PC、スマホ、タブレットさえあれば、世界中インターネットやWifiにつながるところであれば、どこでもWeb会議を開催、参加できるZoom。
働き方改革の推進や新型コロナウイルスの拡大によって、Zoomは日本のビジネスシーンのみならず、日常生活にも溶け込んだ感さえあります。
そんなZoomですが、どれくらいのデータ通信量を使用するものなのかご存知ですか?
今回はこの意外と知らない、ZoomでWebミーティングを行った際、どれくらい通信量が必要なのかを通話のみ、ビデオありで検証してみました。
Zoom会議の際の通信量は音声のみとビデオありで大きな差がある
数あるWeb会議ツールの中でも通信クオリティと使用通信量のバランスが良いと評判のZoom。
しかし具体的な通信量については詳しく知らなかったので、実際に自分でZoomを利用して通信量を検証してみました。
10分間Zoomを使用した際のデータ通信量
Zoomのデータ通信量を計測するにあたり、以下の手順でスマホを使って行いました。
iPhoneの場合
- 「設定」をタップ
- 「モバイル通信」を選択
- 一番下の「統計情報をリセット」をタップ
- Zoomのモバイル通信量がゼロになったのを確認
- Wifiをオフにし4GでZoomに接続
- Zoomを立ち上げて10分間計測
もし、ご自身でZoomの通信量を調べてみたい!という方がいらっしゃいましたらこの方法で簡単に計測できます。
10分間のデータ使用量は音声のみ、ビデオありで以下のような結果に
上記の方法でZoomの音声のみの場合とビデオありの場合、それぞれを計測しました。
※もちろん、環境や通信内容、時間帯で数字は変化いたしますので、あくまでも目安としていただくのが良いでしょう。また、上記のようなモバイルキャリア回線の場合は上りと下りのトラフィックが合算されますが、会社のイントラネットなど固定回線の場合は計測の考え方が異なる場合があります。
音声のみとビデオあり、それぞれの通信量
通話のみのPCでのデータ使用量/10分間 | 通話のみのスマホデータ使用量/10分間 | ビデオありのPCでのデータ使用量/10分間 | ビデオありのスマホデータ使用量/10分間 |
---|---|---|---|
約10MB | 約7MB | 約73MB | 約80MB |
※10分間で計測:2022年3月測定(自社調べ)
※動画の内容や時間帯、通信エリアなどによってデータ通信量は変化しますので、あくまでも目安としてお考えください。
この10分間のデータ通信量を実際の利用時間で考えると以下のようになります。(PC使用時)
通話のみのデータ使用量 | ビデオありのデータ使用量 | |
---|---|---|
10分間 | 約10MB | 約73MB |
20分間 | 約20MB | 約150MB |
40分間 | 約40MB | 約300MB |
1時間 | 約6MB | 約430MB |
Zoomをテレワークなどで常時使用するのであれば固定回線やWifi環境が必要
このように音声データのみであれば良いのですが、テレワークなどでビデオありでZoomを常時使用するのであれば、いくらデータ通信量の少ないZoomであっても、Wifi環境が必要となってきます。
スマホのプランによっては7Gなどの月間のパケット制限があるプランもありますし、ポケットWifiも3日間で10GBなどの使用制限があります。
これはZoomに限った話ではありませんが、テレワークを会社に導入するのであれば、社員の在宅時のインターネット環境のことも考慮して進めるのが良いですし、社員側であれば会社にインターネット環境のことを相談してみましょう。
テレワーク、在宅勤務であれば固定回線契約かWifi環境の整備がおすすめ
このようにデータ通信量を考えると常時安定して使用でき、通信量制限のない固定回線かWifiをつなぐことができるようになる、ホームルータータイプのものを契約するのが良いでしょう。
固定回線(光通信)
固定回線とは屋内のみで利用することができるインターネット回線。
利用の際には契約の他に電柱からインターネット回線を引き込む開通工事が必要です。
有線と無線があり、パソコンやスマホ、タブレットでZoomを使用するのであれば、無線ルーターの申し込みも必要となります。
固定回線のメリットはインターネット通信が非常に安定する。通信量制限がないといったもので、ビジネスだけでなくゲームや動画視聴を楽しむことが多い方におすすめです。
ホームルータータイプ
ホームルータータイプと固定回線の違いは引き込み工事が不要であることです。
ホームルーターが家に届いた後はコンセントに機器を接続するだけでインターネットを開始することが可能になります。
すぐにインターネットを使用したい方、引越しや移動が多い方におすすめです。
手軽さがメリットである一方、通信エリアによっては未対応であったり、通信品質が固定回線に比べて落ちてしまうのがデメリットです。
分散型ワークや完全テレワーク実現のお手伝いも可能
このようにテレワークの際には社員のインターネット環境やZoomなどを使用したネットワークシステムやツールが必要なわけです。
これらを上手く使い、環境を整えていくことによりさらに一歩進んだ働き方改革実現することもできるのではないでしょうか。
具体的には分散型ワークや完全テレワークというものが挙げられます。
この記事を監修しているNECネッツエスアイはZoomをはじめとした様々なサービスやソリューションを提供しているだけでなく、ネットワークシステムの構築や働き方改革を進める上での課題解決のお手伝いも可能です。
興味がある方は是非お気軽にお問い合わせください。