2009年ごろからワーキングスタイルの話にあがるようになった”ノマドワーク”という言葉。
ノマドワークを行う人のことをノマドワーカーと呼ぶのですが、ノマドワーカーとはどのような働き方を具体的に指すのでしょうか。
この記事ではノマドワークとは、そしてノマドワーカーとはどのようなメリット、デメリットがあるのかを解説していきます。
ノマドワーカーとは
ノマドワーカーとはノマドワークで働く人のこと。
このノマドとは「遊牧民」を指す英語です。遊牧民とは何かみなさんご存知ですよね!?
羊や馬、牛などの牧畜を生業にしながら季節や土地的条件の移り変わりとともに場所を移動しながら生活する人たちのこと。
つまりノマドワーカーとは遊牧民のようなスタイルで場所を固定せず、仕事をする人たちのこととなります。
特定の職場や仕事場所を持たず、1箇所に止まらずに移動しながら働く人たちのことです。
海外では「DIgital Nomad」、「Hyper Nomad」などとも呼ばれ、主にデジタルやIT業界の人に多いワーキングスタイルです。
ノマドワークには広義と狭義がある
実はノマドワークとは何かを解説するにあたり、広義と狭義があることをお伝えしておかなくては行けません。
広義では職場にオフィスやデスクを持っている、いないに関わらずITツールを利用しながら自由に場所を移して働くことを意味します。
いわゆるリモートワークやテレワークと同じ意味となりますね。
つまり正社員でありながら、カフェや自宅でノートパソコンを使いながら働いたりする人もノマドワーカー。
さらに自営業やフリーランスのように自分のペースや場所で働く方もノマドワーカーに含みます。
対して狭義では、オフィスやデスクなどベースを持たない、完全に放浪するタイプを意味します。
現代ではインターネット環境とラップトップパソコン、タブレットなどがあるので、狭義のノマドワーカーのような働き方も可能というわけです。
ノマドワーカーに必要なものや持ち物
デジタルノマド、ハイパーノマドという言葉からわかるように、ノマドワーカーとはIT機器を使い、インターネット下で仕事を行います。
ノマドワーカーとして絶対必要なものとは
- PCやMac、タブレットなど
- インターネット環境、ポケットWi-Fiやテザリングなど
PCやMac、タブレットなど
ノマドワーカーとしてまず必要なものとなるとやはりノート型PCやMacbookなどラップトップパソコンです。
ノマドワーカーはオフィスにいないので、クライアントや他の社員、上司とコミュニケーションをとるにあたりSlackなどのビジネスチャットツールやZoomなどのWebミーティングツールを利用する必要があります。
もちろんスマホでも行うことができますが、作業効率やビジネスツール使用を考慮するとノート型PCやMacbookなどラップトップパソコンの方がおすすめです。
インターネット環境、ポケットWi-Fiやテザリングなど
インターネット環境、こちらもなくてはならないものです。
サテライトオフィス、コワーキングオフィスなどではフリーWi-Fiが用意されていることが多く通信の際にそれほど不安はありません。
しかしカフェやレストランではつながりにくかったり、速度が極端に遅いなど、仕事の効率を極端に悪くしてしまう事態もありますので、ポケットWi-Fiやスマホのテザリング機能を使うのがよいでしょう。
ノマドワーカーとして持っておきたいおすすめの持ち物
- バッテリーや充電ケーブル
- USBメモリや外付けHDD
- マウス
- イヤホン
これらがあるとノマドワーカーとして快適に働くことができるでしょう。
特にバッテリーや充電ケーブルは忘れてしまうと非常にノマドワーカーとして困りますからね。
また最近はクラウドを使ってバックアップやファイル共有することが多いですが、インターネット速度の問題でファイルのアップやダウンロードが非常に時間がかかってしまうことがあります。
その際にはUSBメモリや外付けHDDがあるとスムーズにデータを扱えるでしょう。
マウスやイヤホンはなくても問題ないものではありますが、あると画像編集がやりやすくなる、雑音をシャットアウトできる、WebミーティングでZoomを使う時など便利です。
メリットとデメリットとは
ノマドワーク、ノマドワーカーとは何かを知っていただいたところで、次はノマドワークで仕事をする際に考え得るメリットとデメリットを考えてみましょう。
自由な方法で働けるなどノマドワークのメリット
- 場所や服装、時間などが自由である
- ミーティングや雑談、付き合いなどから解放される
- 通勤の必要がないので効率的な時間の使い方が可能
- 仕事をする環境が変わるので気分の切り替えが用意
ノマドワークのメリットとはやはり自由度が高い働き方を実現できるということ。
どこで働いても構いません、インターネット環境があれば海外でも構いません。
またオフィスにいると必要性の高くないミーティングに参加しなくては行けなかったりもしますが、ノマドワークであれば必要なミーティングのみの参加でよくなることが多いです。
そして通勤の時間と労力の節減。これも大きなメリット。
これら空いている時間、調整した時間で副業をしてもよいですし、スキルアップのために勉強に時間を使うなど様々な方法や手段が可能になるのも嬉しいところですね。
スケジュール管理やセキリュティ管理などノマドワークのデメリット
- インターネット環境が必ず必要。自宅であれば固定回線導入など費用がかかる
- コミュニケーション不足になることもある
- タスク管理や時間管理が自己責任
- 情報管理などセキュリティ面で不安
ノマドワーカーはインターネットがないと途端にできることが少なくなります。
常に通信できるようにポイケットWi-FIを持ち歩いたり、自宅に固定回線をひいたりと手間や費用がかかる可能性があります。
さらに災害時なども不安です。地震などがあるとインターネットにつながりにくい状態になることがあります。
そうなると連絡やクラウドへのアクセスができなくなり、業務が滞ってしまいます。
またノマドワーカーはオフィスの外にいるので上司や同僚とのコミュニケーションが少なくなることは避けねばなりません。
これはSlackなどのビジネスチャットツールやZoomなどのWebミーティングツールである程度解決できるとはいえ、クライアント対応や上司との連絡は常に心がけておきたいところです。
タスク管理や自己管理もノマドワーカーは全て自分で行う必要があります。
自由は責任を伴いますので、自宅で働くとしても始業時間には外に出る時と同じような服装に着替えたりするとだらだらとしなくてよいかもしれません。
最後にセキュリティ面でもリスク管理が必要です。インターネット利用時にウイルスに感染する、カフェでノートパソコンが盗まれるなどはノマドワーカーとしてあってはならないことです。
このようなセキュリティ管理もノマドワーカーのリスク(デメリット)としてきちんと対策を立てておくようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか、今回はノマドワーク、そしてノマドワーカーとは何かについてお話ししてきました。
またノマドワーカーとして知っておきたいノマドワークのメリット、デメリットも挙げました。
仕事をする場所に囚われない自由な働き方は職種で言えばデザイナーやエンジニア、ライターなどに向いています。
また子育てや育児などをすることが多い女性にもノマドワーくはおすすめ。在宅を含む広義でのノマドワークを利用することで仕事がしやすくなるでしょう。
しかしいくら自由と言ってもその自由を扱うためには責任や自己管理が必要といことを知っておくとよいでしょう。
これからノマドワーカーとして働いていかれる方はぜひ参考にしてみてください。
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