効果を期待できます。
建物全体で一律の空調設定を行っている場合、利用人数や頻度の異なる部屋で無駄が発生してしまいます。
しかしスマートビルディングの場合はセンサー等で人の動きや温度を認識し、それぞれの部屋に適した設定を自動的に行えるため、電気料金の削減に繋げることが可能となるのです。
建物のIoT化に役立つおすすめサービス【OWLai】
ここからは、NECネッツエスアイが提供する遠隔監視システム「OWLai(オウライ)」の特長とサービス内容を紹介していきます。
OWLai(オウライ)の特長
OWLaiは、AIを利用した映像データの解析によって、業務改善等の新しい価値を生み出す遠隔監視システムです。
- 豊富で選べるAI……豊富なラインナップから利用シーンに合わせたAIの組み合わせが可能です。
- 高い解析精度……NECネッツエスアイのSlerとしての経験と自社実践に基づく高品質なサービスを提供します。
- かんたん導入……既存カメラとの組み合わせやAPI連携の活用で素早く導入・運用を開始できます。
またNECネッツエスアイでは、監視システムの設計から保守・運用、業務改善(コンサル)までの各サービスのワンストップ対応が可能です。
関連ソリューションの導入や連携等も可能ですので、遠隔監視システムの導入および保守業務の依頼をお考えの企業様はぜひ一度ご相談ください。
OWLaiのサービスラインナップ
OWLaiでは、スマートビルディングに活用できる以下のようなサービスを提供しています。
違和感検知 | 姿勢推定の技術を活用し、普段とは異なる行動をとる人物を違和感として検知します。 |
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車両入退場自動化 | 車両の入退場管理をAIカメラが実施することで、コストや手間の削減が可能です。 |
交通量カウント | ナンバープレートの読み取りによって様々なデータの計測・集計を実現します。 |
来訪車見える化 | ナンバープレートの読み取りによって来訪車をデータ化します。 |
混雑状況見える化 | 人が集まる場所のカメラ映像をAIでリアルタイムに解析します。 |
白杖車いす検知 | 白杖を持つ人や車いすに乗る人を認識し、現場の係員に通知することが可能です。 |
施設侵入監視 | AI技術と映像監視ソリューションの組み合わせで誤報のない監視システムを提供します。 |
画像鮮明化 | 目視では確認が難しい暗所等の画像を自動処理し、視認性の向上を実現します。 |
また、以下はOWLaiの基幹システムの1つであるAsilla(アジラ)が公開している実演動画です。
AIカメラが異常を検知して即時通知することにより、これまで見落としていた迷惑行為や不審行動を素早く発見できる様子がよく分かります。
この仕組みをスマートビルディングに活用することで、防犯対策の強化やトラブル対応の迅速化といった効果を見込めるようになるでしょう。
まとめ
- スマートビルディングとは、IoTの活用によって運用・管理が効率化された建物のこと
- スマートビルディングを導入することで、業務効率化やセキュリティ対策の強化といったメリットが期待できる
- 映像情報を効果的に活用するなら、NECネッツエスアイの遠隔監視システム「OWLai」がおすすめ
スマートビルディングは世界的に注目を集める取り組みで、日本国内でも導入する企業が登場し始めています。
今後もこうした動きは加速していくと予測されるため、スマートビルディングに関心をお持ちの企業様はぜひ一度NECネッツエスアイまでお問い合わせください。