Zoomは誰でも手軽に利用できる人気のWebミーティングツールです。
多機能ながらシンプルで使いやすい点が魅力ですが、動作環境が整っていなかったり入力ミスをしたりすると、思うように接続できないなどの不具合につながる可能性も。
ここでは、Zoomにつながらない・音声が聞こえないなどの不具合が起きる原因と対処方法を解説しています。
Zoomで不具合が起こらないよう普段から意識した方が良いポイントなども紹介しているので、Zoomの導入を予定している方はぜひチェックしてみてくださいね。
Zoomの接続に関する不具合の原因と対処
Zoomの不具合としてよくあるのが、Zoomを起動できない・ミーティングに参加できないといったトラブルです。
まずは、Zoomの接続に関する不具合の原因と、その対処方法について詳しく見ていきましょう。
アプリのインストールができていない
Zoomはブラウザから利用することもできますが、アプリをインストールして利用した方がスムーズです。
パソコン用のデスクトップアプリ、スマホ・タブレット用のモバイルアプリがそれぞれ用意されているので、デバイスに応じたアプリのインストールを行いましょう。
デスクトップアプリの場合はZoomのWebサイトから、モバイルアプリについてはApp StoreまたはGoogle Playからインストール可能です。
アプリを入れずにブラウザから参加したいという場合は、事前にホストからブラウザ利用の許可を得る必要があります。
招待用URLへアクセスしてもミーティングに参加できないなどの不具合が発生した場合は、ブラウザからの参加を許可してもらうよう主催者に伝えましょう。
アプリのバージョンが古い・非対応のブラウザを使っている
Zoomが起動できない原因として、インストール済みアプリのバージョンが更新されていないことが考えられます。
Zoomでは定期的にバージョンアップが行われているため、動作環境の変更によって旧バージョンのアプリのサポートがなくなる場合もあります。Zoomのアプリは常に最新版を利用するようにしましょう。
またブラウザを利用している場合は、不具合ではなく、そもそもZoomが対応していないという可能性もあるでしょう。
ブラウザ版を利用する場合は、Google Chrome やMicrosoft Edge(最新のChromium版)などの推奨ブラウザを利用すると不具合のリスクを下げられるでしょう。
Zoomアプリ自体の更新はもちろん、ブラウザやデバイスの更新もこまめに確認することが大切です。
参加人数の上限に達している
Zoomには無料で使える基本プランと、より多くの機能を利用できる有料プランが用意されています。
有料プランはアンロックされる機能によって更に3つのプランに分かれており、それぞれミーティングに同時参加できる人数の上限が異なります。
例えばProプランの場合、ミーティングに参加できる人数の上限は100人です。
そのため、すでに100人の参加者がいる場合、ミーティングの招待を受けても入れないという不具合が発生します。
この場合は主催者側で参加人数の調整または利用プランの変更を行ってもらう必要があります。
大規模なミーティングを開催する予定がある場合は、人数が足りないというトラブルが起こらないよう事前にプランを検討しておきましょう。
Zoomのプランごとの利用人数上限は以下の通りです。
基本プラン | 100人(※通話は40分まで) |
---|---|
Proプラン | 100人 |
Businessプラン | 300人 |
Enterpriseプラン | 500人 |
ミーティングID・参加パスコードの間違い
Zoomミーティングの招待を受けたものの、中に入れないという不具合が起きた場合は、参加時のミーティングID・パスコードの入力を間違えている可能性があります。
Zoomはアルファベットの大文字・小文字を別の文字として認識するため、ミーティングに参加できない場合はミーティングID・パスコードを入力し直してみましょう。
また主催者側が招待情報を間違えているという可能性もゼロではありません。
アクセスした際に「ミーティングIDは無効です。」と表示された場合は、主催者側へ連絡をして再度招待情報を送ってもらうようにしましょう。
Zoom側で障害が発生している
自分だけでなく、他のユーザーにも不具合が起きている場合は、Zoom自体に障害が発生しているかもしれません。
Zoomの障害情報はZoom Service Status(https://status.zoom.us/)のページから確認することができます。
各サービスの状況が「Operational」であれば正常に動作していますが、「Under Maintenance」または「Degraded Performance」の場合は不具合が起きている可能性があるので、復帰を待つしかありません。
Zoomの音声に関する不具合の原因と対処
Zoomに接続できたものの、自分の音声が届かない・相手の音声が聞こえないといった不具合が発生する場合があります。
続いて、Zoomの音声に関する不具合の原因と対処方法を詳しく見ていきましょう。
相手の声が聞こえない・届かない
Zoomで音声が聞こえない原因として、マイクの設定が完了していないことが考えられます。
USBマイクを利用している場合はきちんとコネクターが挿入できているか、無線の場合はBluetoothがオンになっているかなど、マイクの接続設定を確認しましょう。
またワイヤレスイヤホンなどに接続されているのに気づかないなんてことも考えられます。外部の出力機器に自動接続されていないかの確認をするのも良いです。
マイクの接続が完了したら、次にデバイスおよびZoom内のミュート機能がオンになっていないかどうかをチェックしてみてください。
ミュートになっていたり、ボリュームがゼロに近い状態になっていたりする場合は、音量調整で解決できるケースが多いです。
またスマホ・タブレットでは、ミュートを解除しても音声が入らない場合があります。
これはデバイスの設定でマイクがオフになっていることが原因なので、デバイスの設定画面からマイクの利用を許可しておきましょう。
iPhone・iPadにおけるマイク設定の変更手順は以下の通りです。
- 「設定」アイコンをタップ
- 画面下部のアプリ一覧から「Zoom」をタップ
- 「マイク」のスイッチをタップしてオンに切替
ハウリング・ノイズが気になる
ハウリングとは、マイクの利用中に「キーン」という音が鳴る現象のことをいいます。
スピーカーの音をマイクが拾うことでより大きな音としてスピーカーから出力され、その音をまたマイクが拾うという繰り返しによってハウリングが起こります。
ハウリングやノイズが気になる場合は、スピーカーの音量を下げたり、不要なマイクをミュートしたりすることで改善が期待できます。
また外付けのヘッドセットやイヤホンマイクを利用すれば、マイクがスピーカーの音を拾う可能性が減るので便利です。
ただし、同じ会議に入っている端末同士の距離が近い場合はハウリングが起こることがあるので注意が必要です。
Zoom Room(ズーム ルームズ)という選択肢
もし、数人が集まってZoomミーティングを行う機会が多いのであれば、据え置き型ライセンスであるZoom Roomsがおすすめです。
これはZoomに必要な環境(カメラ、スピーカー、マイク、ディスプレイなど)を予めミーティングスペースや会議室に設置しておき、Zoomミーティングに参加する方はその部屋に集まり開始する方法。
マイクやスピーカーが一台に集約されるので、高品質な通話が可能となりますし、ハウリングも起こりません。またカメラに複数人が同時に映るので臨場感があるミーティングを行うことができるでしょう。
有料ライセンスになりますが、一会議室に一つのライセンスで済みますので費用対効果も高いのではないでしょうか
トラブルを避けるために普段から意識すること
Zoomの不具合は動作環境の改善によって避けられる場合が多いです。
最後に、Zoomでの不具合を減らすために日頃から意識しておくべきポイントを紹介していきます。
Zoomのアップデート
Zoomでアップデートが行われたときは、自分でアプリの更新作業を行う必要があります。
デスクトップアプリ版Zoomを更新する手順は以下の通り。(Windows・Mac)
- アプリ画面右上のユーザーアイコンをクリック
- 「アップデートを確認」をクリック
- 「更新が利用可能」と表示された場合は「更新」をクリック
アップデートが完了した場合、またすでに最新版にアップデートされている場合は「最新の状態を保っています」と表示されます。
スマホ・タブレットの場合は、App StoreまたはGoogle Playで更新を確認しましょう。
大型アップデートのあとは更新しないとZoomの利用ができないこともあるので、こまめに更新の確認を行うことをおすすめします。
通信環境の改善
Zoomの接続が途切れやすい・音声や映像が乱れるといった場合は、Zoomを利用する環境を整えることで解決が可能です。
以下のようなポイントをチェックして、Zoomの利用に適した環境を準備しましょう。
- 機内モードをオフにする
- モバイル通信をオンにする
- Wi-Fi環境のある場所へ移動する(フリーWi-Fiは非推奨)
- スマホに速度制限がかかっている場合は容量を購入する
カフェやコンビニで利用できるフリーWi-Fiは、セキュリティ対策がされておらず速度も遅いため、Zoomの接続にはおすすめできません。
外出先でZoomを利用したいという場合は、モバイルルーターなどを利用してWi-Fi環境を整えるようにしましょう。
まとめ
- Zoomの接続に関する不具合は、アプリやデバイスの更新で改善されることが多い
- 音声に関する不具合の場合は、マイク設定とミュート設定を見直す
- こまめにZoomをアップデートし、通信環境を整えることで不具合のリスクを軽減できる
Zoomは仕事でもプライベートでも活用できる便利なWeb会議ツールです。
不具合が起きた場合でも冷静に対処できるよう、トラブルシューティングの手段を身に付けておきましょう。